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中秋節と月餅

こちらでお世話になっている大先輩より、月餅のお裾分けを頂戴しました。


(最初の)写真の手前袋入りのもの二つは、功德林というメーカーのもの。

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写真は功徳林のwechat 公式ページより拝借


素食(ベジタリアン)食品を作っている会社です。上海では老牌子と呼ばれる昔からある食品会社で、今年で創業99年とありました。


どんな餡が入っているのかは、通常月餅の表面に書かれている(これは赤字印)のですが、輸送途中で表面が少し崩れてしまったのか読みづらい。「水晶玫瑰」「?仁麻蓉」と見えるので、薔薇の花を甘く煮詰めたものと、二つ目は?に杏の字が入り、アーモンド(砕いたものかスライス)と胡麻の餡ではと推測。


写真奥左側は、肉餡入りの月餅。上海では鮮肉月餅、一般に肉餅と呼ばれています。私が上海で食べていたメーカーのものは、駅の改札を出た小さな店舗で売っていたりしたので、私の中では、ちょっぴり蓬莱の豚まんと重なっています(笑)
*蓬莱の豚まんは、関西ではよく電車の駅やホームで売っています。


余談ですが、月餅と肉餅。中国語の標準発音では月と肉の発音は違うのですが、上海語だと少し似ています。「肉餅食べる?」と聞こえたかと思ったのに、渡されたものは月餅だったということが、ありました。



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スクロールするのが手間なので、再度掲載。


写真右奥は月餅ではなく、アジアンスーパーに行ったついでに見かけて買ったものとのこと。側面から見ると巻いていてロールケーキに見えましたが、表面に見える緑のものは多分ネギ。


肉松(RouSong,ロウソン)が入っていると言われたのですが、クリームのようなソースのようなものと和えてあるようです。ケーキの生地は柔らかくて悪くないのだけれど、ちょっと臭いが気になりました。もう一回食べたいとまでは思わないかな。


肉松は、調味料と共に煮た肉をほぐして乾燥させたもので、フワフワしていて、お粥などと一緒に食べたり、パンのトッピングにも使われています。


手前月餅の上に乗っけているもの(重麻酥糖と書かれた白に赤い縁取りのお菓子)は、名前からすると、胡麻を使ったお菓子かなと思ったのですが、

包装紙を開けると、こんな感じで3つ並んでいました。
食感は、少し柔らかめの落雁? お茶が欲しくなりました。

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原材料を見ると、砂糖はたっぷり含まれているようだけれど、化学調味料らしきものは含まれておらず。昔ながらの方法で手作りされたもののようです。


特産地として書かれている乌镇(WuZhen:ウーツェン)は、上海近郊の嘉兴(JiaXing:ジャーシン)にある清時代の街並みを残した景観地。嘉兴は、醤油等で味がついた餅米でお肉や卵等を包み、更に葉で包んで蒸した、粽子(zongzi:ツォンツ)が美味しいことで有名です。


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上海の小売店でよく見かけた
嘉兴老牌子、五芳斋の粽子。
今年で創業100年とのこと。


乌镇、行ったことがなく、どんなところだろうと動画を探してみました。なかなか風光明媚なところのようです。

こちらwechatにあったもの。遠景、再生時間14秒。


こちらは長めの30分。
実際に歩いて撮影された様子。