「For example」の呪縛から逃れよう

「For example」。会話の中で、文章の中で何度も出会う表現のひとつです。むしろ、もう飽き飽きしてしまうくらいに、みんなこればっかり使いますよね。

安心してください。今回は日本人だけじゃありません(笑)。ネイティヴですら、この「For example」をよく使う傾向にあります。

たしかに相手にわかりやすく説明するために具体例を出すのはとてもよいことだと思います。

しかし、だからと言ってこればかりだと、さすがに「この人はこの表現しか知らないのか?」とバカにされます。

あっ、それともうひとつありました。「like」ですね。"I like dogs."みたいな動詞としてではなく、"It's like a scene from a movie."「それは映画のシーンみたいだ」のような前置詞としての使い方。

これもネイティブはすきです。もうね、耳が痛くなるくらい、特に若い女性が使いまくります。が、基本的にエッセーで「like」をこんなふうに使用するのはNGです。あくまでカジュアルな表現。

最初の入りが長くなってしまいましたが、そんなわけで今回は、「For example」に代わる「たとえば」をいくつか紹介していきたいと思います。

1. For instance

これは受験でも「For example」と同じ意味ですよ、みたいな感じで習うので、知ってる人も多いんじゃないでしょうか。注意点は、「instance」の「stance」の部分は「stanse」ではありません。間違えて覚えないようにしましょう。

2. To illustrate

「illustrate」には、他動詞の他に自動詞もあって、「例をあげて説明する」というニュアンスの意味があります。ぜひ使ってほしい表現のひとつですね。

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