その②

彼の目的は一体何になってしまったのだろう。

大学を卒業して教師になり、生徒に教鞭を取るのが夢だったのではないのだろうか。

彼はいま怪しい勧誘ビジネスに勤しんでいる。冷静に考えれば、おかしいと気付ける話に乗っている。いや、本人も気付いているのかもしれない。薄々は。

僅かな違和感から広がる不信感がジリジリと内側から滲み出てくるように広がっているけれど、知らない、気付かない方が幸せだから向き合わずに顔を背けているのだろう。

大学も休学をしているらしい。

ああ、袋の鼠だ。


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好きだった女性のことは、「もう今は吹っ切れた」と言っているが、私が彼女とコンタクトを取ろうとすると分かりやすく気にしている。

今後、彼はどうなってしまうのだろうか。



変化が起きればnoteに書くかもしれません。

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