見出し画像

『光と私語』第1章公開にあたり

『光と私語』全3章のうち、第1章をいぬのせなか座のサイトで公開します。

3月の末に『光と私語』を出して約半年、おかげさまで想像よりずっと多くの方に手に取っていただき、増刷もすることができました。

『光と私語』やいぬのせなか座の本は、いわゆる出版社の本と違い、取次を介していないため、通常の書店店頭には並びません。
いぬのせなか座の通販ページか、ご縁があって直接お取り扱いいただいているいくつかのお店(いつでも委託先募集中です)、文フリなどのイベントでしか購入出来ません。

現状では、どうしても歌集を手にとっていただく機会が少ない。(私自身、店頭で初めて実物を見て購入を決めることは多くあり、それが実店舗である書店の大きな魅力の一つだと思います)

なので今回、刊行半年を機に、歌集の本文の一部を無料公開することにしました。

紙の書籍、プロダクトとしての『光と私語』は、作者である私にとっても、いぬのせなか座の仕事としても、他に類を見ないものになったと思っています。(勿論、歌そのものにもそれなりの自信があります。)
ウェブでご覧いただいて、もし続きがよみたい、書籍の形で所有したい、と思っていただけたら、是非ご購入ください。引用や二次創作も良識の範囲内でご自由にどうぞ。

歌集の、ひいては詩歌の在り方は、この数年で大きく変化しています。若手歌人向けのレーベルの存在や、同人誌の隆盛により、歌集を出版するハードルはこれでも一昔前に比べてかなり下がってきました。その中でいろいろな新しい取り組みも出てきています。そのような詩歌の可能性を拡張していく趨勢の、ほんの一端として、『光と私語』とその無料公開も面白がっていただければ幸いです。


いただいたサポートで牡蠣を吸います。