参院選:自民党比例区候補者・山田太郎氏は、表現の自由を訴えるが、緊急事態条項に積極的に賛成する(3/3)

もし山田太郎 氏が当選して、自民党内で力を持ったとして、表現の自由アピールを「そのまま」続けてくれるのだろうかという懸念について書く。

これは山田氏に対する不安や不信などではなく、はたしてそれが政治的に可能なのだろうか、という問題である。

たとえば、現在の外務大臣である河野太郎 氏は、実は脱原発を主張している。

よみなおしてみて、まるで山本太郎のようなアピールだと思った(関係ないが太郎という名前の議員さんばかりだなあ)。じっさいにフライデーの記事には山本太郎と河野太郎の脱原発ツーショットの写真がある。ちょっとびっくり。

河野太郎氏のブログにも脱原発メッセージがあって、数年前に読んだときに自民党内部にもこういう意見があるのか、と驚いたことがある。現在の河野太郎 氏は外務大臣でもあり、かなり有力な地位に就いていると思うのだが、自民党そのものは、原発再稼働に積極的な立ち位置を取っている。

たしかに、「党の政策と議員個人の主張は異なる」のである。

もし数年前に脱原発+自民党という立ち位置で河野太郎氏を支援したとしても、現状その意見は「丸められ」切り捨てられてしまっているかたちになる。特に政治は、政治家個人の意見だけでなく、支持母体や団体などの影響も大きいので、簡単にはゆかない。

これは河野太郎 氏個人の問題ではなく、現在の与党政治がそのような力関係で動いているということなのだろう。

そういう面からみると、山田太郎氏が日本会議の方針や活動についてどのようなスタンスを持っているのか、それが表現の自由とどのように関わるのか、という点をアピールするほうがむしろ効果的なのではないか。そこである程度以上の影響力を持つことが分かれば、単純な表現の自由アピール以上に、支持層が広がるかもしれないと思う。

以上、限られた時間で、見落としたことや間違えた記載があるかもしれない。少しずつ調べてゆきたい。(了)