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第二十八回文学フリマ東京に行ってきた

第二十八回文学フリマ東京 一般参加してきた

文フリを訪れるのは、ひょっとして十年ぶりくらいではないか むかし秋葉原 少し後に蒲田PiOでの開催時に一般参加した記憶がある

今回、1000スペースちかく参加があり、来場者5000名をマークしたとのアナウンスが15時ごろにあった COMITIAやM3ほどではないが 文章系イベントでこれだけ集まるのはすごい

事前のサークルチェックもほとんどしておらず 会場に着いて スペースを回りながらチェックするのも大変なので 見本誌コーナーにゆく 撫で切りするようにサンプルをチェックし、ひっかかった作品をさがしてみた

まず装丁、タイトルで手に取る/取らないが分かれる COMITIAだとどうしてもビジュアルデザインが重視されるが、文フリでは必ずしもそうでもない それでもフォーマット 装丁のこだわりは見える

手に取って 中を見て文字組やレイアウトに気を使っているかどうかも気になる 縦組みで洋数字やアルファベットを使っている場合など 文章の内容には関係ないとは思うが、経験上レイアウトがきちんとしている場合は、内容もしっかりしていることが多い あとは任意のページの部分をあけて いくつか文章を拾い読みして しっくりくるかどうかをみる

商業出版物ではある程度情報が提供されているので いちばん最後のプロセス 内容のチェックだけで済むのだが、同人誌の場合はそれ以前のチェックをしなければならない 

チェックしたサークル:もちくず倉庫 郷里の娘 スタジオたとる(玉川重機) ザネリ 独り団欒 月柳堂 Cato triptique  箱庭製作所

私的にひっかかったものをとりあえず選んでいるというレベルである たぶん買い漏らしたものもあって、ヴァージニア・ウルフ本も見落としていたようだ

見本誌を撫で切りして思ったが、小説でもさっと見 腕がわかるように感じた ちょっとした表現をみて 的確に言葉が選ばれているかがわかる これだけたくさんの見本誌があるとなおさらである

そして わりと願望充足というか、書きたい話や題材を書く、という作品が多いように思うのだけど、たとえば映画なら、たまたま暇つぶしに入ってきたお客が観ても、それなりに引き込まれて楽しめるような そういう作品になっているものは少ない、という感じをなんとなく受ける いまの自分は、願望充足や二次創作とは もうちょっと違うところで引っかかるものを読みたい

商業出版物とくらべると、内容が容易に把握しづらい場合も多い しっかりアピールしているものもあるが、純文学系の作品はラベルを貼りにくいし アピールしづらい面もあると思った

いずれにしてもこれだけ多数のサークルの中で目立つのは容易ではない 自分のこだわりですこしずつやってゆくのがむしろよさそう 装丁などもこだわって少しずつつくってゆくほうが、かえって個性が出てくるのかもしれない すぐにはアピールしないかもしれないけど

サークル「独り団欒」の「夫婦のいいわけ」読んだ 少し甘口ながら上手いと思った それぞれ同性愛指向の男女が偽装結婚して、夫の弟がバイセクシャルで・・・という 個人的にはさほど興味を惹かれない題材なのだが、きちんと描写されているので引き込まれる

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