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従業員が会社のトイレで突然死した時の話

怖さ:★★☆ 

昔、出版関連のある会社で働いていた友人から聞いた話です。

ある日、友人の勤めていた会社の男子トイレで、個室がずっと使用中という苦情があったそうです。そこで確認をしたところ、トイレの中で誌面を作るデザイナーが亡くなっていたそうです(それを発見したのは、友人ではありません)。

ところがそのデザイナーには何か、事情があったのでしょう。身内に連絡がなかなかつきませんでした。総務にいた友人は夜遅くまで、会社に残って仕事をしていました。そして結局、最後は一人になってしまったそうです。

夜も遅くなったころ、誰もいないはずの社内で、急にエレベーターが動きだしました。なんとなく気配に気が付いた友人が見ていたら、友人のいる階でエレベーターが止まり、扉が開きました。

エレベーターの中には誰もいませんでした。

ただそれだけの話ですが、友人は誰も乗っていないエレベーターを見て、なんとなく「ああ、死んだ彼が来たんだな……」と思ったそうです。

話し手:学生時代からの友人
採取時期:私が30歳位のころ
採取場所:居酒屋

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