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キャリア志向の女性が、夫の駐在帯同を機にぶつかる壁 5選

こんにちは、Nannaです。すっかりご無沙汰しております。実は既に日本に本帰国しました。全世界の人々がコロナに振り回された2020年。私も例外なく、想像していたアメリカ帯同生活とは少し違った形になったと振り返っております。ただ、帯同したことに後悔はしていません。

それは後悔しないような結果を残せたからだと思っています。渡米してすぐに決心したMBAのおかげで、帰国後の新たなキャリアを構築できそうです。在米中に勉強しながら、遠隔で転職活動を行い、無事に内定をGetしました。

そのお話はまた改めて、別でさせてもらいますね!

さて、今回は私が帯同中に「ハァ、帯同しなきゃよかったかな…つらい」と弱音を吐いたとき、吐きそうなときはどんな瞬間だったかをご紹介します。これから帯同を考えている女性の参考になればと思います。

1、期間限定とは言え、専業主婦であることの壁

これはもはや「何で帯同したの?」という声が聞こえてきそうですが、本当にしんどかったです。。もともと家事が好きでも得意でもなかった私は、必要最低限のことしかやりたくないタイプでした。夫の認識も「ここ(アメリカ)ではNannaは主婦なのだから、主婦としての仕事は義務」というものであり、さらにプレッシャーというか、嫌でしたね…。最後までここについては夫と分かり合えなかったです。

「私は遊んでいるわけではなく、MBAの勉強をしているのだから家事がおろそかになるときもある」という私の考えと、「義務である仕事をおろそかにしているのは、仕事と勉強のマネジメントができていないのが悪い、開き直るな」という夫の考え。

ここに日本とは違う米国田舎生活の

・日本食材を手に入れるには韓国系スーパーや日系スーパーをはしご

・外食が高い上に、日本のように選択肢に幅がない

・日本食を作らざるを得ず、手間と時間がかかる

という三重苦が掛け合わさって、お互いのストレスになりました。泣きながら、「もう二度と帯同なんてしない」と思ったのは、この帯同中の「主婦」に関する夫との考えの相違からでした。。意外と、ストレス大きかったです。(私の場合は、ですが。)

2、渡米前に思い描いていた経験が得られない壁(コロナ起因大)

これは最早コロナの影響もあったのですが、コロナ起因ではない部分もあります。まず、私は渡米前に漠然と

・コミュニティカレッジに通う

・ESL(語学学校)に通う

・労働許可証をとって働く

ことを想定していました。結果的にコミュニティカレッジに通う代わりに、米国MBAのオンラインを受講し始めたのですが、それについては別途記事を読んでみてください。

労働許可証をとって働くことも想定しましたが、

・労働許可証取得に時間がかかる点

・夫の駐在期間が短い点

・住んでいるエリアが田舎で、思い描いている仕事なども難しそう

以上の3点から、そもそもアメリカで働くことは今回は難しそうだな、と判断しました。

MBAだけでは勿体ないので、英語力を伸ばすことと日本人以外の友人作りを目的として語学学校に通いたいと考えました。結局、有料のESLに通い始めましたがコロナの影響で1タームのみしか通えず、あとはオンラインに。

In personでコミュニケーションをとるのと、オンラインだと大きな違いがあったのを感じました。ポーランド人の友達と仲良くなりかけていたので、これは本当に心から残念でした。もっと仲良くなって、お互いの夫とも土日とかに会いたいなと考えていましたし…。

事例をつらつらと書いてますが、結論を申し上げますと想定しているようにすべてがうまくいくとは限らない、ということです。事前に調査をしても、現地に行ったら違った、ということもあります。住むエリアによって想定した経験ができるチャンスがあるか否かはかなり変わってくるというのが私の印象です。

3、未来への不安

意を決して退職をしたものの、帰国後はまた働きたいと考えていた私にとって、アメリカ生活での「何かを得る経験」「十分でな」ければ「将来にプラスにならない」と考えていました。語学、MBAと、がむしゃらに知識をつけようと努力してきたのは、この未来への不安がやはり大きかったからです。「自分は仕事を辞めてしまったけど、帰国後どうなりたいのか」というのをしっかり考えておく必要があります。渡航を検討している女性は、帰国後のイメージをしっかり抱き、それに向けて帯同中に自分がどう行動すべきかを考え、家族としっかり話し合う必要があると思いました。

4、日本側(企業)の帯同へのイメージの壁

これは就職活動中に大きく感じたことですが、「企業によって帯同の印象が全く違う」ことは知っておいていただきたいです。私は帰国前に転職活動をはじめましたが、自分が感じた印象は、帯同についてビハインドだともアヘッドだとも思っていない指標を0とすると、

「日系企業は帯同に対して0以下の印象を持っている(ビハインド)」

「外資系企業は帯同に対して0の印象を持っている(特に印象なし)」

と感じました。あくまでも私が受けた企業からの個人の意見です。とある日系企業に書類応募したらこんな言葉も返ってきました。

「業務から長く離れておられることを鑑みると、他の候補者の経歴より見劣りする。」

正直、「そういうとこやぞ、日系!!!!」って心の中で叫びました。笑

結果として私は外資系企業からしか内定をいただいていません。外資系企業は今の私自身の能力を見てくれましたので、帯同については特に触れてきませんでした。(MBAについては積極的にアピールしましたが…)帯同による退職について、日系企業は「退職して空白期間がある」という風に捉えるのだと強く感じました。

5、理想通りにはいかない壁

これは帯同だけではありませんが、自分が描く理想のスケジュール通りに妊活がうまくいかなかったという壁もあります。夫の駐在が決まった時、私は年齢的にも出産について考えないといけなかった状況だったので、数年ではないとはいえ年単位で夫と海外遠距離結婚をすることについて、妊活への懸念が大きかったです。ここで帯同せず、妊活のチャンスを年単位で失うことがミドサーの自分に重大な問題だと感じたのです。

そういった経緯も帯同を決めた理由のひとつでした。しかし、結果的には今も妊活は継続中です。

帯同したからといって、必ず子供を授かるという保証なんてどこにもありません。

帯同を決断する上で、自分のキャリアが一度止まってしまう可能性がある女性にとって、妊娠・出産も大きな考えるべきイベントです。後悔なき判断をしてほしいと思います。

ちなみに私は、結果的に理想通りにいかなかったものの、この妊活部分だけ切り取って考えても帯同してよかったと思っています。帯同せずに授からないのと、帯同して授からないのでは意味が違うからです。

いかがでしたでしょうか?

あくまでも私の個人的見解なので、参考程度にしていただければ幸いです。それでは、また。

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