Noveljam編集方針

本番で一緒になった著者さん向けに、参照できるようなドキュメントを作りました。
とはいえガチガチに縛る感じではなく、単に自分用に文書化しているという側面もあります。
実際に当日では、この中から適用できそうなものをチョイスして進めるスタイルになると思います。
※ リアルタイムで編集しているので常体/敬体が混ざっていたり、細部が怪文書だったりします。
※ チームビルディングで戦いを共にする著者さんには、この編集方針をより簡素化したものをプリントしてお配りいたします。この文書はその下書きのようなものです。

ワークフロー

チームビルディング時
【ヒアリング】
自分の作品でいつもテーマにしていることは?
と聞かれても、すぐに答えられる人は中々居ないと思います。そこで、

「今までに言われて一番嬉しかった一言は?」
「人生で出会った、いちばん魅力的な人は誰ですか?」
「自分がいちばんつらい時期に学んだことはなんですか?」
(出典:山田玲司. キラークエスチョン~会話は「何を聞くか」で決まる~. 光文社新書, 2009)

等々の質問をアイスブレークの一環として投げかけ、その人がどういったものに全力投球できるのか考えます。その回答から、いろいろとアイデアが生まれ出てくればめっけ物です。
もし既に作品イメージがあって「必要ない」と合意した場合は、
飛ばして次のアイデアソンに行きます。

またご面倒ですみませんが、編集進行のために事務的質問をヒアリング後にさせていただきます。
・リアルタイムで校正することに関して抵抗はないか
(執筆の集中力を優先するか、校正の即時対応を優先するか)
・紙媒体と電子媒体、どちらで校正したものが欲しいか
・寝たい時刻はいつか?
・コインランドリーの代行はするか?


【アイデアソン】
アイデアはとりあえず思いつく限りを挙げてください。私がひたすらメモります。
なんか良さげな感じがしたら、プロット作り開始です。

執筆開始後
・プロット作成段階では、最小限の展開でコンセプト回収/完走できるものを考えたい。
・作り置きプロットがもしあれば、要素を分解して再利用します。そのまま使えそうな場合はそれでも可。
・テキストファイルを送ってもらい、朱入れ
・確認部分があればGoogle Docsの共有リンクを投げ、コメント機能で確認してもらう
(直接喋ってるとラチがあかないので)
・基本的な方針が決まったら、後はリモートでのやりとり
・ただし散歩には行くし、寂しくなれば喋る

編集方針

原稿整理:形式
【著者の任意】
1.段落の位置や字下げのタイミング
2.技術用語の音引き(例:サーバ/サーバー)
3.句読点の指定(カンマ/ピリオドか、句点/読点か)
4.

【こちらで勝手に直すもの】
1.1文が長すぎるとアラートを飛ばします
2.括弧類は基本的に全角とする
3.英数字は基本的に半角とする
4.常用外漢字にはルビをつける
5.箇条書きがあった場合、末尾の句点はトル

※ 修正後に要請があれば、戻す

【要請があればやるもの】
1.言い回しの短縮作業
例:「~することができる」→「~できる」
   「~することが可能」→「~できる」

原稿整理:内容
【リライトについて】
形式的整理とは異なり、リライトについては申し出があればすべて棄却します。棄却するかしないか、その判断自体が手間になるので。

【リライト方針】
1.修飾語の入れ替え
2.長文を短い文に分ける
3.主語・目的語の追加
4.繰り返し同じ言葉が出てきた場合、類語に置き換える
5.専門用語や名詞、難しい表現をなくす
6.漢字の含有率を下げる
7.並列関係にある文は末尾を揃える
8.指示語と目的語の距離が広すぎる場合、近づけるように調節する

※ 地の文比率が高い場合、校正が増えることが予想されます。

チームメンバー向けサービス

【著者向け】
・ネーミング案(人名、地名、武器名、etc….)
 → 直接命名するというよりは、元ネタの用意とか叩き台とか
・スペルチェック、ファクトチェック(事実確認)
・元号、西暦などの整合性合わせ(時代ものなど)
 → 調べ物は言っていただければすべて代行します

【デザイナー向け】
・カラープリント
(自前でプリンタを持っていくので、インクが切れない限り使い放題っす)

【どちらも問わず】
・コインランドリーとか、茶菓子・文房具の買い出しとかどんどんパシって下さい。


著者さんへのお願い

・テキストファイルを定期的に送信してもらう
 ※ 気が散ると思うので、講演などで執筆を中断するタイミングで送っていただければOK
・もし可能ならGoogle Docsなど、リアルタイムで同期できるエディターで作業していただけると校正が進めやすいです。

余談:個人的なこと

セルフnoveljamやって爆死した話
・短編「スピカを取り巻く音圧」(仮)
・山ごもりと称して遠出したはいいが、selfjamとか名付けてカッコ付けたはいいが、腰を落ち着けて書ける場所がなく焦る
・なんとまだ完成していないという体たらく
・プロット:https://paper.dropbox.com/doc/1--ASNcSlQr8pePBDRVAdVgvNLrAQ-J1S1Xsr0zmk0ccIuBvPUc
・時間切れで未完成のやつ:https://paper.dropbox.com/doc/6--ASN~o353Nqp0mBBzwXOXp0oTAQ-JlLy7R2cqFi7isNNsqTeQ

その他サンドボックス
・主題が明確にある場合、問題提起だけで終わらずに具体的な方向性を指し示すと説得力が生まれるかなと思います。
・編集から/審査員からツッコまれる前提で書くと、アウトプットにもそれが影響します。無心でアウトプットする時間も必要で、それをどうやってバックアップしていくかが課題。

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