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「Splatoon」はプロコンを買わなくても遊べる

はじめに

Splatoon3の発売が間近に迫る中、「面白そうだし3からやってみたい。けど、噂に聞くジャイロエイムは難しそうだ」という印象を持っている人は少なからずいると思う。そんな方にSplatoonをプレイするハードルを下げる一つのアイデアを提案したい。あくまで従来の他のスタイルを否定するものではなく、新しいスタイルの提案なのでベテランプレイヤーの方々は留意した上で生暖かく見守っていて欲しい。

Splatoonシリーズが他のシューターゲームと大きく違うのは、コントローラーに内蔵されたジャイロセンサーによってエイム(照準を合わせること)を行う部分だ。
ジャイロセンサーはコントローラーの傾きを捉えて信号として出力する機能。勘違いしやすいが、Splatoonにおいては他のタイトルのようにコントローラーを平面の板として傾きを検知するのではなく、充電用のプラグ差し込み口がある方向と反対のプレイヤー側に向ける方向を繋いだ軸の延長線上にクロスヘア(照準)があるというイメージに近い。
ジャイロによる操作で練習を重ねればマウス操作に引けを取らない精密で直感的なエイムが可能となり、ハードウェア的にフェアな環境が整っている事もあってSplatoonシリーズにはエイムアシストのシステムが存在しない。コンシューマー向けの対戦型シューターゲームではかなり珍しいと思われる。

とは言え、ジャイロエイムを上手く使いこなすには独特の操作に対する慣れが必要であり、習熟には時間を要する。特に、キーボードとマウスでプレイするFPSに慣れ親しんでいるPCゲーマーにはPCのように上手く操作出来ないことがフラストレーションになり、そもそも「パッドでTPSゲームをやる」こと自体のハードルが高い。
さらに、Splatoonの初心者向けのサイトやSNSの投稿などで「上級者もみんな使ってるからプロコンを買え」という話を散見するが、そもそもSwitchのほぼ全てのタイトルでは付属のjoy-conとjoy-conグリップで機能的に不足はないので「もし買ったとしてもゲームに馴染めなかったら」と考えると約7600円を出すには少々ハードルが高い。SwitchのProコントローラーは発売当初からスティック部分の耐久性の低さが指摘されているので尚更である。

joy-con分離持ちノススメ

そんな人におすすめなのが「joy-con分離持ち」だ。やり方は簡単、Switch本体もしくはjoy-conグリップからjoy-conを取り外し、左手にjoy-con(L)、右手にjoy-con(R)を持つだけ。
Splatoon2・3ではjoy-con(R)のジャイロセンサーしか使わないため、右手だけでのエイムを可能とし、Wiiリモコン+ヌンチャクに近いようなスタイルになる。追加費用は一切掛からないのでジャイロ操作に苦手意識がある人は是非騙されたと思って試して欲しい。
右手側のコツとしては、まだスマホの大きさが片手に収まった時代の持ち方のようにjoy-con(R)下部に小指を引っ掛けて持つ事だ。そうすることで使用頻度の高い右スティックへのアクセスが容易になり、スティックで大まかにカメラを動かしジャイロで微調整するというエイムが可能になる。感度調整もそれをイメージしながらすると丁度良い。どうしても持ち方が不安定な人は、多少費用が掛かるがスマホリングなどを取り付けると引っ掛ける場所が出来るので持ちやすくなる。(ただし、取り付け位置によってはswitch本体に装着出来なくなるので注意が必要だ)
この持ち方は、特に普段キーボード+マウスでFPS/TPSをプレイしているPCゲーマーなら、「左手は移動、右手はエイムと射撃」でキーボード+マウスと同じように分離できるため親しみやすさを覚えるはずだ。

わたしもはじめてのFPSはPC版のBattlefield4という根っからのPCゲーマーで、Splatoon2を初めてプレイした時は両手でのエイムとジャイロ操作の軸の理解に頭が着いて行かずかなり苦労した。その頃は比較的エイムに精密さが求められないパブロを使用していたが、ごく稀にスプラッシュボムでキルが取れる程度でランクマッチもB-がやっとだった(B-はカウントが進む条件さえ解っていればすぐ行けてしまう程なので、ApexLegendsで言えばブロンズⅢかⅡぐらいのランクだ)
しかしjoy-con分離持ちに移行してから撃ち合いでの勝率をめきめきと上げ、長射程武器を使うことに対する苦手意識も克服。2018年にバレルスピナーデコでガチエリアSランクに到達することができた。

B-でヒビ入ってたわたしですが………
なんとjoy-con分離持ちにしただけ!Sになりました!(ほんとはいっぱい練習しました

ちょうど他のやりたいゲームの発売日が重なりウデマエSで止まってしまったが、自画自賛ながらそもそも最初からX帯の所謂"ガチ勢"を目指すようなプレイヤーでなければ、ウデマエSやS+0辺りまで到達できれば上出来だろう。当然、オートエイムではないのでエイム練習は必須だが、少なくともわたしの場合はjoy-con分離持ちに切り替えただけで脳みその負担が大幅に減り、キルレシオやガチマッチのランクは上がった。何より一方的にやられるばかりでなく撃ち合いに勝てるようになった事でSplatoonというゲームをとても楽しめるようになった。

ベテランのプレイヤーからはjoy-con分離持ちは「モンゴリアンスタイル」や「AC持ち」のような奇抜で"変態"的な持ち方の扱いのようで、joy-con分離持ちでプレイしていることを知り合いに話したところ驚愕され、Twitterで検索してもこのスタイルに関するツイートは少ない。しかし、先述の通りjoy-con分離持ちは左手が移動、右手がエイムと射撃と操作を分けられる事や左手はエイムをしなくていいので疲れにくい事という理に適った明確なメリットがあるし、Switchに移行したSplatoonにおいて公式にサポートされた遊び方の一つなので何一つ恥じることはない。

まとめ

ジャイロエイムが苦手な人、或いはSplatoonをプレイしてみたいがジャイロ操作に抵抗がある人は、諦める前にjoy-con分離持ちを一度試して欲しい。そして同じ"リアルマニューバー使い"の同志として、共にSplatoon3を楽しくプレイ出来るようになることを願う。


追記:Splatoon3 season3にてガチヤグラXパワー2000に到達した。
我ながらこれだけ出来れば上出来なのではないだろうか?

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