そもそも世界遺産って何のためにあるのか、知ってました?
どうも、最近、世界遺産検定3級に向けて勉強中のnanohaです。
世界遺産検定が何たるものかは一旦置いとくんですが(?!)、みなさん、そもそもなぜ世界遺産なるものが生まれたか、ご存じですか?
観光スポットとして人気の世界遺産ももちろん多いですが、別に観光業を活性化するための制度ではないのです!
ということで、この世界遺産の目的や成り立ちについても、私が受ける世界遺産検定3級の範囲ぽいので、せっかくなら一緒に学ぼうぜぃ。
世界遺産爆誕のレキシ
日本にもたくさん登録がある世界遺産。
その登録を審査する機関は「国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)」です。
っはー長い!
うん、覚えなくていい。勉強しなきゃな私が言うのもおかしいけど。
だって頭文字をとってユネスコ(UNESCO)と呼ばれているので。全然こっちでええと思う。
で、まずこのユネスコができた経緯からいきましょう。
時は1945年10月。第二次世界大戦後で負けた国も勝った国もへとへと。戦争にかかわったみんなが「もうマジでこんなことやめよ…」とウンザリしました。
この反省から、各国が協調して平和に向かおうと生まれたのが国連です。
その中で、
という考えから、国連のもとに置かれたのが先ほどのユネスコです。
だから"教育科学文化"なんですね~。
で、このユネスコで採択され、爆誕したのが通称「世界遺産条約」です。
歴史の授業でいろ~~~~~~~んな条約を習ったかもしれませんが、この世界遺産条約、最大規模の国際条約なんだって!
2024年1月時点で、195もの国が締約してるらしい。
ほとんどじゃん!
で、肝心の世界遺産条約の目的ですよね。
これは端的に言うと「人類みんなのタカラ、守んなきゃじゃない?」という感じ。
端々に平成のギャルみたいな雰囲気をにじませるのは、勉強っぽくなりすぎるのイヤかなーと思ってです。ウザかったらやめるね🥹
話を戻して、さらに真面目モードに戻すと、世界遺産とは「顕著な普遍的価値」をもつ自然、あるいは文化財を世界で協力して守る、という考えのもと生まれた制度です。
要するに、後世に語り継ぐべきめちゃくちゃ大事な遺産ってあるよね、だったらそれはその国だけじゃなくてみんなで守ろうよ、ということです。
神殿を水没させてよいのか?否!
そしてこの世界遺産条約の考え方が生まれたきっかけが、エジプトのアスワンハイダムの建設でした。
古代エジプトに卓越した文明をもたらした「ナイル川の氾濫」
でもやっぱり水害は危ないし、この水を水力発電とか別の方法で活かしたほうがよくない?と、当時のエジプト大統領がダムを建設しようとしたのです。
…これ自体は特に問題じゃないし、むしろ良いことです。
安全が確保されて、生活も発展するんだから。
ただ問題は、このダムの建設と引き換えに、アブシンベル神殿などの歴史的価値の高い遺産が水没してしまうことだったんです。
あの素晴らすぃ遺跡群を、人の手でダム底に沈めるなんて…そりゃいかん!
ということで、どうにかダム建設と遺跡の保存を両立できないかと世界的な救済キャンペーンが行われました。
これに約50カ国が協賛。
なんと神殿を丁寧にブロックごとに切り分け、丘の上に避難させて、見事に水没から救ったんです。
全世界が協力したのもすごいけど、何より「えぇ発想が大胆...…🫣!」って思ったのは私だけですか?
ともかく、これが世界遺産条約の考え方のベースになる出来事だったというわけ。
こうして世界のほとんどの国が締約する世界遺産条約では、2023年10月現在、全世界に1,199件、日本には25件の世界遺産が登録されています。
ちなみに遺産の数は、日本は世界で11位。
堂々1位はイタリアの59件、2位は僅差で中国の57件だそうです。
……なっとくぅ~~~!!!
やっぱり巨大帝国は強いッスね。
私も遺産の守護神になりたい!
と、今回は、言われてみればあんまり知らない「世界遺産とはなんぞや?」について書いてみました。
世界遺産検定の公式テキストとこのYouTubeを参考にしたので、興味が湧いた人はあわせてチェックしてみてね。
最後に私が世界遺産検定を受けようとした理由をちょっと書きたいのですが。
もちろん今回紹介したユネスコや世界遺産条約の考えに共感したから…と言いたいところですが、正直言うと、最初はそこまで考えてませんでした。
なんとなく興味あるから。
知らない世界を知るのが、そもそも好きだから。
目の前のものが持つ、バックボーンを知りたいから。
もともとそういう気質があるうえ、国内外問わず旅行も好きなので、いつか訪問する日のために勉強しときたい!というTHE観光客気分で申し込みました。
でもこうやっていろいろ調べていくうちに、世界遺産の背景にある理念には素直に共感しました。
最近、心の奥底でヒシヒシ感じていた「お互いに歩み寄らないと平和な世界はこないし、相手を知らずにそれはできない」
「それって日々の些細なコミュニケーションだって同じだよな」という考えに、勝手に太鼓判を押してもらった気持ちになりました。
今の自分を形作ってくれた信念や文化、バックボーンがあるのは自分だけじゃない。
相手だって同じ。
それをお互いにフムフム聞いて、知って、受け止める。まずはそれがファーストステップ。
理解できるか受け入れられるかどうかはまた別の話で、それが歩み寄るというセカンドステップだと思うんです。
これを少しずつ、ほんとうに地味に地道に重ねてはじめて、平和で優しい世界にたどり着く。
これは無意識に外国語学部で(肌の表層くらいにだけど)植え付けてもらった感覚なのかもしれません。
この感覚をもっと広める!と言うと大きすぎて尻込みしちゃうので、そのムーブメントの隅っこの守護神を担えればなと思います。
ドッジボールのコートの隅っこで、たまたまこぼれ球を食い止める陰の守護神みたいな。(は?)
とりあえず世界のいろんなこと知りたい!
知ったぶんだけ人に優しくなれそうな気がする!
そんな気持ちで勉強したいと思います。
なので、よかったみなさんもぜひご一緒に。
※記事内の情報については、できるだけ正確に記載するよう努めますが、より詳しい最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
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