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フォルケホイスコーレ(IPC)への留学〜学校の特徴からアプライ方法まで

2019年7月からデンマークの市民学校、フォルケホイスコーレへ留学します。「フォルケホイスコーレとは?」の記事にてフォルケホイスコーレの大まかな概要を解説したので、今回はわたしが通う予定のフォルケホイスコーレ『International People's College(通称 IPC)』をご紹介していきたいと思います。

IPCの特徴からメリット・デメリット、アプライの方法まで記載しています。

※ 2019年5月3日時点の情報です。今後変更の可能性もありますので、詳細はIPCのHPからご確認ください。

IPCの特徴

ざっくりまとめると…
- デンマークで唯一、公用語が英語のフォルケホイスコーレ
- グローバル・シチズンシップを学ぶ
- 世界30カ国以上から学生が集まり国際色豊か
- 首都コペンハーゲンから電車で45分の『ヘルシンオア(Helsingør)』に位置

International People's College』との名前にもある通り、デンマークで唯一の国際フォルケホイスコーレですべての授業・生活上のコミュニケーションを英語でおこないます。

フォルケホイスコーレはデンマーク人のために創られた学校なので、ほとんどの学校ではデンマーク語が公用語です。そのためIPCはフォルケホイスコーレの中でも特異な存在であると言えます。

※ IPC以外にも、外国人向け国際コースが設けられているフォルケホイスコーレはいくつかあります。

IPC留学のメリット

デンマークにいながら、多国籍の学生と学びあえること。もちろん日本含めどの国でもグローバルな教育機関はあると思いますが、「ともに暮らし、ともに学ぶ」を重視したフォルケホイスコーレにおける出会いはまた違ってくるのではないかと現時点では考えています。

あとは実際のところ、普段の生活・授業を英語でコミュニケーションできることは大きなメリットではないかと思います。いきなりデンマーク語はハードルが高すぎるし、わたしのように海外生活に慣れていない方にはおすすめできる学校です。

注意:IPCは語学学校ではありません。近年は英語スキルによる入学の足切りが強化されたという話もあります。

IPC留学のデメリット

デンマークの文化を体感したい・デンマーク人と交流を深めたい人にとっては物足りないかもしれません。デンマーク以外の国からくる留学生が大半を占めており(9割以上)、IPC内におけるデンマーク人とのコミュニケーションは少ない傾向にあるようです。前述のメリットの裏返しですね。

また、IPCの学校自体の専門色は薄めです。他のフォルケホイスコーレであれば、たとえばデザイン、自己発見、社会福祉などメインテーマを据えている学校がありますが、IPCは浅く広くな印象。専門性を磨くことよりも、異なる文化を持つ人々と対話を通してお互いを理解することに重きを置いているようです。

以上、IPC留学のメリット・デメリットを踏まえ、IPCがどんな人におすすめかをまとめると下記のようになります。

IPCはこんな人におすすめ!
- さまざまな文化的背景を持つ人と交流したい
- 英語の基礎力はあるが、実践の回数を増やしたい
- 海外経験はそこまで豊富じゃない
- コペンハーゲンへのアクセスの良さも重視したい

「コペンハーゲンへのアクセスの良さ」はおまけで書きましたが、意外と大事なポイントです。多くのフォルケホイスコーレは都心から離れた郊外に位置しているので、気軽に空港へ行けない…なんてこともあります。

わたしはデンマークに友人を呼んだり、周辺ヨーロッパに足を運んだりしたいので……。

ここまでつらつらと書いてきましたが、実際に行ってからわかるメリット・デメリットもあると踏んでいます。渡航後にまた追記していきます!

IPCのカリキュラム

IPCは1月開始の春ターム、8月開始の秋タームがあります。それぞれ半年程度のfull-term(optionで2週間のプチ旅行に行ける)か、3-4ヶ月の短期滞在かを選択できます。

8月開始の秋ターム・full-termのみ、3週間の英語集中コースが付いていて「英語頑張りたい人はこちらを選択してね」と推奨されています。わたしは英会話の改善がマストなので、受講予定です!

普段の受講クラスは40種類以上あるクラスから好きなものを組み合わせて、週28クラス以上受講すればOKとのこと。カリキュラムには紛争や環境などグローバルな問題を学べるクラス、写真やアートを学べるクリエイティブクラス、デンマーク語や英語を学べる語学クラスまで幅広く用意されてます。友人は「アフリカダンスのクラスが楽しかった」と言ってました(笑)

IPCへのアプライ方法

アプライ方法は簡単で、IPCのオンラインフォームから申し込むだけ。200-300 wordほどのエッセイを提出する必要があるので、事前に準備しておくことをおすすめします。

なお、IPCは元来日本人に人気な学校だったのですが、近年日本人比率が上がったため規制がかかっていると噂されています。つまり、エッセイの内容次第で通らない可能性があるので、入学試験がないにしてもここは少々気合いを入れて取り組むことをおすすめします。

エッセイはごくシンプルで、下記3つの設問について英語で回答し、提出します。

1) How and why did you choose International People’s College and what aspect(s) of the International People’s College experience are you particularly looking forward to?
2) What are your interests, personality, goals and dreams?
3) How do you want to use your International People’s College experience in the future?

明確な審査基準は記載ないのですが、憶測では

- IPCである必要があるか
- 基本的な英文法で書けるか

を見られているのではないかと思います。

「今年(2019年)、日本人がかなり落ちてるらしい」と聞きプレッシャーを感じる&提出が5ヶ月前とかなりギリギリなスケジュールだったのですが、なんとか通りました……。準備が詰まると焦るので、1年〜半年前までにはアプライすることをおすすめします。

設問自体は取り組みやすい内容ですが、自由度の高さゆえか、お恥ずかしながら提出までに難航しました。一例として、提出した内容を以下に記載します。

ご参考になれば幸いです。

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