CL東京エクストラではいわゆる超越ガブギラが猛威を振るい、上位を独占した結果になりました。僕たちのデッキは、そんなハンデスデッキに先攻ならば十分に勝てると確信しています。その方法は、先1にレッドカード＋サイレントラボを使用することです。その動きの再現性を高めるためにブルーの探索を4枚とポケギア3.0を4枚採用しました。こうして出来上がったのが三神ムウマージです。このデッキを使用してエクストラの日はババ抜きではなく「ポケモンカード」をしませんか？

1. はじめに

　慶應ポケサーと東洋ポケサーがCL東京でほぼレシピを共有して握ったデッキです。その中で僕がベスト16と最も高い順位になったので、記録に残そうと思います。この記事では三神ムウマージのレシピと環境デッキに対する戦い方を中心に解説します。ブルーの選択肢が多岐にわたるため、プレイングは容易ではありません。ただ、レシピはよく練られており、最適解を選び続けたときに真の強さを発揮します。

　この三神デッキの強みはブルーを軸としてあらゆるカードが強烈にシナジーしている所にあります。60枚のカードを全て無駄なく、理想のタイミングで使えるためです。たとえば、ブルーは手札が1枚しか増えないため、それを補えるムウマージと相性がいいです。三神はそのGXワザの特徴からサイドビハインドからの捲りを得意とするため、カウンターキャッチャーやマチス、Ｎとの相性がいいです。そして、ムウマージは能動的にサイドをビハインドにしてくれます。さらに、1枚で状況を大きく変えられるカードを、ブルーのおかげで理想のタイミングで使用できます。このように、三神はブルーとの相性が極めてよいのです。

　はじめにブルー型の三神を組んでみた段階で、その突出したデッキパワーが十分に明らかになりました。ポテンシャルの高さはわかっていながらも、8月の調整段階ではサナニンフに勝てないことがこのデッキを練り上げるにあたり大きな障壁となっていました。しかしながら、後に述べる画期的なプロセスの開発により、このデッキをサナニンフに勝てる、先攻ならむしろ有利とも言えるまでにブラッシュアップできました。そこで、この三神ムウマージに安定して勝てるデッキはCL東京には存在しないだろう、という圧倒的な自信のもとでデッキを選択して大会に臨めました。