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コリアカップ・コリアスプリント予想(2023年)

2023年9月10日(日)
ソウル7R(15:25発走)コリアスプリントG3/KG1
ソウル8R(16:30発走)コリアカップG3/KG1

ワタシのnoteやX/Twitterは「非予想系」なんですが、今年のコリアカップ・コリアスプリントは現地観戦で馬券が買えますし自分にとっても考え方の整理に繋がりますので、珍しく両競走の予想を行ってみたいと思います(両レースとも日本調教馬のワンツー決着の場合はガミるしかないので諦めます)。

韓国調教馬の主なG勝鞍は国内グレード表記です


コリアカップG3/KG1(ダート1800m)

(⑪~⑮は染分け帽です)
(現地ではこの数字を10倍したウォン建てで購入)

◎ ⑭クラウンプライド 牡4(CROWN PRIDE)

11戦3勝(3-4-0-4) 父リーチザクラウン レーティング116
主なG勝鞍:UAEダービーG2(2022)

12戦目で海外遠征5回目と慣れたもの。前走・帝王賞はほぼ勝ちに等しい2着で過去にはJBCクラシック・チャンピオンズカップ共に2着と詳述不要の実力馬。今回は外枠となったが2つ内隣のトゥホヌイバンソクを見ながら逃げ/番手追走を決められそうであり、イレ込みや出遅れさえなければ普通に回ってくるだけで勝ち負けになるものと予想。

○ ④グローバルヒット 牡3(글로벌히트 / GLOBAL HIT)

7戦5勝(5-0-0-2) 父TO HONOR AND SERVE レーティング107
主なG勝鞍:コリアンダービーG1(2023)、農林畜産食品部長官杯G2(2023)

今年のダービーを女性騎手キム・ヘソンと共に勝利。陣営希望通りの4番枠となった。これまで1200~1400mで取りこぼしがあったが中距離への延長となったクラシック第2,3戦を差し~先行から最速の上がりで制覇。今回が初の古馬との対戦になるが確実に繰り出せる末脚が魅力であり、2kgの斤量差を生かしながらキム・ヘソン騎手のクレバーな騎乗で一発を狙う。そしてワタシの馬券も一発好配を狙う。

▲ ⑮グロリアムンディ 牡5(GLORIA MUNDI)

17戦7勝(7-3-1-6) 父キングカメハメハ レーティング115
主なG勝鞍:平安ステークスG3(2023)、ダイオライト記念Jpn2(2023)

ダート転向後の強さは説明不要。2走前ダイオライト記念の圧勝劇が衝撃的であった上、前走平安Sも後続勢を寄せ付けずに横綱相撲での勝利。大外枠を引いてしまったが2400mもこなせるスタミナがあり、むしろ内を見ながら出方を決められる15番枠がプラスに作用するか。正直クラウンプライドと甲乙付け難いが初の海外遠征であることと馬券的妙味という点を踏まえて3番手評価とした。

△ ⑫トゥホヌイバンソク 牡5(투혼의반석 / TUHONUI BANSEOK)

17戦7勝(7-3-5-2) 父VERRAZANO レーティング112
主なG勝鞍:釜山広域市長杯G2(2023)、YTN杯G3(2023)

これまで着外が2回だけの堅実派。今年初めは馬体重の変動が大きくクラス1平場で取りこぼしもあったが、昨秋以来韓国総大将ウィナーズマンとは互角の争い。特に近2走は逃げに転じて強さを見せ、2走前のYTN杯G3(ソウル2000m)では2着ウィナーズマンに11馬身差の圧勝。クラウンプライドが番手に控えればこの馬が逃げるものと思われ、そうなると2022年コリアカップのラオンザファイター(2着)のような逃げ残りの可能性もアリ。

△ ⑧ウィナーズマン 牡5(위너스맨 / WINNER'S MAN)

24戦15勝(15-4-2-3) 父MUSKET MAN レーティング111
主なG勝鞍:コリアカップG1(2022)、グランプリG1(2022)、コリアンダービーG1(2021)

ディフェンディングチャンピオンにて現役唯一のG1 3勝馬。今年初戦のクラス1平場を馬体重+18kg、斤量60kgで臨み4着に敗れたが、それを除けば昨年来ほぼ無敵の走り。実績的には文句無しの韓国総大将であるが、前走7/2釜山広域市長杯G2でトゥホヌィバンソクの2着に敗れた直後に両前第1指骨近位部骨片骨折が明らかとなり、約2か月間での急ピッチの立て直し。ここまでの臨戦過程に不安は残る。

コリアスプリントG3/KG1(ダート1200m)

(⑪~⑮は染分け帽です)
(現地ではこの数字を10倍したウォン建てで購入)

◎ ①バスラットレオン 牡5(BATHRAT LEON)

21戦5勝(5-0-4-12) 父キズナ レーティング117
主なG勝鞍:ニュージーランドT G2(2021)、ゴドルフィンマイルG2(2022)、1351ターフスプリントG3(2023)

ホームランか三振かのタイプだが、スタート後100mのセパレートルールにより誰からも邪魔されない最内から逃げが可能であり、これはもうホームランを期待するしかない。ダート適性はメイダン・東京・浦和で経験しているため問題視していないものの1200m初挑戦というのがやや気になるところ。しかし昨年のコリアスプリントで1200m戦0-0-0-2であったラプタスは勝ったオマオマから半馬身差の2着惜敗であり、ここも思い切り逃げてこそ。

○ ⑤オマオマ 牡6(어마어마 / EOMA EOMA)

23戦14勝(14-3-3-3) 父ALGORITHMS レーティング109
主なG勝鞍:コリアスプリントG1(2022)、釜山日報杯G3(2022)、SBSスポーツスプリントG3(2021)

ディフェンディングチャンピオン。韓国短距離界ではラオンザファイターと並ぶトップクラスの馬で、番手先行の横綱相撲ができる脚質や戦績が示す安心感・安定感を持つ。3走前・釜山日報杯G3の6/14着は負け過ぎの感もあるが、ラオンザファイター不在の中ではやはりこの馬も韓国総大将。過去最強級の日本調教馬かそれとも本馬への判官贔屓かで当日の人気具合が読みにくいが、オッズ次第ではバスラットレオンとの評価入れ替えも考慮。

▲ ⑥リメイク 牡4(REMAKE)

13戦6勝(6-2-2-3) 父ラニ レーティング113
主なG勝鞍:カペラステークスG3(2022)、クラスターカップJpn3(2023)

確実に繰り出せる末脚が魅力で前走・盛岡で見せた鬼脚がソウルでも炸裂すればV可能性は高いが、この3か月間使い詰めでありその反動や見えない疲れが懸念されること、および2走前プロキオンSで逃げるドンフランキーを捕まえきれなかったシーン@中京がコース形状の類似性からソウルでも再現されるのではないかと一人勝手に妄想中。

△ ⑪デュークワイ 騙8(DUKE WAI)

45戦9勝(9-5-9-22) 父PER INCANTO レーティング115
主なG勝鞍:

今年の高松宮記念への予備登録も行った馬。昨年のコリアスプリントで2番人気に支持されたコンピューターパッチが5着に入っており、やはり短距離の強い香港勢は無視できない。本馬はシャティンAWコースで1-0-1-0の成績もあり、且つ今回の鞍上はD・レーン。もう8歳にはなるがG2以下では安定して入着しており、ヒモ穴候補として考えたい。

△ ⑩ブラックマスク 牡5(블랙머스크 / BLACK MUSK)

21戦9勝(9-3-0-9) 父FLAT OUT レーティング100
主なG勝鞍:ソウル馬主協会長杯G3(2022)

近走着外が続いているが、これは中距離路線へ転じたことによるもの。昨年のコリアスプリントでは4番人気に支持された(結果は8着)ことや、その前哨戦ではオマオマやラオンザファイターより先着しており、実績の有る距離に戻り末脚勝負で馬券に絡む可能性も。陣営は「5着が目標」とあまり大風呂敷を広げていないところにも好感が持てる。

中継映像

ライブ中継(韓国語)

当日は14時50分よりYouTubeでのライブ中継が実施されます。

昨年まではスタートからゴールの間は放送席のアナウンサー映像しか映せず(リアルタイム中継はノミ行為を助長するものとして禁じられていました)、ゴール後にリプレイ映像を流すという方法が採られていましたが、今年6月20日の韓国馬事会法改正で来年からのネット投票が解禁されたことによりリアルタイムでの中継が可能となりました。

動画配信(英語)

レース終了から約10~15分後に英語実況の動画が下記チャンネルで配信されます。タイトル名「(Seoul) 2023.09.10 R7」がコリアスプリント、同「(Seoul) 2023.09.10 R8」がコリアカップです。


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