Dir en greyを聴こう

私はDir en grey のファンであるが、なぜDirが好きなのか。改めて言語化してみようと思う。Dir の中で好きな曲を挙げていき、その曲のどこが好きなのかを述べていく。断っておくと、私はV系ファンというよりDirと京のファンであり、さらに彼らに対しそこまで詳しいわけではない。
最初に来るのは”人間を被る”である。初めてPVを見た時から、宗教っぽい十字記号など、ちょっと中二病的要素を含め、映像は格好良いと思っていた。サビの ”誰が正しいとかもうどうでもいい 誰のルールで生きてる? 誰のために生きる? 誰の為に生きるのだろう?”というのが胸に刺さる。字面だけだとキザなだけだが、周りの人間との様々な尺度での相対的な位置を自覚させられている我々に対し、誰か他人の軸で自分を評価する必要はない、と意見している。周りがしてないからしないとか、周りがやってるから一応やるとか、そういった他者本位な態度に反対の立場をとっているように感じる。
次は”鼓動”である。”人間を被る”が持つ特徴でもあるが、AメロBメロはグロウルとかでよく聞き取れない一方で、サビは日本語でよく聞き取れる。ライブでも歌える。この曲のモチーフは、PVの考察によると、事件に巻き込まれた家族(姉?)が自殺してしまい、その復讐をする弟のようである。この弟の絶望と怒りが、サビの歌詞と京の歌唱から伝わってくる。
以上の二つは代表曲に分類されるが、そうでない曲では”濤声”や”followers”が好きである。これらもシャウトやグロウルがない、日本語の歌詞が聞き取れる曲である。歌詞の意味は何を言っているのか不明瞭だが、何故か、今所有しているモノやコトを大切にすることの重要性を伝えているように感じる。

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