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宝くじが当たったら

前にもどこかで書いた気がするけど、以前働いていた会社でびっくりしたことがある。2人の上司に「宝くじが当たったらどうしますか」と聞いたら、2人とも(一緒にいたわけじゃないのに)「この会社辞めて、自分で会社作るわ」と答えたのだ。

それまでのわたしは、「宝くじが当たったら、会社を辞めて遊んで暮らす」という答えしか知らなかった。だから、彼らの答えには心底驚かされたものだ。

たしかに、その会社はちょっと変わった業種だったから、彼らはいわゆる普通のサラリーマンではなかった。だからこそ、彼らは自分の仕事が本当に好きなんだなあと、ちょっぴり羨ましく思ったものだった。

わたしは本当に不器用なタイプで、何においても同時進行が苦手だ。脳が仕事モードに入れば家のことはそっちのけだし、遊びモードに入れば仕事のモチベーションがガクンと下がる。

そして今は、やや遊びモード気味。もちろんすべきことはきちんとやるが、正直「仕事をバリバリやったるぜ!」という状況ではない。

こんなとき、いつも自問する。今、宝くじが当たったら、わたしは仕事を辞めるか?と。

答えが出るまでのスピードは時によるけれど、結局いつも答えは同じ。「NO」だ。なんやかんや言っても、わたしはこの仕事が好きなのである。

ドカンと一発、大当たりを当てなくてもいい。フリーになる前は「もしかしたらわたしにも、ひと月あたり◯十万なんて売上が……」と夢見ていたときもあったけど、とっくにあきらめた。

それよりただ、細々でもいいから続けていきたいのだ。けれど続けるのも、これが意外と簡単なことじゃなかったりする。

ずっと同じことをやり続けても、いつか仕事はなくなるだろう。体力だってどんどん落ちる。今がずっと続くわけじゃないなかで、自分だけが足踏みをしていては、いつか置いていかれるのだ。

細々とでもライターでい続けるために、わたしができることはなんなのか。それをずっと考えている。

#ライター #日記 #私の仕事

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