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体験が刻む強烈なワンシーン

コンサートやライブとは、とんと縁がなかった。

初めて行ったコンサートは中学生のとき。まだ4人で活動していたDA PUMPが地元にやってきて、ファンクラブに入っていた友達から誘われたのがきっかけだった。DA PUMPのコンサートには2年続けて行って、それっきり。その後コンサートに行く機会は、まったくなかったのだ。(昨年、20年ぶりくらいに行きました。アルフィーのコンサートに)

……と、いう話をするといつも驚かれる。わたしが思っていたよりずっと、コンサートは一般的なものであるようだ。わたしにとってはそっちの方が驚きなのだけれど。

なぜそんなにもコンサートと縁がなかったのか。特定の誰かのファンでもなかったのも要因の1つだが、コンサートへわざわざ足を運ぶことに対してそれほどの意味を見出せなかったというのも大きいだろう。

コンサート映像は映像化され、繰り返し見られる。一方コンサートに行ったとしても、それはそのときだけのことじゃないか。それなのに同じくらいの料金を払わねばならないなら、わたしは映像を買う、と思っていた。

その考えが変わってきたのは、ここ数年のことだ。自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じて、体験する。それは誰かがカメラで撮った映像を見るだけでは、決して味わえない感情を連れてくる。繰り返し見たDVDより、たった1度の強烈なワンシーンが脳裏に刻まれる。そういうことが確かにある、と。

思い返せば友達に誘われて行っただけのDA PUMPのコンサートにだって、ちゃんと思い出がある。きっとそういうことなんだ、行って、見て、聞いて、感じるってことは。

そんなことを改めて考えた、晩夏。たとえ刹那でも濃密な体験を求めて、イベント遠征へ出かけたりしてました。

参考:トークライブに参加した話

夏の終わりはなんとなく寂しいけれど、秋が訪れてからも、コンサートをはじめいろいろな体験型の予定が入ってる。

「最近アクティブだよね(いったいどうした、らしくないね)」

なんて言われるのをふふっと聞き流しながらわたしは、まだ知らない体験を求めるんだ。

今回のお題「晩夏」「コンサート」

#脳トレマガジン #エッセイ #コラム #晩夏 #夏の終わり #コンサート #ライブ

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