気張ってこーぜ、イェイイェイイェイ！で最近の私の朝は始まる。関ジャニ∞改めSUPER EIGHTに特別詳しいというわけではないものの、彼らの楽曲が好きで。

代表曲『ズッコケ男道』は特に最近の朝のルーティンに欠かせず、メイクしながら、通勤しながら聞くのが日課になっている。

高校の時、クラスの友達にエイターの子がいて、"ほら、ブンブン！"と帰り道何度も一緒に口ずさんでいたこの曲。


大人になって色々経験して改めて聞くと、ああ、"メタ認知"の曲なんだなあということに気づかされる。

メタ認知。
思い込みや一次の感情に流されず、自分をコントロールするために重要な考え方らしい。

同じメロディーラインで展開される最初の2行と次の2行。
前半パートは全てを都合よく解釈してしまうまっすぐな主人公の主観、後半はその様子を情けなく俯瞰する客観、という構成になっている。


おそらく好きな人に振られたんだろう。
後日談的に、前半の"なんだかいい感じ"は後半で"圏外の挑戦者"に、"大人の色気"は"じゃがいもみたいな面"に転じる。同じ行動について自分の見方が180度変わっているのだ。
これがメタ認知。なんと悲しい、切ない…。
(そしてよくよく考えたらじゃがいもみたいな面さげて、と歌うアイドルすごいな。)



しかしこんな風に自分を客観的に捉え直すことでしか人は前に進めないのだ。恋愛だけじゃなくって、仕事でもなんでも。
主人公は、自分にとって不都合な答えを示した相手を責めたり、余計なプライドを振りかざしたりして自己防衛に走ったりしない。
ただ、自分の認識を笑いながら改める。
実に強い。えらい。

それがまとめられているBメロのこのフレーズを、私は自身への誓いとして毎朝気持ちを新たにしている。
女だけど、この"男道"を歩みたくて。

自分なんて最初から特別でも有能でもなんでもないし、全てを賭けたからって報われるわけでもないし。失恋／失敗したからって所詮そんなもの、と客観的に考えることができるようになってはじめて、正しく前向きな努力ができる気がする。
しかしそれがなかなか難しいから、サビで気張ってこーぜ！と何度も盛り立ててまず1歩、前に進むんだね。


Bメロは2番もいいんだよね。

そうそう、この“メタ認知"、大人になるにつれ上手くなっていくらしい。そりゃそうか、良くも悪くもいろんな経験が蓄積されるから、1つ1つの存在がどんどん取るに足りないものになってくる。運命の人が実は全然運命でもなんでもなかったり。

いやでもそんな風に俯瞰して見ていくだけの人生楽しくないじゃん、ということでもう一つ紹介したいのがこれまた初期曲でお気に入りの『イッツマイソウル』である。

この曲、高校時代は理解に苦しんだ笑。
いやいやいいワケないでしょ、しかもこの後2時間待ちぼうけしてドタキャンされるからね。
相手の女性、全体的にだいぶん問題あるし。

ここで主人公は、自分の情けなさをメタ認知的に語りつつ、仕方ない、しょうがないとサビで2回も繰り返している。

惚れたもんだから仕方ない。
意思があるんだかないんだかって感じだけれど、自分ではコントロールできない恋心という主観をとりあえず泳がせてみる、見届けてみようと思っている。
そんな自分を俯瞰して笑ってもいる。
多分彼は、その結果うまく行かなくても後悔なくまた前に進めるし、相手に振り回されていた自分をも愛せるんだと思う。たとえ私みたいに"いいワケないやん！"って突っ込む人が周りにいたとしても。

その心持ちの大切さも、大人になった今ならわかる。だからズッコケ男道と同様、イッツマイソウルも価値観のピントを適切に合わせてくれる1曲。

こんな歌を嫌味なく、等身大の気持ちで歌えるエイト兄さんが改めてすごい。

関西＝2番手／2枚目感、という完璧な東京目線のステレオタイプ的価値観を昔は敬遠していたけど。それを逆手に取って、自分達にしか歌えない曲をいっぱい出してきたのがエイトだったのか、と今ならわかる。
関西×アイドルのブランディングを間違いなく確立したよね。なにわ男子もWEST.も、関ジャニですか？ってよく間違えられるほどだから。

だからこそ改名の重さはかなりあったんじゃないか。
でもこれまで築き上げてきたメッセージ性は変わらないと思うから、他担ながら応援していきたいなーと思ってこんなnoteを書いてみました。
這いつくばってこーぜ、イェイイェイイェイ！

P.S. WEST.も解禁してほしいな〜