数字と評価・歩みと道のり・「信じる」をやめないハート (Aぇと×よにのと最後にWEST.兄さん)

夢を叶えるという行為がイメージ通りただただ華々しく嬉しい出来事でしかないなら、なんでこんなに苦しいんだろう。
でもこの苦しさがなければ、ここまで誇らしく心強い気持ちも、おそらく持ち得なかったかもしれない。

何言ってんねんって感じですが最近そんな風に思うということを、日記としてつらつら書いていきます。



1.数字と評価


3.16、親愛なる推しがCDデビューという夢を叶えたことを報告してくれる。さぞかし熱烈お祝いムードが続くのか、と思いきや、同時に始めたXで知らされるMVの再生回数やシングルの予約状況を気にしてしまう日々が待っていた。自分がそこまで貢献できるわけでもないのに。

そもそも平均・目標はどれくらいなの?とりあえず現状の数字は悪くないって思っていいの?
この感じがめちゃくちゃ似ているのだ、仕事の売上に一喜一憂し、さあどう解釈したものかと首を捻る気持ちと。ずん、と密かにしかし確実に痛む心の場所さえ同じで、日常に逃げ場がなくなったような思いがする。


好きだから、夢だったから、こんなにも辛いんだろうな。推し活も仕事も。
自分がかつてそうだったように、再生回数が上がれば新しい誰かが推しに出会える確率が高くなる。大事に思うあまり数字にとらわれ、誰かの決めた高いだの低いだのに乱されて、真ん中にある「好き」を忘れそうになる。未熟な私なまだ、そのバランスの取り方を完全にわかってはいないんだ。


2.歩みと道のり


ハラハラといえばよにのちゃんねる×Aぇコラボ回。二宮くん率いるよにの部屋にAぇ! groupがお邪魔し結成からの歩みを説明するという企画である。
期待されていたわけではなかったグループ結成、延期の記事で知ったデビュー、年末の出来事。ファンからすると1つ1つが重いからこそ、それをよにの勢が上から聞いてる?感を勝手に感じて少々いたたまれない気持ちも、あった。


しかしエリートに見えるあの4人だって活動休止を自ら決めたりメンバーがいなくなったりを乗り越えてきたすごい人たちなわけで。やっとデビューを掴み取った29歳もいれば、グループ再加速のために矢面に立つ29歳もいる。苦労人とかエリートとか、一方的に他人が決めた解釈でしかない。


根底に、自分の「好き」が無防備に大衆へ晒されることへの恐れがある、と気づいた。でもデビューってそうやって新しい、より大衆的な世界へ飛び込んで荒波に揉まれていくことじゃないか。そう学んだ、ある意味試練のよにのちゃんねるでした。

※ちなみに「アイツ芸歴無駄に長い」と丈くんを揶揄した二宮くんの発言、あれは多分、「(あんなに実力があるのに) 長かった」と言いたかったんだよね。仲良い人にこそ、口悪いんだから…



3.「信じる」をやめないハート


夢を叶える、って自分の中にある「好き」とか「特別」が輪郭を持ち、他人に見つけられ認められ、世界と交わっていくきっかけのことだと思っている。自分のデビューも、推しのデビューも、お仕事も、SNSも、大なり小なり、みんなにとって。

でも、じゃあ、その後は?
輪郭は綻んでいないか、世間の変化に着いていけてるか、交わりに歪みはでてきてないか…そんな風に自分の中の「好き」「特別」と、やっとできた世界との間の交点ばかり気にして、押しつぶされそうにならない?
総じて今、公私共にそんな感じ。

そんな私の戸惑いを一つ解決するのがこのたびデビュー10周年を迎えたWEST.兄さんによる「ハート」だった。


結局どこまでも続く戦いだと歌い上げる、私の社会人歴と同じ10年選手、WEST.兄さん。愛の経験値だけじゃなくて、夢を叶える・守り続ける経験値もまっすぐ歌える人たち。

勝ち越せたらいい
好機を演出するのは
「信じる」をやめないハート

ハート


さっきのよにのの話、テロップにならない「無駄とかあるんや?」「無駄とも言えないですけどね」という小島佐野コンビの率直な強さに私は驚いたのだ。反射的にこんな言葉が出る彼らの中には「信じる」をやめないハートが当たり前のようにあるんだと思って。



資本主義の世界において、どんな仕事であれ他人/過去に勝って得られる数字や結果しか直接的に夢を守ってくれない。でも結局それって半分努力、半分運やご縁、今だけの"水モノ"。早くに成功しても実力のおかげだけじゃないし、上手くいかなくても全部ダメだってわけじゃない。

自分のハートが分かっていればいいんだ、ちゃんと分かっていればいいんだ。何を?って言われても言葉にできないんだけど。
仕事で言えば今手掛けてることが終わったとしても、"でもうちらがやってきたことは積み重なって、絶対無駄になんかならないでしょ"って強がりだけじゃなく言える気がするんだ。

年末までいた、太陽のように笑う彼が「いなくなった」話をすることで「いなかった」ことにはならなかった。あの頃彼が幸せを届けてくれていたことを、他でもない自分のハートだけがわかっていればいいんだ。誰がなんと言おうが、正義が何であろうがその気持ちは上書きされなくていい。


夢は人を弱くするけど、その分強くなりたいとめちゃくちゃ思わせてくれるね。簡単には強くなれなくても、「好き」と「特別」を大事に抱えながら転んで走って、こうやって生きながらえる知恵と思考の癖と経験値だけが増えていく。


好機を演出するのは、
「信じる」をやめないハート。

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