譲れないClassic、長尾謙杜のBメロ、大橋和也のつま先。本当にかっこいいよ、なにわ男子!

春ですね。

学生の時聞いていた、春限定で流れる嵐のauCMソング。"僕は僕のすべて"とか聞くと、当時の心もとなくも心強い、くすぐったい気持ちが呼び起こされる。

なにわ男子の新曲 "NEW CLASSIC" も今の現役ティーンズにとってそんな曲になっているだろうか。そう考えるとなんだかとても嬉しい。

彼らが所属する事務所も、この1年良くも悪くも変化し、4月から新しい会社として"スタート"する。
色んな常識が崩れ、変わったね。
いなくなる人もいれば事務所に残りながら新しい方向に舵を切ろうとする人もいて。

そんな中彼らは、事務所の伝統(Classic)を全うする役割を与えられているようだ。シングルはドラマやCMの案件に合わせてリリース、タイアップ先に合わせた世界観の徹底。だからこそ彼らの素晴らしさは日常にうまく溶け込んで私たちに届く。

これが、嵐もなにわ男子も、というかそれ以前からずっと続く、この事務所の伝統と功績なんだと思う。自意識や自己顕示欲を極力排し、商業的なところに自ら飛び込んで巻き込まれて、染まる覚悟。バカにする人もいるかもしれないけど、それ以上に尊敬し、ありがたいと思っている人はたくさんいるからね。

ということでNEW CLASSIC。

イントロからヴィヴァルディの「春」に合わせた軽やかな足捌き、ひらひらと揺れる衣装、あまりに早く切り替わるカメラワーク。
目が追いつかず、私のコンタクトレンズさんは着いていけません…というのが第一印象。このスピード感が令和…?!

いや、でもな、と思い返す。
サラッとしていると感じれば感じるほど、ある2つの要素が強烈に脳裏に残っていることにも気づく。

1.Bメロの長尾謙杜

1番「荒波帆を出せ」、でリズムが2拍子になる。マーチのようにズンズンと、まさに船出・出発という力強さが急に感じられるのだ。ダンスも軽やかなステップから長尾くんの手旗信号?のようなものに。この対比のために全体のサラッと感があるんじゃないかとすら思うほど、驚きのあるパートである。

面白いのが、2番は1番と違ってそのままのリズムで進行していくこと。しかしこれまでの手触りの良いポジティブな言葉とは違うテイストの歌詞にハッとさせられる。「正論揉まれて 現実絡まって」。韻を踏むリズムがサビに向けての加速感を作る。

そしてここも長尾謙杜なのよ!!
ただ歩くだけの彼の表情や仕草がほーーんとに素晴らしいの。1番の精悍な顔つきから、2番はより都会的でアンニュイな雰囲気。なのにより強い意志を感じる。何かオシャレなCMを見ているよう。
ああ、出発の1番と続いていく日々の2番なんだな。改めて長尾くんの演じ分けがすごい。


2.大橋和也のつま先

ここは気になった人も多いのではないだろうか。2番、先ほどのBメロ長尾くんの少し前、大橋和也が舞いながら歌うシーン。一瞬彼のつま先立ちシーンが映る。
ダンスあんまり詳しくないけどすごい…んだと思う、これ。昔歌番組で平野紫耀くんがやっていた時も思ったけどこれ重心どうなってんの…。考えてみれば1番の丈橋ダンスシーンも強烈よね。脚めっちゃ上がってるもんね。

そう、なんか今回大橋くんの「身体性」が目立つ気がする。彼が鍛え上げたスキルが遺憾無く発揮されて、身体の使い方に目が行ってしまう。対して、2番サビでメンバーがコピペされて分裂して増えていくじゃないですか。"バーチャル感"に対する大橋くんという生身の人間のすごさがこのMVのアクセントになっている気がする。


ここに、ただの"CLASSIC"ではない、なにわ男子の強い意志 "NEW CLASSIC"が見える気がする。ただのいい感じのポジティブじゃ終わらないという気概を感じるのは読み過ぎだろうか。Bメロ長尾くんから深さを、大橋くんのつま先からは力強さを。

この1年で変わったことといえば、コンペティターの存在感もあるね。今までいなかったわけではなく、テレビでの寡占が弱まって競合グループを意識させられるようになったというか。
同業とのコラボレーションを目にすることも多いし、かつて同じ事務所にいた仲間がライバルになってもいるし。

元気が売りで幼いと見られがちな彼らだけど、どんな時でもニコニコいい子に振る舞える彼らなんだけど、負けないよ?やったるよ?と多分いつも腹の底では思っているのだ。そんなこと表に出さず淡々と、求められることに答える。
自己顕示欲も夢もさておき、1番の目的はファンに元気と笑顔を届けること、それがいつだってブレないのがなにわ男子だからね。

本当にかっこいいよなにわ男子。
賢くてかっこいい。しなやかで強い。

荒波 帆を出せ 未知なる風が吹く
何度でも始まり 終わらない旅路
君はきっと待っている

NEW CLASSIC

これからも着いてゆきます!



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