見出し画像

エウトピア(Eutopia):花と音楽と珈琲と、ミラノの隠れ家的カフェ

日々机に向かう筆者にとっては、カフェで休憩することと美術館に行くことが娯楽なので、ミラノのカフェにはあちこち行ったと思っていたが、「まだこんなところに素敵なお店があったのか」と驚くことが最近あった。

今回のnoteでは、たまたま見つけたとっておきのカフェについて書いていきたい。

画像1

今回紹介するエウトピア(Eutopia)は、モスコヴァ駅から続く道を少し歩いたところにある。

ユートピア(理想郷)を意味するイタリア語は、「ウトピーア」(utopia)なので店名には、少し違った意味を持たせているのかもしれない。


エウトピアは、朝ご飯からアペリティーボまで楽しめる、菓子工房が併設したカフェである。

画像2


さりげないけど、洗練されている店内のインテリアたち。

お店に入った瞬間、「ここが好きだ」と思ってしまった。

画像5

提供されるお菓子や食事は、季節の食材を使い、材料にも拘っているとのこと。

画像3


ケーキはタルトが多い印象を受けたが、季節のフルーツと飾り花がのっているものやチョコレートをしっかり使っているもの、さらには小豆ペーストを使っている「サズキ」(Sazuki;多分造語だと思われる)というケーキもあった。

画像6
画像16
画像18

カンノーリや4-5人用のサイズのタルトもあった。

画像5
画像17

その他、イタリアの伝統的なお菓子のクロスティーナやもっと小さくて軽いものならばクッキーやビスコッティも揃っている。

画像7


また人参入りのプラムケーキやナッツなども、きれいに並べられている。

画像8
画像9


写真には写っていないが、月替りのランチメニューもあるとのこと。

ランチタイムには、リゾット、野菜のプレート、牛肉の煮込み、フムスなどしっかり目のものから、パニーニなど軽めのものまで食べることができるらしい。

画像11


それぞれのテーブルにはさりげなく素敵な色合いの花が置かれている。

画像12
画像19

壁の絵や本などともマッチしており、心憎い演出である。

画像13


筆者は、無花果のタルト6ユーロとカフェマキアート1ユーロを食べた。

画像13


無花果のタルトの下は、コクのあるカスタードクリームが入っている。

また無花果にはツルッとしたゼリーと飾り花がかけられており、その見た目を一層美しくしている。

画像14


瑞々しい季節のフルーツの断面はなんと美しいことか。

これまた趣味の良いブルーと白のケーキ皿とお盆が、無花果の煌く赤を引き立たせるかのようである。

画像15

タルト生地を食べている時にほのかなココナッツの風味と食感がしたので、会計の時にお店の人に尋ねてみた。

「そうそう、タルトの生地にココナッツフレークを入れているの。

ココナッツが好きで。」

とやっぱりココナッツが入っていた。

またこちらは別日に食べたパン、バター&ジャムセット5ユーロ。

画像20

シンプルだけど素材の良さが引き立つ一品。


また来たいなというお店に不意に出会う時があるからこそ、街歩きはやめられないのである。



エウトピア(Eutopia)

住所:Via Alessandro Volta, 19, 20121 Milano, Italy

営業時間:8:30-19:30(月曜から金曜)、9:00-19:30(土曜)

公式ホームページ:eutopiamilano.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?