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ミラノのアペリティーボ5選 vol. 4:おすすめのハッピーアワースポットまとめ

夜お酒を飲む場所に行くよりも、昼、おやつとコーヒーを楽しめる場所に出かけることが多い筆者。

そのためにミラノに住んでいるにもかかわらず、アペリティーボこと、ハッピーアワーのスポットにはなかなか行かないために、このシリーズの更新はカフェ特集に比べてゆっくりである。

とはいえ、ミラノで行ったお店の写真が5軒分揃ったので、今回もこれまでに行ったミラノのアペリティーボスポットについて紹介していきたい。




1. ノンブラ・ドゥ・ヴァン(N'Ombra de Vin)

この日はイタリアの外から来た友人とイタリアらしいお店に行きたいということでワインバーに訪れた。

このお店は、その起源は13 世紀に遡るサン マルコ大聖堂の下にあり、1973年から営業している老舗である。

オンブラ(Ombra)はイタリア語で影、ドゥ・ヴァン(de vin)はフランス語でワインのという意味。

地下のテーブル席は広々。

壁にはずらりとワインが並ぶほか、プロシュートやサラミが入っているショーケースのコーナーもある。

ひとまずワインとプロシュート盛り合わせをオーダー。

5種類のプロシュートとサラミ、それぞれ脂と赤身の割合が違うので、味も風味も全く違う。

特に珍しいのは真っ白の脂の割合がとても多いラルドだと思うが、これは蜂蜜やくるみと一緒に食べるのが美味しいらしい(カロリーは高そう)。

日本のひらひらの儚い生ハムも美味しいが、ガッツリ食べ応えと噛み応えがあるプロシュートはここだけの味わい。

筆者があまりお酒に強くないのでワインについてのレビューが書けないのは残念だが、ワイン好きな人に強くお勧めしたいお店である。



ノンブラ・ドゥ・ヴァン(N'Ombra de Vin)

住所:Via S. Marco, 2, 20121 Milano, Italy

営業時間:10:00-24:00(月曜から水曜)、10:00-25:00(木曜から土曜)、18:00-24:00(日曜)

公式ホームページ:nombradevin.it


2.デグスタツィオーネ リストロ・エ・ディスペンサ(Degustazione ristoro e dispensa)

こちらはガリバルディ通りをちょっと入ったところにあるカフェレストラン。

農家やワイナリーなど選りすぐりの生産者から仕入れた食材を使い、健康的な料理を提供するお店のようだ。

ちょっと奥まった場所にあるがテラス席も店内の席も広々している。

昼から夜まで通しで営業しているらしく、カフェとしての利用も可能。

年明けに訪れたのでお手製のパネットーネが販売されていた。

イタリアのカフェではこのようにクリスマス・年明けの時期には、パネットーネが一切れの単位で売っており、その場で食べることができるので色々味を試したい人におすすめ。

席はシンプルなデザインでお洒落。

ギャラリーの役割も兼ねているらしく、作品が至る所に飾られている。

チーズやハムのショーケースもあり。

ちなみにカフェテリアの値段は、エスプレッソが1.5ユーロ(席料はないようだ)なのでこのエリアにしては高くはないかも。

アペリティーボの時間に訪れた際のメニュー表はこちら。

それぞれ飲み物を頼んだら、サービスのおつまみが出てきたが、クラッカーにしても野菜や全粒粉を使っているようで健康的な見た目。

このお店の名前がついたVassoio degustazioneという料理を注文。

Vassoioはトレイやお盆といった意味。

とうもろこしで作られた薄い皮に、かぼちゃのペーストやフムス、アンチョビ、キムチ(?!)などがのせられている。

のっているのは野菜がメインなのに、スパイスやハーブを使った味付けが絶妙でぱくぱく食べてしまった。

家で作ろうと思ってもなかなか食べることができない味、外食の醍醐味である。

20ユーロのこのプレートを3人でシェア、さらに主菜やパスタもちょっと変わった見た目と味付けだったので、いつもと違うものを食べたい人におすすめである。



デグスタツィオーネ リストロ・エ・ディスペンサ(Degustazione ristoro e dispensa)

住所:Via Tommaso da Cazzaniga, Corso Garibaldi, 89/A, 20121 Milano, Italy

営業時間:12:30-22:00(火曜から金曜)、10:00-22:00(土曜)、12:30-16:00(日曜)、月曜定休

公式インスタグラム:@degustazioneristoroedispensa



3.ディスペンサ・エミリア(Dispensa Emilia)

こちらはエミリア・ロマーニャ州(Emilia-Romagna)の料理をメインに扱うチェーン店であり、この時はミラノのガリバルディ駅の近くのお店に行った。

この日は友人と食事のタイミングが微妙に合わなかったので、友人はアペリティーボ、筆者はおやつにケーキを食べた。

ここにはパスタや肉料理、生ハムやサラミの切り落としなど色々なメニューがあり、1日中頼むことができるようである。

しっとりしたチョコケーキは4ユーロほど(お店のマーク入り)。

プロシュートとハム盛り合わせ、ワイン1杯、そして右に写っているジェスティーノ・ニョッコ・フリット(Gestino Gnocco fritto)がセットになって、なんと8.9ユーロというお手頃価格。

ニョッコ・フリットは、エミリア地方の郷土料理であり、小麦で作られた袋状の生地を油でさくっと揚げたものである。

写真に写っているようにふんわり膨らんでおり、ほのかな塩気がして美味しい。

友人に少し分けてもらったが、これだけでもお代わりしたいと話すくらい美味しかった。

ガリバルディ地区でリーズナブルにお腹いっぱいになれるお店、他にも店舗はたくさんあるようなので是非お試しいただきたい。



ディスペンサ・エミリア(Dispensa Emilia)

住所:P.za XXV Aprile, 12, 20124 Milano, Italy

営業時間:11:00-22:00(日曜から木曜)、11:00-23:00(金曜土曜)

公式ホームページ:dispensaemilia.it


4. ホワイト・ラビット・スピークイージー(White Rabbit Speakeasy)

こちらはイーゾラ地区にある隠れ家的なバー。

「スピークイージー」(Speakeasy)という言葉は、1920年代のアメリカ合衆国で禁酒法が発令された時に生まれた言葉。

お酒を密造し、隠れて提供していた場所のことをこの時代に「スピークイージー」と呼ぶようになった。

このお店もまさに隠れ家のような雰囲気で、まず予約の方法がなかなか難しい。

お店とコンタクトを取ると、このお店に入るために解かなければいけない謎々が送られてくる。

お店に入る際にその謎々の答えを伝えることで初めてお店に入ることができるのである。

お店のインテリアも独特で面白い。

2012年の日本映画『ヘルタースケルター』(原作・岡崎京子、監督・蜷川実花)のリリコの部屋のようだ。

ライブ演奏もあり。


椅子や机もヴィンテージのようでとても可愛らしい。

ドリンクとアペリティーボセットをシェア。

これで一人当たり15ユーロくらい。

小さめのお皿であるが、プロシュートやサラミ、ドライトマト、チーズ、スナックなどなど種類が多いのでちょっとずつ食べているとお腹が膨れてくる。

ちょっとディープなミラノを味わいたい人におすすめである。


ホワイト・ラビット・スピークイージー(White Rabbit Speakeasy)

住所:Via Garigliano, 4, 20159 Milano, Italy

営業時間:18:30-翌3:00(月曜から金曜)、20:00-翌3:00(土曜)、18:00-翌2:00(日曜)

公式ホームページ:whiterabbitmilano.it


5. ゲ・セム(Ghe Sem)

こちらもイーゾラ地区にある餃子のお店である。

ミラノ市内にこちらを含め、二つの店舗があるとのこと。

ミラノのアジア料理店のカテゴリで紹介した方がいいかなと思ったのだが、ここのアペリティーボセットを食べたのでこの特集で紹介することにする。

カウンターにずらりと並ぶお酒。



今回はドリンク、えびせん、餃子3つがセットになったアペリティーボセット10€をオーダーした。

蒸し餃子は一つ一つがもちもちしており、食べ応えがある。

こちらのお店ではこのアペリティーボ以外にも餃子の単品メニューが豊富で、中にはミラネーゼというオッソブーコやサフランライスが入った餃子やカラブレーゼというンドゥーヤ(辛いサラミのこと)が入った餃子など、イタリアのご当地の料理を一つの餃子にしたものや、カルボナーラやカチョエペペなど、パスタをイメージした餃子もある。

他の餃子メニューが気になるのでまた訪れたいお店である。

ゲ・セム(Ghe Sem)

住所:Via Pietro Borsieri, 26, 20159 Milano, Italy

営業時間:12:30-15:00/ 18:30-翌2:00

公式インスタグラム:@ghesemmi



ミラノで夜、お手頃に楽しみたい時におすすめなアペリティーボ。

これらのお店の中にはアペリティーボメニュー以外も美味しそうなメニューを提供をしているところもあるので、気になる方は是非チェックしてから訪れていただければと思っている。


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