ミラノで食べるジェラート11選 vol. 2 ブレラ地区
前回は、「ミラノで食べるジェラート10選 vol. 1 ドゥオーモ周辺」として、ミラノの中心であるドゥオーモ(大聖堂)近くのジェラート屋さん・パスティチェリアを紹介したが、今回は、ブレラ絵画館近くのジェラテリアを紹介していきたい。
※共有マップはこちら→★
1. リヴァレーノ(Rivareno)
こじんまりした店舗に常に客足が絶えないこちら。
2004年、ボローニャにて創業したリヴァレーノは、ミラノ、コモ、ローマ、パヴィア、フィレンツェなどのイタリアの大都市に店舗を構える他、シドニーなど海外にも進出するジェラテリアである。
値段は、小サイズ2.7ユーロ(2種類)、中サイズ3.2ユーロ(2種類)、大サイズ3.7ユーロ(3種類)、特大サイズ(4種類)(2019年7月現在)。
フルーツ系、ミルク系、また牛乳不使用メニューなど、図入りで大きく提示してあるメニューは分かりやすい。
牛乳不使用のピスタチオにダークチョコレートフレーバー。
また座って食べることができる席があるのもありがたい。
《店舗情報》
住所:Via Mercato 20, 20121, Milano
営業時間:13:00-23:00(日曜から金曜)、13:00-24:00(土曜)
公式ホームページ:rivareno.com
2. オッジ(OGGI gelato)
ミラノだけではなく、トリエステやボローニャにも店舗があるオッジは、イタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の都市ウーディネ発祥のジェラテリア。
こちらもイラストと共に、メニューに、ヴィーガンなどのマークが入っており、選ぶ時の参考にすることができる。
値段は、小サイズ2.9ユーロ(2種類)、中サイズ3.7ユーロ(3種類)、大サイズ4.7ユーロ(4種類)。
ジェラート以外にも、オリジナルのアイスキャンデーやチョコレートも店に並ぶ。
無花果にヴィーガンのヘーゼルナッツ(Nocciola)。
ミルクベースのピスタチオやヘーゼルナッツの牛乳不使用バージョンを扱っているお店は貴重な存在のため、見つけると頼んでしまう。
またこちらはベリーと洋梨シナモン、いずれも乳製品不使用。
イートインスペースにはドライフラワーが飾られお洒落。
またイタリアには珍しく、ただで飲めるレモン水もあるため、口の中をサッパリさせるのに最適。
お土産に欲しくなってしまったオリジナルチョコ。
《店舗情報》
住所:Corso Garibaldi 60, 20121, Milano
営業時間:11:00-24:00(日曜から木曜まで)、11:00-翌1:00(金曜土曜)
公式ホームページ:oggigelato.it
3. ラート・G(Gelateria Lato G)
ミラノに3店舗ある他、イタリアのルッカとローマ、そしてアメリカのマイアミにも進出するラート。
ガリバルディ通りに面したファンシーな入り口が目印。
値段は、小サイズ2.6ユーロ(2種類)、中サイズ3.2ユーロ(3種類)、大サイズ4ユーロ(4種類)、特大サイズ6ユーロの他、子供用のミニサイズ1.6ユーロ(1種類)もある(2019年7月現在)。
また全てのフレーバーの原材料名を記載したファイルも店頭に置かれている。
フルーツ系、ミルク系、チョコ系など、20種類以上のフレーバーが並ぶ。
ゆったり座れる席があるのも嬉しい。
牛乳不使用のダークチョコレートと洋梨シナモンのフレーバー。
さっぱりした後口ながらも、チョコレートは濃厚、洋梨は果肉がたっぷり入っていた。
《店舗情報》
住所:Corso Garibaldi 117, 20121, Milano
営業時間:10:30-21:00(月曜から水曜)、10:00-21:00(木曜金曜)、9:00-24:00(土曜)、9:00-23:00(日曜)
公式ホームページ:latog.com
4. ソルフェリーノ(Gelateria Solferino)
ブレラ絵画館から歩いて2-3分の距離のジェラテリア、街の人が次々と訪れていた。
ゆうに30種類近くのフレーバーが揃っている。
値段は小サイズ3ユーロ(2種類)、中サイズ3.5ユーロ(3種類)の他、さらに多くのフレーバーを楽しみたい人には4ユーロからの大サイズ、またパンにジェラートを挟んでくれるブリオッシュ・コン・ジェラートも4ユーロからある(2019年7月現在)。
珍しく、ストラチャテッラの牛乳不使用バージョンがあったため、それと、マンダリンオレンジ味のフレーバー。
ストラチャテッラ(Stracciatella)とは、ミルクベースに細かく砕いたチョコレートが入っているフレーバー。
同名の湯葉のようなトロトロのチーズもあるが、これとは別物。
《店舗情報》
住所:Via Solgerino 18, 20124, Milano
営業時間:8:00-21:00
公式Facebook: Gelateria Solferino
5. トルド(Gelateria Toldo)
1934年創業のブレラ地区を代表する老舗ジェラート店トルド。
昼時にはサラリーマンのお客さんも押し寄せる。
こちらも常時20種類以上のフレーバーが並ぶ。
値段は、小サイズ 2.7ユーロ(2種類)、中サイズ3.5ユーロ(3種類)、大サイズ 5ユーロ(4種類)(2019年7月現在)。
こちらは、メロンとパイナップルのさっぱりしたフレーバー。
店内の席とテラス席ともに、比較的多めなのも嬉しい。
《店舗情報》
住所:Via Ponte Vetero 9, 20100, Milano, Italy
営業時間:7:00-20:00(日曜定休)
公式HP: Gelateria Toldo
6. ヴァニッラ・ミラノ(Vanilla Milano: Le Petite Brasserie)
ブレラ地区からスフォルツェスコ城方面に歩いたところにあるこちら。
ジェラートだけではなく、ランチなど食事メニューも充実している。
日本語のメニューが気になる。
ジェラートの値段は、小サイズ 2.8ユーロ(2種類)、中サイズ3.3ユーロ(3種類)、大サイズ3.8ユーロ(4種類)。
こちらはテイクアウト用の値段で、テーブル席だと少しだけ値上がりすることに注意。
それでもこちらの席には充電スポットがあるため、観光客の方にはありがたいサービス。
深いブルーが基調のおしゃれなカウンター。
牛乳不使用のダークチョコレートとラズベリー。
色のコントラストが綺麗。
店内には、ヴィア・デル・テなど、イタリアやフランスのお菓子やお茶なども置いてあるため、お土産に最適。
《店舗情報》
住所:Via S. Giovanni sul Muro 5, 20100, Milano
営業時間:8:00-21:45(月曜から金曜)、14:00-21:30(土曜日曜)
公式ホームページ:vanillamilano.it
7. ガリバルディ(Gelateria Garibaldi)
イタリア建国の父ジュゼッペ・ガリバルディの名前を使ったジェラテリア。
こじんまりとした店構えながらも、ジェラートの品揃えは豊富。
牛乳あり(con latte)、牛乳なし(senza latte)が分かりやすく表記してあり、アレルギーの人にも安心。
値段は、小サイズ2.7ユーロ(2種類)、大サイズ3.5ユーロ(3種類)の他、プラス0.5ユーロで生クリームを山盛りつけることができる。
牛乳不使用のココナッツに豆乳から作られたシナモンのフレーバー。
ココナッツの牛乳不使用は珍しく、シャキシャキしたココナッツの食感がよい。
店内と店の外に小さなベンチ席がある。
《店舗情報》
住所:Corso Garibaldi 55, 20121, Milano
営業時間:
公式Facebook:Garibaldi Crème
8. タスタ・ミラノ(Tasta | Milano)
モスコヴァ(Moscova)駅の目の前にあるジェラテリアは、シチリア発祥の1960年創業の老舗。
現在、シチリアを中心に店舗を展開する他、北イタリアではミラノとボローニャに1店舗ずつ出店、またアメリカのハリウッドにも進出している。
創業者は、お店の看板やロゴにも使われているこのおじさん、ドン・ペッピーヌ(Don Peppinu)氏。
現在はその孫にあたるペッペ・フラミンゴ(Peppe Flamingo)氏がイタリアとアメリカに展開するタスタの舵を切る。
値段は小サイズ 2.8ユーロ(2種類)、中サイズ3.2ユーロ(3種類)、大サイズ4ユーロ(3種類)、特大サイズ5ユーロ(4種類)の他、シチリアらしく、カンノーリというお菓子も扱っている。
牛乳不使用のチョコレートに、果肉がゴロゴロ入った桃のフレーバーを選択。
カップのデザインも、華やかでシチリア島のマヨルカ焼きを思わせるような色使いである。
《店舗情報》
住所:Corso Garibaldi 111, 20121, Milano
営業時間:10:00-23:00(日曜から木曜まで)、10:00-24:00(金曜土曜)
公式ホームページ:tasta.it
9. アルティジャナーレ(Gelateria Artigianale)
こちらもモスコヴァ駅から歩いてすぐのところにあるジェラテリア。
店の外観写真を撮っていたら、たまたまおじさんが「私も写しなさい」と言ってスマイル(大丈夫かなと思いましたが写真を使わせていただきました)。
値段は、小サイズ 2.5ユーロ(2種類)、中サイズ 3ユーロ(3種類)、大サイズ4ユーロ(3種類)、特大サイズ 4.5ユーロ(4種類)とかなりリーズナブル。
ジェラートの他、アイスケーキなどの種類も豊富。
この時、一緒に訪れた友人が「ちょっと携帯を充電させてください」と言うと、「5ユーロね」と茶目っ気たっぷりに応対したおじさんがジェラートをサーブしてくれた(勿論冗談で、5ユーロだったら私たちが食べた小サイズのジェラートを2つも食べることができる)。
牛乳不使用のダークチョコレートに、さっぱりした後口のシチリアレモンのフレーバーを選択。
《店舗情報》
住所:Via della Moscova 20121, Milano
10. ソバン(Gelateria Soban)
トリノ発祥のイータリー(Eataly Milano Smeraldo)は、ワインからパスタ、生鮮食品まで、こだわりの食材が並ぶ高級食材店である。
日本にも店舗があるので知名度はあるが、ここミラノのイータリーはとりわけ大きく品揃えが良いと評判である。
ミラノのイータリーの中にソバンというジェラテリアが入っている。
吹き抜けのイータリーの各階にフードコートやレストランがあるが、とりわけ1階のフードコートは、ピッツァやジェラート、パニーニ、パスティチーノなど軽食を楽しめる場となっている。
近くに映画館もあるため、夜友人と会った後に少し座ってしゃべる場としても活用しているが、人気があり席が埋まっていることも多い。
そんなホットなイータリーに出店しているソバンは、1924年に、ピエモンテ州アレッサンドリア県のヴァレンツァにて創業開始した老舗ジェラテリア。
現在では、ミラノの他、トリエステにも店舗がある。
値段は小サイズ2.8ユーロ(2種類)、中サイズ3.9ユーロ(3種類)、大サイズ4.9ユーロ(4種類)の他、グラニタもある(2019年7月現在)。
選んだのは、牛乳不使用のダークチョコレートと季節のフルーツの西瓜。
ジェラート以外の美味しそうなパスティチーノを横目に、味わった。
《店舗情報》
住所:Piazza Venticinque Aprile 10, 20121, Milano
営業時間:11:00-24:00
公式ホームページ:gelateriasoban.com
11. アイス・バウンド(Ice Bound )
こちらはモスコヴァ駅近くのジェラートメインのバール。
アイス・バウンド(Ice Bound)、すなわち「氷で閉ざされた」(surrounded by ice)という名の通り、アイスクリームだらけの店というユニークな発想のもと、2006年に創業したショップである。
モスコヴァ駅周辺には、美味しいレストランやバーが並んでいるため、夜遅くまでやっているこの辺のジェラテリアには、ディナー後の大人が並んでいるのもよく見かける。
フルーツ系とミルク系合わせて、20種類ほどのフレーバーの他、アイスキャンデーも扱っている。
値段は、小サイズ 2.7ユーロ(2種類)、中サイズ 3.2ユーロ(3種類)、大サイズ3.7ユーロ(4種類)の他、子供用のミニサイズ1.5ユーロや、コーヒーなどのカフェメニュー、さらにアペリティーボもある(2019年7月現在)。
スタイリッシュなカウンター席、店内ではアップテンポの音楽がかかっていた。
緑のインテリアを取り入れたお洒落なカウンターにいるおじさんはとてもお茶目で優しい。
パッションフルーツとフルッティ・ディ・ボスコ(Frutti di bosco; 森のフルーツ、すなわちラズベリーなど木の実のミックスのこと)
カラフルなカップもこのお店のオリジナルである。
《店舗情報》
住所:Corso Garibaldi 104, 20121, Milano
営業時間:10:00-2:00
公式ホームページ:icebound.it
vol. 1に引き続き、モスコヴァ駅周辺の手洗いスポットも紹介(冒頭の地図参照)。
モスコヴァ駅周辺は伝統的なバールよりも、比較的新しくできた開放的なカフェが多い印象を受ける。
しかし、トイレについては、レシートに記載されている番号を入力して入るなど、カフェの利用者しか使えないようにしているところも多い。
広場の給水所は、自由に使うことができるため、コンビニなど手軽に使えるトイレがないイタリアにおいて貴重な手洗いスポットである。
まず、イータリー前前の広場の給水所。
また、モスコヴァ駅がある交差点からガリバルディ通り(Corso Garibaldi)をスフォルチェスコ城方面に少し歩いたところにある、BNL銀行(BNL Gruppo BNP Paribas; Corso Garibaldi 85/A, 20121, Milano)前の給水所。
特に、小サイズ(Piccola)のカップなどはそこが浅く、ジェラートが手に垂れて、手がベタベタになりやすいため、お店で紙ナプキンを多めにもらう、こちらの給水所を利用する、などして対策をしたい。
ブレラ地区のジェラテリアを概観して、ドゥオーモ周辺のジェラテリアよりも少し値段が安く、また小サイズで2種類選べるところが多かった。
中にはチェーン店もあったものの、品質にこだわりを持ったイタリア発祥の企業が作るジェラートは絶品である。
多すぎて選べないかもしれないが、町歩きのお供に、好きなフレーバーを選んで食べたい。
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