見出し画像

リテラシーとは

星野源のオールナイトニッポンを毎週聴いている。番組はAM1:00から3:00なのでradikoで聴くことが多いのだが、今回は新しいアルバムに収録されているNothingの楽曲解説をするというのでリアルタイムで聴いていた。

Nothing を聴いた感想メールなどを読む星野源が、あるリスナーの感想を読んでこの曲を聴いたときに色をイメージしたっていうのはすばらしいですね。とっても嬉しいというようなことを話していた。その流れで、音楽リテラシーについて言及した。最近よく耳にする リテラシー とはどういう意味なのか知らなかったので調べてみた。

リテラシー(英: literacy)とは、原義では「読解記述力」を指し、転じて現代では「(何らかのカタチで表現されたものを)適切に理解・解釈・分析し、改めて記述・表現する」という意味に使われるようになり(後述)、日本語の「識字率」と同じ意味で用いられている。 ちなみに、古典的には「書き言葉を正しく読んだり一般的には「なんらかの分野で用いられている記述体系を理解し、整理し、活用する能力」を呼ぶようにもなっている(例:「会計リテラシー」など)。そしてまた、「書かれた(印刷された)言語に限らず、様々な言語、コミュニケーションの媒体(例えば、ボディランゲージ、画像、映像 等まで含む)を適切に読み取り、適切に分析し、適切にその媒体で記述・表現できること」などを指すようになってきている。また「情報がある形で提示されるに至った経緯や、発信者が隠そうとしている意図や目的まで批判的に見抜く能力」まで指すようになってきている。このように、現代には様々な新しいリテラシーがある、と考えられるようになっているのである。

長々と説明されているが、元々は読解能力という意味で使われていたのが、それが転じてコミュニケーション媒体を適切に理解、解釈して表現出来ること。また、発信者の意図や目的までも見抜く能力ってこと、なのかな?



星野源曰く
楽曲を聴いた感想を求めると、専門家っぽいことを言わなければいけない強迫観念でもあるかのように、〇〇に似てますねとか、〇〇に影響受けているんですか?と言うように、音楽の専門的知識を総動員して音楽的リテラシーがなければ語ってはいけないような、そんな感想ばかりの中で、このリスナーの曲を聴いたときにグレーの色からオレンジに変わるのを感じた、というような感想が聞けてうれしい、と。
こうやって自分が感じたことを素直に表現してくれたり、例えば、昔住んでいた街を思い出しました、とか、あとはなんかよくわかんないけどすっごく好き!とかそういう感想を言ってもらえるとうれしいです、と。

この日の放送を聴いて一番ほっとしていたのは私だ。
新しいアルバムのPOP VIRUSの中でNothingが好きで好きで好きで!
でも、言葉でどう表現していいのかわからずに悶々としていたから。
イントロの優しいピアノの音に包みこまれる瞬間にあったかい気持ちになる。
♪夜を看取った 空に種火が まだ 街角は眠ったまま♪

という唄いだしではじまる。
夜明け前の朝でも夜中でもない時間 静かな部屋であなたと朝を待つ
この刹那が愛しい 永遠に続けばいいのにな…

というような空間を想像したのですが、大人な時間を感じるのと、秘密めいた雰囲気が好き。とにかく好きです!という感想しかなくて感想メール書けませんでしたが、星野源さんが好きってだけでもいいんだよ!と言ってくれてうれしかった。絶対に否定しないでちゃんと受け止めてくれる星野源さんは本当に素敵です。

映画観ても舞台観てもライブ観ても、言語化するのが苦手で簡単なことしか言えないし、語彙力なくて泣きたくなるけど…好き!ってだけでいいんだ!好きに理由なんてないじゃないか!と開き直りました。
でもね、自分がこんなに好きなんだ!っていう気持ちを、できればたくさんの人に”好き”という言葉以外で伝えられるようになりたいし共感してもらいたいな、と思う。じゃあ、やっぱりリテラシー必要だなと思った話。

#POPVIRUS #星野源 #Nothing #音楽

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?