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stand.fm音声配信 #764【運動】一日にどれくらいの運動をしたらいいの?

運動以上に体にいい習慣はないと思っています。
運動は体力が低下することを防いだり、体力をつけたり、筋力をつけたりする以外にも高血圧や糖尿病、肥満、がん、骨粗鬆症、うつ病、認知症の予防にも効果があるとされています。

整形外科に勤務していると運動不足で痛みが出ている方をよく診ます。
「少しずつでもいいので動くようにしていきましょう」という会話になります。
一日に15分運動するだけで運動ゼロの人に比べて死亡リスクが14%低下したというデータもあります。

運動習慣を身に着けるのに1番手っ取り早いのが「ウォーキング」だと思います。

歩くと健康になるメカニズムとしては
人間の心臓は加齢とともに硬くなる。運動することで全身に血液を送り出す「心室」という部分の筋肉が強くなって心臓の働きがよくなる。というものになります。
ウォーキングすると心肺機能が良くなると言いますが、こういった原理で心臓は強くなります。人間の体で強くなるのは筋肉だけではなく、心臓も強くすることができます。

一日に何歩歩いたらいいですか?という質問もよく受けます。
その時の解答は一日に8000歩を目指しましょうと回答しています。
最近はスマホだったり、スマートウォッチで簡単に歩数をチェックできるので使っていない方は使うようにしてみましょう。

中之条研究というものがあります。
「中之条研究」とは、群馬県中之条町に住む65歳以上の全住民5,000人を対象に、15年以上にわたり身体活動と病気の関係を調査したものです。
その研究結果から「ほどほどの運動」が、体にとてもいいことが分かりました。健康維持だけでなく病気の予防にも、効果が見られました。そして、その「ほどほどの運動」として、もっともおすすめなのがウォーキングです。

「中之条研究」でウォーキングのポイントについてわかったことがあります。それは1日24時間の「歩数」と「速歩きの時間」です。1日の合計歩行数と、その中で速歩きした時間のこの2つのバランスが重要と判明しました。
1日24時間の歩数が8,000歩、さらには8,000歩の中で速歩きの時間が20分程度あることが重要とのこと。
「なんとか会話ができる程度」のスピードで歩くのが良いとされています。

運動は副作用のない万能薬とも言われたりしますが、私はそこまでは言い過ぎだろうと思っています。
やり方を間違えれば、逆にけがをしたりすることもあるし、筋肉痛も起こるし、貧血になったりすることもありますので・・・。
今の自分の体力と照らし合わせて、体調とも相談しながら、無理なく継続できるやり方でコツコツやっていくことがいいかと思います。
コツコツ・・・というと真面目一辺倒な感じがしますが、楽しく運動を生活の中に取り込んでいくような形がいいだろうと思っています。

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