青木柚という

青木柚という「人」を多くの人に知ってほしい。

青木柚という1人の人間をもっと多くの人に知ってほしい。 そう思って筆を執った。

この記事を読み終えて、興味を持ってくれた人は是非劇場や大きなスクリーンで観てほしい。 もし業界関係者の方が読んでいるのであれば、是非彼を多くの様々な作品に起用してほしい

彼はいずれ、日本を代表する「人」になるだろうから。

【そもそも、だれ?】

そう思う人の方が多いだろう。

青木柚(あおきゆず)
2001年2月4日生まれ
俳優(写真右)

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そう、彼は俳優だ。

【どんな作品に出てるの?】

テレビドラマヘブンズ・フラワー(第2話) でデビュー。
代表作としては 14の夜(足立紳監督)、アイスと雨音(松居大悟監督)、教誨師(佐向大監督)。
話題作コーヒーが冷めないうちに(塚原あゆ子監督)、『累-かさね-』(黒岩勉監督) にも出演。
ドラマでは『過保護のカホコ』、『カカフカカ-こじらせ大人のシェアハウス-』(ふくだももこ監督) にも出演。
主演作としては暁闇(阿部はりか監督)(※)、『サクリファイス』(壷井濯監督) がある。(※トリプル主演)

【どんな俳優なの?】

演じる時代の若者特有の「孤独感」やその葛藤、更にその中から希望を見出すことを体現できる俳優である。 簡単に言えば、暗い感じに見えるが、その中に明るい部分がある、その表現力が、とても上手いのである。

彼の魅力は、体全体というよりも、顔の表情、更にいうと「目」の表現力が高いところである。

【作品を交えての話】

『サクリファイス』では、特にその目が生かされている作品である。

タレ目、そして薄い顔で「暗い」ような感じの見た目にある、突き詰めようとしながらも感情が混在していく瞳は、彼の魅力を熟知していなければできないことだろう。 監督の壷井濯は、それを分かった上で演出していたのだろう。 本人の素とは全然違うのだが、青木柚の一部をみたとさえ思える作品である。

『暁闇』では、無気力だったものが人との出会いによって、大きく感情が動く部分があり、その表情が打って変わるシーンは、圧巻である。

『教誨師』でも、同じようにそれまでの表情と打って変わるシーンがあるが、この作品では「大杉漣演じる役の兄役」という難しい役柄があり、その難しい演技をしっかりと演じ切れていたのがとても印象に残る作品である。

そして、『アイスと雨音』
これは表情だけではないし、もはや「役者」としてで紹介していいのか悩んでしまうところ。 それほどまでに僕はこの『アイスと雨音』を、作品とも思えないし、『アイスと雨音』の中にいる柚を役者と思えない

『アイスと雨音』は、映画であり、演劇であり、ライブであり、ドキュメンタリーであり、芸術であり。 監督の松居大悟がいう『命』というジャンルでもあるし、僕は『人』としてみているし。 だからこそ、その中にいる柚は『人』として好きで、『人』として尊敬している。

…話がそれてしまった、失礼。

『アイスと雨音』の柚は、演じているけど、演じていない。 それらが混ざっていき、いずれ1つの『人』になる、ということをしている。 先ほどから不明な、曖昧なことを書いているかもしれないが、その通りなのである。 柚としては珍しく、表情だけでなく、全てを使って『表現』したものになっている。

いくつか作品を例にどのような俳優かを説明したが、ご理解いただけただろうか? これだけでは難しい、という場合には是非作品をみてほしい

アイスと雨音』は購入時のみについてくるドキュメンタリー『ファーストキス』と一緒にみると、より奥深く感じられることができるだろう。

【人】

これまで書いていたのは「役者」としての青木柚である。 僕が知られたいのは、青木柚という『人』であり、俳優だけではないのだ。
じゃあ、どんな人なのか。 まずは、僕が青木柚を知り、好きになっていった過程を描いていこう。

出会いは『14の夜』公開初日(12/24)の舞台挨拶だった。(写真左)

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年下の男の子が好きな僕には、ある意味とても刺激的なクリスマスプレゼントだった。 そこから、「男の子」として、まずは好きになった。
次に会ったのが『アイスと雨音』の映画祭の時。壇上でとても緊張していたのを覚えている。(写真真ん中)

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劇場公開までに計3回観ることによって、「男の子」としての好きが、「役者」としての好きに変わっていた。

その次に会ったのが、『アイスと雨音』公開初日。 熱狂的に応援をし続けていたからか、キャスト全員が存在を知っていてくださり、とても嬉しかった。 『アイスと雨音』はかなりのトークイベントを行っており、ほぼ毎回のように行っていたので、ここから、少しずつ話すようになる。
そのトークの慣れていく様や、イベント後のサイン会の対応や会話をみて、人としての成長、性格の良さを知り「人」として好きになっていたし、「人」として尊敬していた。

会えば会うほど、知っていき、成長を感じた。 むしろ、惹かれていかないわけがないだろう。

「人」と好きになっていくことにより、再度「役者」としての青木柚をみると、また違った魅力が出てくるのだ。 だからこそ、青木柚という「人」を知った上で、「役者」の青木柚をみてほしい

【どんな役者になってほしいの?】

ここまで書いて、僕は思った。 僕は青木柚という「人」を知ってもらうだけでいいのだろうか、と。
青木柚がこれからどんな俳優になってほしいのか。 どんな役をやってほしいのか。 どんな作品に出てほしいのか。
それを考えるのも、「好き」だからこそ、できることじゃないのか。 そう思って、青木柚が更に大きくなるには、ということを書いてみたいと思う。

・明るい役
「孤独感」を更に突き詰めていくには、その役をずっとやり続けるだけではなく、真逆のことをやらないと更に奥にいけないと思う。

だからこそ、もの凄く明るい役を一度やってほしい。
明るいサイコパスなど、「歪んだ明るい」ではなく、パリピ系のチャラい明るい役を、ノリで演じるのではなく、しっかり考えたうえで「考えない」でバカを演じてほしい。 その大勢といる中から生まれる「孤独感」は、また格別なものになるだろう。

・声優
柚は既に海外の吹替やラジオドラマなど、声優としても活躍している

上記でもあげた「孤独感」、そして人と出会うことによって膨らむ「希望」、それらが合わさり「変化」していく。 今はこれを表情などで演じているが、声だけで演じられたら、もっと演技の幅が増えるだろう。

では、どのような作品がいいか。 となった時に浮かんだのが、新海誠作品だ。 2016年大ヒットの「君の名は。」、公開中の「天気の子」「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」など、新海誠作品には「孤独」を感じるものが多い。 「言の葉の庭」に至っては、キャッチコピーが「“愛”よりも昔、“孤悲(こい)”のものがたり。」という「孤独」に関するコピーがつけられるほどだ。

まさに、青木柚にピッタリな作品だ。 だからこそいずれ、新海誠作品に出演してほしい。いや、出るだろうと僕は信じている。

・舞台出演
映像と演劇では体全体を使ったり、そもそも表現方法が違う。 「生」という部分も大きく、誤魔化せなくなるので、役者としてのレベルも大きくあがるだろうから、是非とも舞台に出演してみてほしい。 と思っていたら、舞台出演情報が舞い込んできた。

その舞台の演出の1人が、映画『愛がなんだ』の今泉力哉である、と聞いて「あ、これは青木柚成長するわ」と確信した。
今泉力哉の作品は片手で数えられる程しか観ていないのだけれども、彼の演出は好きだと思えたし、柚に合っていると思った。

この2人がどのように交わって作品ができあがっていくのか、純粋に楽しみである。

【出演情報】

今発表されている作品だが

「暁闇」 渋谷ユーロスペース他順次公開中

「アンダー・ユア・ベッド」 テアトル新宿ほか全国公開中

INDIEZ YouTube連続ドラマ『主人公』 9月2日初回配信

今泉力哉と玉田企画『街の下で』
2019年10月24日(木)~11月4日(月祝) @こまばアゴラ劇場

となっている。 是非劇場や大きなスクリーンで青木柚の芝居を観てほしい

『サクリファイス』は映画祭で2回しか上映していないので、是非劇場公開をしてほしい

【「人」として】

青木柚の「人」としての魅力は、伝わっただろうか?ただの好き好き、としか書けていないし、伝わっていない気もする。青木柚と出会えて、こうして想えるようになったことで、今の僕はいる。それを素晴らしいと言わずになんと言えばいいのだろうか。それでもとどうしても書きたくてたまらなくて何度も何度も書き直して、これだ。

彼と会えて話せる時間は、もう少ししたらなくなってしまうかもしれない。そういう寂しさもあって、今回これを書いたというのもある。ここ最近の彼の出演作や、露出度の上がり方からして、有名になっていくのもそう遠くないと思えてしまった。

でも、たとえ有名になっても、会えて話せなくなっても、僕は青木柚を応援し続ける

『アイスと雨音』があって、今の僕がいる。
その『アイスと雨音』を好きになったのは青木柚のおかげだし。
『アイスと雨音』のおかげで青木柚を「人」として好きになった。

僕の中から『アイスと雨音』が消えることは一生ないだろう。
だからこそ、青木柚も僕の中から消えることは一生ない。

消えずに、ずっと僕の傍にいるから、応援し続けていく。

一度本人に言ったことのある言葉を、最後に改めて心から想いを込めて。

「アイスと雨音に出演してくれて本当にありがとう」

#青木柚  
#アイスと雨音  
#14の夜  
#暁闇  
#教誨師  
#サクリファイス  

【追記】

他にも記事を書かせていただいたので、興味ある方は是非読んでみてください。


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