ドンキー日記 2018年5月

5月30日
 スカート澤部くんのラジオ用に選曲。bounceの取材。

5月28日
 森高千里さんライヴ「ザ・シングルス」人見記念講堂。シングル曲のオンパレード。好きな曲やってたなぁ「Let's Go!」。あと「私のように」がすごく新鮮に響いた。
楽屋でごあいさつ。ディレクターの瀬戸さんにも「今日<私のように>がすごく響きました」と伝えると「そう、いいんだよねぇ」と、にやっと。

5月24日
 野音パンフレット用の取材の第二回。井上陽水さんのライヴへ。ハリー(張替智広)が大活躍。当日にセットリストを渡されるというからすごいなぁ。ゆるずと楽屋で陽水さんに震えながらごあいさつをし、その後、中華屋でテキトーに食べて楽しく呑む。

5月21日
 朝8時頃起きる。安田さんと11時に元町。日精でカレーそば。これがあんかけ風の味わい深いもの。他愛のない話をしつつ、何本か電車を乗り継いで寝屋川市。<リオ>という名の昔ながらの喫茶店でアイスコーヒー。暑い。

そして前から噂に聞いていたキンキーズ・レコードへ向かう。駄菓子屋のような雰囲気。店に入ったとたん膨大な数のレコードに圧倒されるが、目が慣れてくると何となく欲しいものが見つかってくる。湯山昭、バングラデシュのひどいブート、いい曲ばかりのマック・デイヴィスのレコードと門田博満の野球カードなどを購入。安田さんもお目当てのものをゲットされた模様。近くの中華屋へ入ってビール。追加で野菜炒めとか餃子を。とにかく色んなことを話した。今、何も思い出せないほどしゃべった。久しぶりの休日感があり。天気が最高なのも良かった。安田さんは帰りは方角が逆なのに京都駅まで一緒に来てくださり、ものすごい遠回りをしたのに、手を振りながらにこやかに神戸へ戻っていった。

5月20日
 12時45分にロビー集合し、神戸VARIT.へ。前から声をかけていただいていたのだがタイミングがあわず、ようやく実現したThe Grooversとのツーマン。岡本啓佑くんと佐藤優介くんとガード下のレコード屋へ。さして目的も無くだらっと見る。伊東ゆかりを2枚買ったりして、ひたすら歩く。ライヴはいつもの通り出し切るのみ。アンコールは合体でロックンロールで締めという熱い展開に。打ち上げは安田謙一さんも来て中華でやたらと盛り上がった。

5月19日
 昨夜、カゼノイチへ向かう途中、運転中に古いブーツが壊れたので、朝、靴屋の開店を待って簡単なブーツを買う。レインブーツとしても使えそうなやつ。ついでにコメダでピザトーストなどを食しつつコートニー・バーネットの新作LPをクリック。

 豊田市美術館へブリューゲル展を観に。素晴らしいところだった。さすがにトヨタの町。景気が良いのだろう。

 新安城駅で佐藤優介くんを拾う。遠い町の知らない駅に知っている人がぽつんと立っているのがちょっと不思議だ。会場へ。1階の静かな本売り場でカゼノイチのカレーをごちそうになる。優介くんはお腹が相当空いていたのか食べっぷりが良い。ぽつりぽつりとゲームの話をする。ぼくが「今、スナイパーのゲームをやってて、人の頭を狙って撃ってばかりいる」と言ったら、肩を少し揺らして笑った。
 ものすごく忙しい中、優介くんががんばってくれて、ピアノ曲の多い、楽しいライヴになった。こういうことはまたやりたい。
 夜、そのまま神戸へ移動。着いたホテルで名前を言うと、フロントの人が「はい、ナオエさんですね…え?うそ、あれ?」と。その人はいとこの映画監督ヤマジュンのご友人で20年程前に引っ越しでレコードを運ぶのを手伝ってくれた人だった。

5月18日
 美容院。そして中目黒で機材車に乗り込み、安城を目指す。

 夜はお店で食事とお酒を。店長のウエノくんの話が上手で面白くて、聴いてるだけで気持ちよくなる。

5月17日
 カーネーションの神戸用と佐藤優介くんと安城用のリハでへとへとに。
 ベスト盤の素晴らしいデザインが一段落ついた木村豊さんからメール。「コラージュはデザインとはまた違った脳の部分を使っている様な気がします。作業し続けているとランナーズハイになる様な。ひとり宅録もそんな感じなんでしょうか?」なるほど、そうかも。

5月16日
 バンドウくんから野音用のタイポグラフィ案が届く。いい感じだ。
 

 今日は機材車のタイヤ交換。タイヤは担ぐと重い。すごく、とても。というわけでいつもの自動車工場へ行く。時間をもてあましていたらいきなり山本ムーグくんが現れた。「いろいろあって、今この先の森にいるんです」とのことで、その仕事場を見せてもらうことに。どうやら造園関係に関わっていて仕事も大変そうだが、日焼けをしていて健康そう。

森のような庭園を歩き回る。「この庭にぼくは救われたんですよ。あそこで写真撮りましょう」と木材チップ置き場に腰を降ろして想いっきり格好をつける。あいかわらず最高。事務所で美味しいハーブ・ティーをいただく。

5月14日
 ジェントル・ミュージック・マガジンと野音パンフレット用の取材。
 野音スタッフのメールのやりとりがめまぐるしい。大量のアンプをどうするか、歌い分けや演出のメールを書く。回線の数との闘い。

5月12日
 品川から戻って『ミッション・トゥ・マーズ』。遠くへいける一本。

5月10日 
 ここんとこの猛烈な低気圧で身体が重い。
 朝方に田中ヤコブくんのコメントを送信。朝、さらに気温が下がり、寝床で寒くてたまらなかった。すると聞いたこともないような音の雷が近くで鳴ったりして。へんな気候。
 リズム組んだり、曲の骨格を作る。夕食は松戸ボンベイでボンベイカレーのカシミール肉入り。
 
5月9日
 歯医者の3ヶ月検診。
 野音ゲスト第三弾発表。目玉のひとつでもある初期曲は最初のアイデア通りいけそう。
 
5月8日
 カーネーションのベスト盤マスタリング2日目。「I Love You」は将来アナログ盤を出す時のために作ってあった『SWEET ROMANCE』アナログ・マスターから。マスタリングはここ10年ずっとやってもらってるクラウンの間部さん。

 終わってセイリン・シューズへ。野音のポスターを貼ってもらう。ディスクガレージの方もいらしていて挨拶を。
 Groovers藤井くんと選曲のメールやりとり。彼のメールの文面がすでにあの話し方。格好いい人は日常にも統一感がある。何か違う。

5月5日
  休む時は徹底的に休む。ディスクユニオンでルイス・フューレイ『Lewis Furey』の米プロモ盤やアル・グリーンの7インチを4枚、あとレオン・ラッセルの64年のデヴュー・シングル「MISTY/CINDY」をそれぞれとても安価で購入。ルイス・フューレイはこれまで国内盤しか聴いてこなかったわけだけど、オリジナルは流石にレンジが別物。

5月4日
 ROVOの野音へ。いい天気。缶ビール1本と炭酸とストロベリーチョコを持ち込む。入り口に小野島大さん。会うなり「今日は下見も兼ねて?」とにこやか。中へ行くと盛況。立川志らべさんとばったり。お元気そう。坂本慎太郎バンドが始まった頃、空いてる席があるとのことで前に。志らべさんも来て並んで観る。緩そうに聴こえても構築の密度は濃い。坂本くんと楽屋で話したらライヴはまだ3回目らしいが、本人の狙い以上にその魅力が溢れている。オーディエンスの反応の良さがそれを証明していた。
  ROVOは揺るぎない圧倒的な力業の極上のダンス・ミュージック。楽屋で山本精一さんと軽く野音の打ち合わせ、もちろん中村宗一郎さんもいて、仕上がった『HOPKINS CREEK』の盤を聴けたそうで、「あのマスタリングの狙いの感じでいけてましたね」と。「チェコ盤と比べるとやはり日本のプレス工場は歪みを怖がって音量をぶっ込みませんが、ヴォリュームを上げればいいし、早くそういう方向にいけばいいのにね」と。キセルの辻村友晴くんとも久しぶりにお会いした。

  会場の外で志らべさんが待っていてくれてメシ。日比谷の居酒屋へ。ずっと落語の話。家元の話はもちろん、話はディープにマニアックに。至福の時だった。

5月3日
 キャプテン・ビーフハートを立て続けに聴いて、プリンスの2000年代を聴いて、品川に移動して『バットマン・ライジング』を観る。好きだからしかたがないけど、いったい<今は何年だ(新ツイン・ビークス風に)?>

5月2日
 野音用ゲネプロのスタジオがようやく決まりそうだが、楽曲にあわせた大勢のメンバーたちの日程の擦り合わせに難航。香盤表を見るのが少し怖い。
 送られて来たベスト盤の木村豊さんのアートワークのラフが素晴らしい。そしてブックレット用の歌詞チェック。夕食はカシミール・カレー。
深夜に思い立って映画『スーパー・ノヴァ』。

5月1日
 野音の選曲はトータル・タイムと楽器入れ替えの兼ね合い。初期の曲がなかなか定まらず。
 午後、野音の打ち合わせのあと、通りがかった薬局の看板で気になった漢方薬を購入。
 下高井戸シネマで松岡茉優主演の「勝手にふるえてろ」を。観逃してたのですっきり。松岡茉優のファンなので。こんなにありがたい映画はないが、渡辺大知くんの演技は本作でもほんと良かった。
ソファに横になるとやはりふわっとなった。まだめまいが残ってる。

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