ドンキー日記2018年1月

1月31日
 皆既月食。不気味だな。こういうのはできれば見ずにじっとしていたい。ES-225をたくさん弾く。何かに近づいてきたかも。
 Big Star『Nothing Can Hurt Me』(Blu-ray)を。最後の方でかかる「You And Your Sister」たまらない。それは『I Am The Cosmos』Deluxe Edition盤の附録7インチで持ってるけど大切にしすぎてた。
 夜食はお茶漬け。漬物とかたくあんをたくさん食べる。
BGM : Chris Bell「You And Your Sister」

1月30日
 塩が効いて締まった筋子と焼き鮭でご飯。最高。クラウンでミーティング。オーバカナルでオムレツ食べて、京急ストアで漬物を2種類買う。

1月29日
 昼前に市場でおふくろの好きな筋子と激辛のシャケを購入。小盛りのマグロ丼食べて、そのまま帰京。実家ではさっそく豚肉、卵、水菜、麩などのシンプルな出汁で土産の白石温麺を食べた。最高。あと漬物が今とてもあう。うまい。
BGM : The Ventures『ザ・ベンチャーズ コンプリート・ライヴ・イン・ジャパン’65

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1月28日
 ブラウンノーズ宅で品目たくさんの最高の朝ごはんをいただいた。南相馬から高速に乗って仙台へ。時間があったので、古書店「火星の庭」で藤本義一「生きいそぎの記」を購入。表題作は「川島雄三、サヨナラだけが人生だ」とか文庫でも読めるけど、映画「貸間あり」シナリオ執筆中のドタバタが書かれてる。

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 セッティングしてリハ。1号も到着。ホテルに戻ってメイクしてまた戻る。センダイコーヒー隣の楽器屋さんがすごく良さげ。壁にぶらさがった1973年のマーティンD28をながめて欲しいなぁとため息をひとつついて、そのまま本番。歌いながらお腹空いたなぁとか、そんな瞬間もあったけどかなり歌えた。会場の鳴りと音響のおかげだ。
 湯浅さんから連絡あり、例のレコード、まとめ買いで安くなったとの連絡があった。ライヴ後はお世話になったスタッフさんたちと居酒屋。鶏肉のセリ鍋で温まった。日本酒は熱燗でほどほどに、よく眠った。

1月27日
 南相馬のブラウンノーズのお家にいる。沢山ご馳走になっちゃった。スッキリと酔いもさめたので就寝。電気毛布があったかい。外は風が吹いてる。
BGM : Bruce Cockburn『High Winds White Sky

1月26日
 マヌカハニーは喉のために舐めるんだけど、心も落ち着く。蜂に守られてる。
 随分と寝かしてしまった入不二基義「あるようにあり、なるようになる ~運命論の運命」を少しずつ読む。
 湯浅学さんから「池袋にニールの『Greendale』のアナログBOXが1.9万であったから買っときましょうか」と連絡あり。それは正月にぼくも見ていて、諦めてたやつだった。しばらく考えたが、湯浅さんとの出会いの中で、オーディオに対する考え方が変わったきっかけとなったレコードであるがゆえに「買います、よろしくお願いします」と返事。

1月25日
 松江くんとリハ。そのあと西荻窪で吞み。楽しく2軒。熱燗。最終電車。
 ECDさんの訃報も。ほぼ同い歳。お会いする事はなかった。けど、彼のアルバムはよく聴いた。同じ風景を見たり、聴いたり、感じてきて、それぞれのやり方で表現をしていた人のひとり。勝手にずっとリスペクトしていた。残念です。
BGM : ECD『ホームシック

1月24日
 夜食にお茶漬け。親戚からもらった最高にしょっぱい東北の梅干し何個も食べるとさっぱりする。
 とにかく寒い朝だった。猛烈な底冷えゆえ、手ぬぐいとタオルで首周りを温めてパーカーを頭からかぶって寝た。起きたら松江くんとのリハが急遽決定。早急に資料整えて送信してから練習。松江潤『サニー・ポップ・ジェネレーション』の未開封の見本盤があったので25年ぶりに開けて聴く。最高じゃないですか。
BGM : Big Star『#1Record

1月23日
 曲作り。だが突破口が見つからない。
 先日、斉藤くんから紹介されたrough lough『われ唄う故にわれ在り』('99)を聴く。このバンドを知らなかったことを恥じる。いい。当時のカーネーションとすごく近いものを感じて調べたらこの次のアルバム『buss22』に矢部くんと大田くんが参加してたみたいだ。なるほど、高野寛くんが関わっていたんだな。
 この間、澤部渡くんが言ってたニール・セダカのデモCDの話を思い出して調べてみたらパートリッジ・ファミリーに辿り着いた。しかも昨年11月にデヴィッド・キャシディが亡くなっていたことをはじめて知る。ガキの頃、TVでモンキーズとパートリッジ・ファミリーを観たからこうなったんだぞぼくは。
BGM : The Partridge Family「Let The Good Times In

1月22日
 無くしたと思ってたものが出てくるモードか。この間はCDの山が勝手に崩れて目の前に飛び出してきた初期デヴィッド・ボウイ。今日は雪村いづみのシングル「私は泣かない」。出て来ないから買い直してもいいやと思ってた。どこかに隠れていたアレックスのアナログ盤も4枚出て来た。 
 昼から大雪。数年前の横浜モーションブルーの時以来か。千葉北西部は20センチ超え。ギターを弾きまくる。
BGM : Alex Chilton『High Priest』

1月21日
 実家。良く寝たが、相当煮詰まっている。アレックス・チルトン・ブーム再燃ゆえ、福岡のJUNGLE EXOTICAのHPでアレックスのシングルのテスト・プレスを見つけて注文。

1月20日
 昨日のマッサージが効いたか。首が思いっきり曲がる。ただ、曲作りに戻るには怠い。ちょっとテレビをつけたら女子テニス。コスチュクって2002年生まれらしい。15歳とはたいしたものだ。
 ファンク系のドラムス音源をダウンロード購入。  
 買いのがしていたAlex Chilton『Free Again : the 1970 Sessions』とBig Starのライヴ盤『LIVE AT LAFAYETTE'S MUSIC ROOM-MEMPHIS, TN』が届く。後者はRhinoの4CDにも入ってて持ってる音源なんだけども、つい。
 数時間寝て電車で実家。出したい書留があるのだが小さな郵便局は休み。
 ショーン・オヘイガンを観に板橋へ。下板橋から歩いて15分の安養院。お寺のホールみたいなところ。2階席はミュージシャンだらけ。高野寛くんとか清水靖晃さん、大野由美子さん、堀込高樹くん、千ヶ崎学くん、zakなどなど。鈴木惣一朗くんが伊藤ゴローさんや小山田圭吾くんを紹介してくれた。ゲストの青柳拓次くん、奄美地方の民謡のような、南洋の原始的な音楽のようなプリミティヴな美しさ。ショーンは端正なアンサンブルのハイ・ラマズの人とはおもえほどにラフで、驚いた。間違いも多いがチャーミング。客を指導して歌わせつつ、今曲作ってるの?みないな瞬間も。ショーンも1959生まれらしい。
 青柳くんと会ったのはかなり久しぶり。清志郎さんが亡くなってすぐに細野晴臣さんが出た日比谷野音のコンサートの楽屋以来か。90年、ぼくたちは共通の友人(ディレクターWくん)のハワイの新婚旅行へついていって、コンドミニアムで13日間同室だったという深い縁も。
 会場を出て、真っ暗な中で そうちゃんとマネージャー横尾と、さて、どうしようかと途方に暮れてると、車がすっと寄ってきて窓から顔をだした高野くんが「乗る?」と。じゃぁ一緒に飯でもと、広い通りに出た所のデニーズへ行くとさっき近くで観ていた清水靖晃さん夫婦もおられて合流。楽しい会食となった。
 お気に入りのジャックパーセルがへたってきた。靴買おう。

1月18日
 野音のタイトルがようやく決まってホッとした。
 スカート澤部くんと対談。進行役は松永良平さん。レコード趣味の話も含みつつとても楽しかった。澤部くんが昨年ポール・マッカートニー『ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード~裏庭の混沌と創造』のアナログを見つけたとのことでじつに羨ましい。帰り。渋谷駅の階段を上っていたら転んだ。手をついただけですんだけど。足が上がっているようで上がってない。地元にて小学校時代の友人、斉藤くんと呑み。ツイン・ピークス新シリーズの解釈やら、あらゆる映画、音楽のマニアックな話がここまであう男もいない。最後は熱燗。

1月17日
 代車でしのぎ中。これにはオーディオなんてついてないし、JBLの小さなBluetoothスピーカーを導入。これが中々使える。
 実家に移動して、考え事。さんざん頭捻って考えて送ったアイデアが採用。考えてみるものだな。

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1月16日
 曲作り。
 昨年、eBayで見つけたジュディ・シルのプロモ7インチが届いた。

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1月15日
 事務所へ。夜はカーネーション、野音の打ち合わせを兼ねての新年会。鳥取から戻った大田くんも元気そう。熱燗が楽と痛感。酔いは残らず、朝方に古いVictorのペラジャケ盤で川田義雄とミルクブラザーズ+川田義言雄・あきれた・ぼういず『地球の上に朝がくる』を聴く。

1月14日
 久しぶりにたくさん眠った気がする。
 西川たつのSP盤をPro Toolsに取り込んで勝手にリマスター。宇宙空間で迷子になったような気分だけど、こういう作業は勉強になる。

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1月13日
 父親の墓参りへ。親戚と中華屋。中華丼。そして夕方は美容院。大井町「永楽」がまだ開いてたのでもやしそばと餃子。親戚ふたりが実家に泊まってくれるので安心して帰宅。

1月12日
 録画していた映画「コンタクト」の残りを。何度目かだけど、内容をすっかり忘れていた。もはや「インターステラー」でさえ忘れかけてるんだから困ったものだ。「コンタクト」は詩的な映画である。何といってもジョディ・フォスターの絶妙な表情の上手さに尽きる。18時間分のノイズが救い。あのたった1秒間の現実が科学と信仰のズレを表している。詩は実存しない時間を見つめようとする行為だ。ある種の信仰心が人間を優しく包むと信じたいし、自身がつなぎ止めた<思い>をずっと見つめて詩は作られる。
 実家へ。博文さんの家に米を届け、コーヒーをごちそうになって海苔もいただいた。
 ゆうべは夜遅くに食べてしまったので、胃を休めるために空腹時間を、というわけで夕食のカレーライスが18時間ぶりに食べたごはんだった。

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1月11日
 西川たつSP盤が届く。インプロのごとき三味線ソロの迫力。こんなの聴いたことがない。一カ所あるクラックは裏までいかないものでプチ音も数回。問題無し。妖艶だ。
 岸野雄一くんの誕生日で恒例のO-West公演へ。昨年はデヴィッド・ボウイが亡くなった日だった。ぼくは根津で上村一夫さんの展覧会を観てた時にツイッターで知った。
 エネルギッシュゴルフ、面白かった。7インチも購入。財布から100円玉が見つけられなくてあたふたしてると売り場の人(多分、メンバーさん)が「1.200円でいいですよ」と言ってくれたけど、なんとか見つけ出して支払った。ワッツタワーズに関しては毎年同じ様で違うんで、その岸野くんの今の気持ちをさぐりに、聞きに行く感じというか。みんとりさんがああやっていつも彼の横にいて華麗に弾いていてくれるのが嬉しく、観ていても和むし、安心。
BGM : ENERGISH GOLF「KARATE」

1月10日
 ここんとこ集中していたイズミカワソラさんトリビュートの音源がミックスまで完成。いいもの作った。送信。録画しておいた映画「コンタクト」を途中まで。

1月7日
 遠藤賢司「夢よ叫べ」は禊として聴く。録音作業を終えたら朝6時。昨日買った7インチを聴く。Al Kooper「Diamond Ring」は非の打ち所がない音、完璧。Laura Nyro「Time and Love」は音が固い。
BGM : Al Kooper「Diamond Ring」

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1月6日
 ワインとビールとコロッケを買って湯浅学邸へ。新年会。はじめておじゃましたがすばらしいお家。編集者やデザイナーが集まってにぎやか。引っ越しは春とのこと。井手健介くんも途中から参加。ラッカー盤でエンケンさんの「夢よ叫べ」「ボイジャー君」「さよならアメリカさよならにっぽん」を聴かせてもらう。言葉がない。45回転2枚組LP『夢よ叫べ』の見本盤をいただく。
BGM : 遠藤賢司「ボイジャーくん」

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1月5日
 仕事始めで荻窪八幡さまへ。喪中だけど(年末の酉の市もそうだけど)これも仕事なので参拝させていただく。書店「Title」で獅子文六「箱根山」文庫を購入。事務所で雑務。夜中の外環は空いていていい。

1月4日
 陸運局で名義変更。とりあえずしのぎで買った小さな車。はじめて自分でナンバー付け替えた。欲しい車は時間をかけてじっくりと探す。
 出しっぱなしだった餅つき器を小屋へしまう。
 湯浅学さんのお誕生日に''歌う"アナログばか。ぼくはエンケンさん「雨上がりのビル街」などカヴァーも交えつつ流れと閃きで。湯浅さんによる「おでこにキッス」最高!井手健介くんの洋楽日本語詞化も素晴らしく、まとめてアルバムにすべきだと思った。
 BGM : 井手健介「O Caroline」

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1月3日
 母を乗せて品川。のんびり。高田恭子「みんな夢の中」のコード譜を書く。

1月2日
 エンケンさんの「雨上がりのビル街」のコード譜を書く。テレビは「モニタリング」心霊バスで笑った。
BGM : 遠藤賢司『黎明期ライヴ!

2018年
1月1日
 餅はそこそこ。雑煮で8個くらい。正月はあっという間に時間が経つ。

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