デザインの力を証明するために

かつて、日本においてデザインに対してこんなに追い風が吹いている事はあったのでしょうか。

この数年でビジネスシーンにおけるデザインの重要度が急激に上がってきています。

様々なデザインに関係するイベントが行われ、noteではデザイナーたちが積極的な発信をして、デザインに関わる人達がこんなにアクティブになっているのは僕がデジタル領域の仕事をはじめた10年以上前から考えても初めての現象のように思えます。

僕の会社グッドパッチはコーポレートミッションとして「デザインの力を証明する」という言葉を掲げて活動しています。このミッションを掲げた背景は日本のビジネスシーンにおけるデザインの価値が過小評価され過ぎていると感じていた事にあります。

日本ではデザインは表面上の装飾という認識が強く、プロダクトの上流工程から入ることはできず、デザイナーの関わる領域も非常に狭く、お金、時間、リソースにしっかりとした投資がされないというのが普通でした。そして、デザイナーの給与は非常に低く設定されており、これでは優秀な人達がデザイン業界に入ってこないのではと危機意識を持っていました。

グッドパッチは2011年にUX/UI領域のデザインにフォーカスするという新たな切り口で既存のデザイン会社とは違うデザイン会社として活動をはじめ、必ず上流工程から入り、クライアントと非常に近い距離でチームとしてデザインプロセスにクライアントを巻き込み、デザイン文化をインストールし、そのプロセスで生まれたプロダクトがビジネスインパクトを残せばデザインの力を信じる人が増えて、よりデザインに投資が促されるだろうと思い日々活動してきました。

日本企業のデザインへの投資を増やすには

しかし、1年半前に経済産業省のある検討会にでた時に見つけた資料を見て、愕然としました。そこには日本とアメリカとイギリスのデザイン業の経済規模が比較されていました。

※デザインの活用によるイノベーション創出環境整備に向けたデザイン業の実態調査研究

日本は年間約3000億、アメリカは約2兆円、イギリスは約4000億。アメリカはしょうがないとしても、本来経済規模で言うと大きい日本がデザインの経済規模ではイギリスに1000億も少ないというデータが載っていました。そのデータを見るまでは、漠然と日本はデザインにあまり投資をしない国だと認識していましたが、イギリスに1000億も差をつけられているのかとショックを受けました。

ここで、良いプロダクトを作る、組織にデザインの文化を入れていくというアプローチだけでは日本でデザインに投資を促すのには限界があるかもしれないと思い始めました。その時に、僕はあることに気づきました。そもそも、企業の中で何にいくら投資をするか決める意思決定機関は取締役会で、その取締役会の中にデザイナーもしくはデザインの価値を正しく認識している人なんてほぼいない。それではデザインへの投資が増えるはずないと。デザイナー自ら取締役として経営ボードの1人になり1票を持つ事ができればデザインへの投資はもっと促されるのではないかと。

そこから海外の事例を調べてみると、やはり欧米ではAppleのCDOジョナサン・アイブはもちろんのこと、PepsicoPHILIPSなどにデザインエグゼクティブいるし、ヘルシンキには行政にCDOがいるということもわかりました。海外ではもうExecutive BoardにCDOやCCOを置くのは多くの事例が出てきていました。

日本にはCEOに他にCOO、CFOは当たり前にいて、15年前はあまりいなかったCTOという役職もこの15年で経営にテクノロジーが与える影響が大きくなり、今となっては当たり前にCTOが企業の経営陣にいる時代になりました。

これからの時代間違いなくデザインも同じように経営に与える影響が大きくなるはずです。これから先5年から10年後には企業の経営陣にCDO、CCOが当たり前にいる時代が来る、その時にグッドパッチからCDO、CCOを数多く輩出することができれば、1番社会的インパクトが大きいし、ミッションの達成に繋がるのではないかと。

そこから、人材採用時や色んなイベントに出ては、これを語っていました。
こんなインタビューも受けました。
https://digiday.jp/agencies/goodpatch-tsuchiya-cdo-japanese-company/

一緒に飲んでる時に僕の熱弁を聞いたOnedotの坪田さんはCOOという肩書をCCOに変えてくれました。

そこから1年以上経ちますが日本のスタートアップシーンではCDO、CCO、CXOというタイトルを付ける人が増えてきています。

デジタルな領域のビジネスシーンにおけるデザインへの価値もこの1年で更に大きくなっていると感じます。

本当にデザインに関わる人にとっては追い風が吹いています。

ここから先、求められるのは本当にデザインの力でビジネスインパクトを起こせるか、それを証明できるかどうかかなと思っています。

この追い風を長期的なトレンドのムーブメントにできるかは、今この業界にいるデザイナーたちがデザインがビジネスに与える影響をしっかりと言語化し、机上ではない実際のビジネスにしっかりとオーナーシップを持ってコミットし結果を出すことです。

そして、CDO、CCO、CXOというポジションがあることでどれだけ経営にポジティブな影響を与えることができるのか。

ここを証明できなければ数年後そんなポジションを置いても意味ないよとなってしまいます。

改めて、デザインの力でビジネスインパクトを起こす事にコミットしてやっていきたいと思います。


以上、noteに書く練習でした。これから、ちょっとずつ書いていきます。

グッドパッチでは将来CDO、CCO、CXOになりたいデザイナーを募集しています。※19卒の新卒も募集しています。



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