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9年越しの「はじめまして」

私がいつから乃木坂46のファンになったかは曖昧なところではあるんですけど、少なくとも「夏のFree&Easy」のMVを公開初日に学校帰りの電車の中で見た記憶はハッキリと残っているので、ここでは2014年の6月10日からということにしましょう。

それから9年近くが経った2023年2月20日、私は初めて「推し」が選抜に入りました。


日数にして3177日。



長かった。本当に長かった。



推しが選抜に入るって、こんなに嬉しいんだ。




ここまで乃木坂を好きでいてよかった。




様々な感情で胸がいっぱいになり、気づいた時には泣いていました。この1年で私は推しに泣かされすぎている。



そんな私が今抱いている想いと、ここまで私の心の奥底にあった一種の「呪い」のようなものを、しっかりと清算して、32枚目シングルを迎えたいと思って書いているのが、この言葉たち。

2人の推しに対する感謝はもちろんのこと、身の回りの友人や今までの自分にも感謝も込めて、字を連ねます。

どんくらい長くなるんだろ。楽しみ。




伊藤純奈さんと私


この文字の羅列を読んでくださっている方が、どれだけ私のことを知っているのかは分かりませんが、私は自分自身を「伊藤純奈推しの人」と自認しています。それくらい大好きな1人目の推しが、元2期生の伊藤純奈さん。
純奈さんを推し始めたきっかけはしっかりと映像として記憶にあります。一目惚れだったんです。

純奈さんを好きになったのは、私が乃木坂を好きになってからちょうど1年ほどが経った2015年の6月。
それまでの1年は、推しと言えるほどの推しは1人もいなくて、「あー生田さんかわいいなー」とか、「奈々未さんかわいいなー、でも深川さんもいいなー」みたいな感じですフワフワしてたんです。
そんな私に雷が落ちたのが、当時放送されていたNOGIBINGO4で行われた「ジタック46」という企画。
この企画で初めてしっかりと純奈さんを見た時、「あ、この人しかいない」と感じ、この日から私は「伊藤純奈推し」として、過ごし始めました。

当時は高校生だったこともあり、現場にはなかなかいけなかった。でも、なんらかの形で彼女に貢献したいなという思いから、私は同時期に始めていたラジオの投稿にも力を入れるようになったんです。

なんでそこに繋がったのか、疑問に思う方は以前書いたものを読んでいただければと。


当時の自分は何もわかっていなかったので、伊藤純奈さんは本当に選抜に入れるメンバーだと思って応援してました。本気でポスト白石麻衣になれると思っていました。本来はこの気持ちで応援しつづけなきゃなんですけどね。
当時の私は、毎回やってくる選抜発表のたび、ちゃんと緊張しては、推しが選抜に入れず悔しいなという気持ちになり、体力と精神を消耗。また、一定の期間が経ったら選抜発表がやってきて、緊張しては選抜に入ることはなく、消耗する。そんな期間が2年くらい続いたのかな。

でも、ある程度グループを見てきた段階で、いろんなことに気づいてしまったこと。それに加えて、純奈さんが「舞台」という「新たな場所」を見つけ始めた時、私の思考は

「選抜に入ろうが入らまいが、彼女が輝いている姿を見られるならなんでもいいじゃん」

というところに落ち着きました。


これって逃げなんでしょうか?どうなんでしょうか?

この考え方って、間違ったものではないと思うし、「心の拠り所」としては本当に心地のいいものだったんです。
事実として、グループにいる時には当たりづらいスポットライトを一身に背負っている推しが見られるわけですから、そんなの嬉しくないわけがない。
それに加えて、純奈さん本人も表向きは「選抜に入れないことはそこまで気にしてませんよ」というスタンスを取っていたこともあり、私の目線は「グループ内の選抜入り」よりも、より「伊藤純奈さん」に向いていきました。
体力と精神を消耗するだけのものだった「選抜発表」に対する興味は、ほぼゼロに等しくなったんです。

こうして私は心のどこかで「選抜なんて夢のまた夢」という認識を抱え、保身をした状態で4,5年の時が経ち、伊藤純奈さんはグループから卒業されました。

今もなお、たくさんの舞台で活躍している彼女をみて、元気をもらってます。いつまでも健康でいてくれ。とても応援してます。





松尾美佑さんと私

「最愛」の伊藤純奈さんが卒業した時は、私もそろそろ乃木坂から離れた方がいいのかなぁ、、、と思っていたのですが、なんか気づいたら私は松尾美佑さんを推してました。
松尾さんに関しては、何がきっかけで好きになったのかが本当にわからない。まあ強いて言えば、純奈さんのモバメが終了した数日後に、新4期生のモバメが始まって、そこでとりあえず取ってみるかって思ったのが始まりなのかな。でもその時点で興味は向いてるしな。。。。謎です。

松尾さんは、純奈さんとは違って「グループ内で前に進んでいる様子」がダイレクトで伝わってきていました。
シングルが発売されるごとに、ポジションを前に進めて、アンダーライブでもダンスブロックで目立ち、センターポジションに立つ回数が増えるなど、鈍感な私でもわかるくらいに注目度が上がっていたと思います。

前回の31thのアンダーライブを見た時、「松尾さんなら2023年の内に選抜に入れるぞ」と強く思った部分はあります。が、私の中では「選抜を期待すると消耗する」という過去体験があったこと。そして、このアンダラを終えた時に「アンダーでセンターに立ち、座長としてアンダーライブを迎える松尾美佑さんを見たい」と言った思いが芽生えたため、私は

「次シングル、松尾さんはアンダーセンターだと思う」

という、間をとったような形で感情を落ち着かせました。
結構な数の周りの人にも伝えてたな。


選抜発表を終えた今の私は、すごく後悔してます。
素直に選抜に入って欲しいって思っていればよかったものを、なんで推しのことを信じてあげられなかったんだろうなって。松尾さんには本当に申し訳ない。情けないです。


と、まあ、そんな感じで、私は今回も保身した状態で選抜発表を迎えたのですが、、、、




32枚目シングル選抜発表を迎えた私


選抜発表中、テレビから「松尾美佑」という声が聞こえた時は、とにかく驚いた。
まるでアニメのキャラクターが驚いた時のように、座っていたキャスター付きの椅子で後ろに動き、両手をあげて「え!」と叫んだ。

本当に予想外だった。

期待をしないようにと意図的に予想から外していた分、それは余計に。


発表された直後は、感情はぐちゃぐちゃ。

松尾さんが選抜に入った嬉しさと、松尾さんを信じきれていなかったことに対する罪悪感が、同時に襲いかかってきて、今までに流したことのない、私の辞書のどのページにも載っていない、名の無い感情の涙が目を覆いました。

それと同時に、この9年間が一気に報われたような気もしたんです。
自分なんて影響力なぞまるで無いし、自分1人がいようがいまいが変わらないことは分かってる。分かってるんだけど、ここまで応援してるメンバーが選抜に入らないと、心のどこかでは

「私が応援しちゃってるメンバーって、選抜に入れないんじゃないか」

って思っちゃっていた部分が少なからずあったから。

そんな心の奥底にあったモヤモヤを今回、松尾さんが払拭してくれました。



推しのこと信じきれてなかったくせに。



全然ミーグリとか握手会とか行かないくせに。




本当はもっと頑張らなきゃいけないラジオの投稿も空回りしちゃって全然読まれなくなって何者でもなくなったくせに。



なのにこんな時だけすっごい喜んじゃって。



本当に自分って嫌なファンだなと思います。




それでも、その後に残ったのは、罪悪感よりも松尾さんが選抜に入ったことに対する嬉しさの涙で。


推しが選抜に入るってこんなに嬉しかったんだ。


周りのヲタク、もっと教えといてくれよって思ってます。

まあでも、9年分のいろんな思いもあるから喜びも一入だったんだろうな。

途中でメンバーが変わったとは言え、多分乃木坂ファン全体の中でも、推しの選抜入りまでに9年かかった人って、なかなかいないと思うんだ。ある意味、私しか体感し得ないような大きさのポジティブな感情なんじゃないかと思っています。

乃木坂46を長く追ってきた分、いろんな場面を見てきて、経験してきて、もうここまで大きく感情を揺さぶられることもないだろうなって思ったこともあったけれど、このグループには、まだまだ我々が知らないものは、たくさんあるみたい。これからも応援してかなきゃですね。


グループとしてもリスタートのような位置付けにあるこのシングルで、自分も乃木坂ファンとして新たなスタートを切れそうです。

またここからスタート切るのかー。ゴールはいつになることやらって感じ。



今の私


私は、伊藤純奈さんが卒業発表をした際、そのタイミングで、キッパリと乃木坂から離れようかなって思ってたんです。

年齢的にも、もうそんなにアイドルアイドル言ってないで、現実見ていかなきゃと考えてましたし、ここでズルズル引き摺っても自分にいいことはない。

そして1番は、私自身に乃木坂ファンの友人も少なかったし、なんならその友人たちも、ほとんどが乃木坂から他のアイドルに興味が移ったり、普通に暮らしていたりと、当時は本当に1人で乃木坂46を、伊藤純奈さんを追っていた状態だったので、辞めるならここだろうなと思ってました。

ただそんな中、本当に純奈さんが卒業する1ヶ月くらい前に、「一緒に乃木坂応援しませんか?」と声をかけてくれた人たちがいて、恐る恐るその中に足を踏み入れてみたら、メンバーに対する愛に溢れた人たちばかりで。気持ち悪いくらいに。

そこで、たくさんのメンバーの良いところを知れて、乃木坂のことがより好きになって、

「私はまだこのグループが行く末を見ていたい」

と思うようになりました。

あの人が言っていた「人は必要な時に必要な他人と出会う」ってこういうことなんだなと実感した瞬間でしたね。


この人たちと出会ってなかったら、素敵な景色をたくさん見逃すことになっていたと考えると、この9人には本当に感謝してもしきれない。

早く推しメン争奪フリースローやろうね。

末永くよろしく。



こんなに長い期間、私が乃木坂46を追ってきたほとんどの時間、目線の先には、ずっとあなたが立っていました。

当時の自分には、握手会に行けるお金もないし、他の人たちにあなたの良さを伝える術もわからなくて、ほんの少しでもあなたの背中を支えられていればと、今でも後悔しています。
ただ、その後悔も、今の私を突き動かす大きな動力源になっているし、何よりあなたに出会えていなかったら、私がここまでラジオに熱中することもありませんでした。
今の私を作り上げてくれたのは、紛れもなくあなたです。

これからも様々な舞台で輝くあなたの姿を、陰ながら応援しています。おちゃ様にもよろしくね。

乃木坂46 2期生として活動してくれてありがとうございました。


まさか、純奈さんが卒業した後に、ここまで乃木坂にのめり込むなんて想像してませんでした。

あなたに触れれば触れるほど、新しい魅力が溢れ出てきて、たまに「松尾美佑の良さがわからないなんて人生損してるよ」って伝えたくなります。

今の私には、メッセージアプリのレター機能だったり、ファンレターで言葉を送ることしかできていなくて、それが本当に力になるとは思っていないけど、私自身が持つ「言葉の力」を過信して、あなたに「松尾美佑」の魅力をたくさん伝えていきたいと思います。

ここから先、今まで以上に素敵な景色をたくさん見られるの、本当に楽しみなんです。
幸い私は脚長い方だし、かろうじてあなたよりも足は速い、そして最近新しいランニングシューズも買ったので、歩幅を合わせて進む準備は万端です。
後衛は私たちに任せて、あなたは自分のペースで進んでいってください。

初選抜、本当におめでとう。

これからも応援させてください。
よろしくね。



いやー、9年間だって。長かったね〜。
あの時、分倍河原を発車したタイミングで夏のFree&Easyを再生してからこんなにも時間が経っちまいましたよ。
ここまでにたくさんの出会いがあって、気づいたらみんな坂を降りて、気づいたら「乃木坂追ってるの私だけじゃん」ってなってるけど、その時に周りに流されずに乃木坂を見続けたことで、さらにたくさんの出会いがあって、なんの迷いもなく

「今が1番楽しい!!」

って言える日が来るよ。
9年経った時にね。あまりにも長すぎるけど。

孤独だった期間が3,4年くらいあったけど、そんな時でも一瞬も目を逸らすことなく乃木坂だけを見続けてくれてありがとう。

楽しむぞ。これからも。



さーて、乃木坂ファンとしての第2章、今日からスタートじゃ!!!!!

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