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SDGsで語られない真実

こんにちは、naok1です。

「SDGsで語られない真実」というテーマで書きたいと思います。

SDGsも完璧ではありません。包括的であるがゆえに妥協点もあったりするのです。そこを見逃していると、思わぬ落とし穴が待っていたりします。SDGsが扱えない部分もしっかり捉えた上で動いていく必要があります。


世界の国の数と国連加盟国数

SDGsは「国連加盟193か国が2030年までに達成するために掲げた包括的な目標」です。そのため、どうしても全加盟国が同意を得られるようなものとなるよう、意見が対立していることに関しては対象から外されていたり、あえて明言されていなかったりします。

そもそも、国連加盟193か国が世界の全てではありません。
世界の国の数は「196か国」です(※現在,日本が承認している国の数である195か国に日本を加えた数)。
この中には、台湾(中華民国)、パレスチナ(パレスチナ暫定自治政府)、ソマリランド(ソマリランド共和国)は国家承認されていないため、含まれていないのです。

次に改めて国連加盟国数を見てみましょう。
SDGsに取り組んでいる国々ということになるのですが、「193か国」です。この中には、日本が承認している国のうち,国連未加盟のバチカン,コソボ,クック及びニウエの4か国は含まれていません。他方,日本が国家承認していない北朝鮮は国連に加盟しています

まず、世界共通の目標として合意を取った国は世界の全てではない、という点は認識しておく必要があります。

さて、SDGsで取り上げられていない、あるいは明言されていない事柄とは何でしょうか。本記事では、代表的なものとして3つ取り上げます。


SDGsで語られない真実①:LGBT

一つ目は、LGBT(セクシュアル・マイノリティ(性的少数者))です。
ジェンダー平等の達成は大きく掲げられていますが、主に女性についてであって、LGBTには直接的な言及がありません。

国連人権理事会は性的指向や性自認にかかわる暴力や差別からの保護を決議している一方、世界には、同性婚が合法の国から、同性間の性行為に死刑などの重罰を科している国まであり、SDGs策定のための国連交渉では、LGBTの権利を共通目標上に明言することはできなかったようです。

しかし、元国連事務総長のパン・ギムン氏は「LGBTは『誰も置き去りにしない』というSDGsのモットーに含まれている」と言及しています。

SDGsで語られない真実②:核廃絶

続いて、核廃絶。
目標16(平和と公正をすべての人に)では、紛争や暴力などを減少・根絶することを謳っていますが、国家間戦争で一番大きな脅威たりえる核兵器の廃絶や軍縮については明言されていません

北朝鮮など核保有国という立場もいるからです。目標16は、それぞれの立場で平和を考えていくという包括的な(もやっとした?)取り組みともいえます。
日本では唯一の被爆国として、例えば広島県などでSDGsと核廃絶について広く啓蒙を実施しています。

SDGsで語られない真実③:少子高齢化

最後に、少子高齢化です。
これから一層進む日本社会の高齢化は果たして持続可能なのでしょうか?

日本においては重要な取り組みとなるべき高齢化社会への対応も、グローバルな目線で見ると、さらに将来取り組むべき中長期の課題として認識されているため、SDGsには少子高齢化について明言されていません。

目標3(すべての人に健康と福祉を)や、目標11(住み続けられる街づくりを)においても、子どもや女性などを社会的弱者として、彼らの人権保護や生活水準の向上について大きく取り上げられていますが、こと日本においては、高齢者もしっかりと対象として含んで考えていく必要があります。


おわりに

今回取り上げた以外にも、SDGsではカバーしきれない問題はあります。何事もそうですが、妄信するのは危険です。SDGsを正しくとらえ、理解し、活用していきましょう!

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ではでは!

<参考>
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/world.html
https://www.joicfp.or.jp/jpn/2017/08/22/37867/
https://hiroshimaforpeace.com/sdgs-and-peace/
日本の高齢社会の持続可能性~SDGsのフレームワークから見るシニアビジネスの機会~


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