なおきち

25歳 / 経営者・塾講師・ほぼニートなう / 詳しくはTwitterに

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マガジン

  • 太宰治を読む。

    個人の読書感想文であるが、マガジンをきっかけに「太宰治の作品を読んでみたい」と思ってくれる方が1人でも現れたら、私にとってはこの上ない喜びである。

最近の記事

世の中の縮図はたこ焼きにあり。〜往復4時間、男3人だけの『自宅タコパ』

8月某日。僕は千葉県某所に降り立った。僕の家から片道2時間の長旅、もはやこれは日帰り旅行である。遠すぎる。 とはいっても、家を出たのは15時過ぎで、着いたのは17時過ぎ、太陽が西に傾いている頃合いで、辺りは少しずつ薄暗くなっていた。そんなことはさておき、遠すぎる。 片道2時間もかけて、はるばる千葉県までなにをしにきたかというと、そう、「男3人だけの自宅たこ焼きパーティー」である。地獄絵図である。色気もくそもない。 8月某日の千葉県某所なんて暑いことこの上ないのに、それに

    • 会社役員を辞めた。「今」の足跡を残そう。

       こんにちは。なおきちです。都立高校で教壇に立ってから早6ヶ月。振り返ると僕自身の状況も大きく変化しておりますので、今回を貴重な機会と受け止め、久々にエッセイを書いていきたいと思います。 前置き これから書いていくエッセイは時系列も滅茶苦茶になるだろうし、明日にはケロッと忘れて違うことを言っているような代物だろうと思います。申し訳ないなという気持ちは若干ありますが、でもそれでもいいんです。人生に決まった道なんて1本も無くて、キャリアプランなんてくそくらえ、「今」思うことをや

      • 僕の寄付活動。

        はじめまして。なおきちです。 現在、僕は経営のお仕事をしております。 こちらのnoteでは、僕が個人的に 毎月実施している寄付活動について、 (備忘録の意味も込めて) 記載していこうと思います。 なぜ僕が毎月、寄付活動をしているのか?まず1つ目、必要な所にお金を送りたいから。 僕はお金は「経済の血液」だと考えています。 貧富の差が広がり続ける中、 ささやかでもいいから、 必要としている所に 「血液」が巡ってほしいなと思っています。 次に2つ目、日本人の寄付に対するハ

        • 自分にとって理想の家族とは?家族タイプの中でどのタイプがよいか?その理由も。

          家族について考えてみました。 家族構成は、拡大型、直系型、隠居型、核心型(核家族)の4つのタイプに大別されるが、果たしてどの家族タイプが好みか、そんなお話です。 自分にとって理想の家族タイプ私にとって理想の家族形態は、4番の核心型家族(核家族)です。 理由を3点挙げますが、私が考えている理由はいずれも消極的な理由です。 すなわち、他の3つの家族形態で被る可能性のある問題を避けるための選択で、いわば消去法の要素が強い選び方となりました。 現在の私にとっては、将来家族を

        世の中の縮図はたこ焼きにあり。〜往復4時間、男3人だけの『自宅タコパ』

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        • 太宰治を読む。
          16本

        記事

          日本の家族構成には地域差があるらしい。

          今回、日本の家族統計からそれぞれの特徴を見ることができ、類似点や相違点について学ぶことができた。非常に興味深い。 なぜ日本の家族構成には地域差があるのか?とりわけ、全国平均と比べて東北日本は核家族が少なく、西南日本は核家族が多いことに大変驚いた。 勝手に五大都市圏のみ核家族が多いと考えていたためである。 東北日本は核家族が少ないなぜ東北日本は核家族が少なく、その他の親族世帯が多いのだろうか? 理由をいくつか考えてみた。 まず1つ目は、イエ社会が浸透しているため。

          日本の家族構成には地域差があるらしい。

          ナーヤルカーストの「家族」について考えてみたこと

          ナーヤルカーストの「家族」をご存知だろうか? 「南インドのナヤール・カーストの妻訪形式をとる男・女の関係は,夜をともにする性的関係にとどまり,居住,生産,消費や子どもの養育,しつけなどは兄弟姉妹が一生を過ごす居住単位で行われていた。」 「つまり,子どもたちはその〈生みの父〉を識別し,正当なカーストの身分を得ても,その葬儀にも参加せず,それ以上の社会的経済的なつながりはもっていなかった。」 らしい、複雑な家庭環境だ。 日本に生きる私にとってあまり馴染みがないだけでなく、

          ナーヤルカーストの「家族」について考えてみたこと

          マードックの核家族普遍説に対する考察

          マードックの核家族普遍説において重要な2点について学ぶことができた。 「ジョージ・マードック」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2020年10月20日0時(日本時間)現在での最新版を取得。 1つ目は、「各家族は普遍的である」ということ。 2つ目は、「核家族には、性、経済、生殖、教育という4つの機能が存在する」ということ。 初めて聞いた説だったため、最初こそ若干の驚きがあったものの、日本の直系家族が2つの核家

          マードックの核家族普遍説に対する考察

          元弼墓誌について

          考古資料から興味を持ったもの私が、数多くある考古資料の中で興味を持ったものは、大和二十三年(499年)に刻まれた「元弼墓誌」である。 「元弼墓誌」は、河南省洛陽市から出土された、北魏皇室の人物の墓誌であり、孝文帝の具体的な漢化政策についての物的証拠となる重要な考古資料である。 私が「元弼墓誌」に興味を持った理由は、北魏にて積極的な漢化政策を実施し、洛陽遷都を半ば強行した孝文帝の政治的姿勢に強く惹かれたためだ。 孝文帝がどのような漢化政策、洛陽遷都を推進したかについて触れ

          元弼墓誌について

          日本は単一民族性の強い社会なのか

          日本は、アイヌ民族なども居住していることから単一民族国家ではないと言えるが、単一民族性の強い社会であると私も考えている。 なぜなら、ほとんどの日本国民が一言語、つまり日本語を話し、また無宗教であるためだ。 もちろん、単一民族性が強いために、日本の多くの地域で日本語が通じてコミュニケーションを取ることができ、また他の多民族国家に比べて民族紛争が少ないことなどの利点も挙げられるだろう。 しかしながら、私は、単一民族性の強い日本ならではの恐ろしい「同調圧力」についても触れねば

          日本は単一民族性の強い社会なのか

          時間の民俗である「常民」と「非常民」が教えてくれたこと。

          本レポートでは、便宜上、「常民」と「非常民」の定義を明らかにした上で、それぞれの特徴や違い、長所と短所について、考察していきたいと思う。 「常民」と「非常民」の定義「常民」とは、「柳田国男の用語。生産に直接携わり、民間伝承を担っている人々。(※1)」である。 また、「柳田は、初期の研究においては村などに定住せず山々を巡り歩いた山人を研究していたが、彼ら山人に対して一般の町村に住む人々を指す意味で「常民」を使用した。(※2)」との記述もあり、柳田自身も明確な定義を示してい

          時間の民俗である「常民」と「非常民」が教えてくれたこと。

          「同居」は、家族の条件か?

          私は、「同居」は必ずしも家族の条件ではないと考えている。理由は2点ある。 ここでは、レヴィ=ストロースの家族の定義「3)家族員は法的、経済的、宗教的、その他の感情によって結ばれている。」を参考にして考えていきたい。 1つ目の理由として、日本の家族は婚姻届や出生届などの法的な結びつきが存在するからだ。 もし「同居」を家族の条件と仮定すると、家族を考える際には法的な結びつきよりも「同居」が重要視されてしまう。 つまり、法的に加え、経済的、宗教的なつながりが認められたとして

          「同居」は、家族の条件か?

          「日本の家族」という言葉からイメージすること。

          「日本の家族」という言葉からイメージされるものは、現代では「核家族」、過去では「直系家族」である。 私の家も「核家族」であり、現代の日本では「核家族」が一般的であるように思う。 厚生労働省の国民生活基礎調査にある「世帯構造別にみた世帯数の構成割合の年次推移」2016年のデータでは、60.5%が核家族と示されており、やはりデータで見ても「核家族」が日本の家族の過半数であることがわかる。 「直系家族」、いわゆる「三世代世帯」は5.9%にとどまり、年々減少傾向にある。今後も減

          「日本の家族」という言葉からイメージすること。

          コモンズの定義、コモンズと贈与の関係性、働き方に関する現代のコモンズについて。

          1.コモンズの定義についてコモンズ(Commons)とは、共有地という意味であり、ヨーロッパの「所有権」の概念から、自然を説明したものである。日本語訳では、入会地の訳語が馴染み深い。 コモンズは、大きく分けて2種類ある。ローカル・コモンズとパブリック・コモンズである。 ローカル・コモンズとは、地域の共有地を指し、パブリック・コモンズは、例えば社会や国家などの公的な共有地を指す。 コモンズの概念は拡大しており、さまざまなコモンズが存在していることがわかる。 例えば、自然

          コモンズの定義、コモンズと贈与の関係性、働き方に関する現代のコモンズについて。

          太宰治の『ロマネスク』に関する2つの疑問と考察

          はじめに今回「ロマネスク」を選んだ理由は、はじめて読んだあと、資料や解説を読んだ上でも、理解できない部分があったからである。 それは、大きく分けて2つある。 1つ目は、なぜ3名の主人公の父親が特に強調して描かれているのか。 2つ目は、なぜ3名は「居酒屋」にて一堂に会する必要があるのか。 この記事では、まず、なぜ父親の存在が強調されているかに対する事例、理由を明記した上で、なぜ3名が「居酒屋」にて一堂に会する必要があるのかに対する理由を明らかにし、個人的な結末の解釈を記

          太宰治の『ロマネスク』に関する2つの疑問と考察

          「お伽草紙 太宰治」【7/14執筆】

          ↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ  「舌切雀」 原作をほとんど知らない状況で読んだので、他の作品と比べて新鮮な気持ちで読み進めることができた。 「しかし、お爺さんは、そのやうなお世辞を聞く度毎に、幽かに苦笑して、「いや、女房のおかげです。あれには、苦労をかけました。」と言つたさうだ。」の結末文に、お爺さんの人柄が色濃く現れていると感じ、強く印象に残っている。 終始、いがみあっていた2人だが、やはり死後には相手の存在を認め、素直に感謝を表すことができるようになる

          「お伽草紙 太宰治」【7/14執筆】

          「竹青 太宰治」【6/30執筆】

          ↑青空文庫なので0円で読めます、オススメ 結末に「自註。これは、創作である。支那のひとたちに読んでもらいたくて書いた。漢訳せられる筈である。」とある。 サブタイトルには、「――新曲聊斎志異――」とあり、冒頭では「むかし湖南の何とやら群邑に」とある。 支那、今で言う中国の人達に向けて作られた物語であるため、本文の至る所に中国の雰囲気を感じる描写の多くあることが読み取れる。 『清貧譚』もまた、聊斎志異の中の一遍を元にしているため、両物語とも空想的な世界観の中に惹き込む魅力

          「竹青 太宰治」【6/30執筆】