見出し画像

第5話 原点回帰のストックワーク!

皆さんこんにちは!
生涯全力スキーヤー、NAOKIです!


おかげさまで、
苦悩日記も5話目を迎えました!

これまで読んで下さっている方、
本当にありがとうございます!


前回は、ついにテクニカルに初挑戦したのですが、

結果は衝撃の内容でした…
詳細はコチラの前回記事からどうぞ!

前回までのあらすじ

ようやくスキー検定1級に合格。

しかし、
向上心の違いと協調性の無さから
同期のチームメイトとついには衝突し、孤立してしまう。

そんな孤独に練習を続ける中で、
テクニカルプライズという次の段階の検定合格を目指すことを決意。


しかしテクニカルはこれまでの検定とは一線を画す程の高いレベルだった。

そうとは知らず、誰にも頼れず孤独に練習を重ね、そこそこ上達した僕は、それなりに自信も付いてきたのだった。

2シーズン目の終わりを迎えた時、赤倉で検定が行われることを知り、最後に現在地を知っておこうと受験を決意。


しかし、結果は衝撃の内容だった。

これまでの検定では、
見たことのない大差で不合格を突き付けられたのだった。

収まらない自分のロングターンへの怒り

初受験では、

結果は大回りと総合滑降というロング系の種目で、それぞれ2点ずつ減点を受けたのでした。


2点の減点とは、

合格者からすると、
論外と思われる程の結果です。


当然僕は、大回りが大っキライになりました。
大回りが得意という人が嫌いになるくらいに(笑)

そんな最悪な気分のまま最後の挑戦は終え、学生2度目のシーズンは終了しました。

雪山の居候から下界へ帰ってすぐの頃は、ずっと大回りへの嫌悪感を思い出し、気分が優れませんでした。


そして、それは次第に、

「なんでロングができないんだよ!」
「なんでこんなにダサいんだよ!」

という

『自分への怒り』

へと変わっていったのでした。


「ダメだ!! 克服しよう!」

そう思ってビデオ研究をすればするほど、
逆にどんどん怒りが増幅していく一方でした。

当時は、とにかく自分の大回りが
嫌いで嫌いでしょうがなかったのです。

地獄のオフシーズン

前年度のオフシーズンとは違い、いくらビデオ研究をしても自己嫌悪が増すだけでした。

そんな心持ちだったせいか、何とかヒントを掴もうと思いその年の技術選の大回りを見ても何も新しい発見もできず、上達の糸口も全く見つけられませんでした。


このままでは、また来シーズンにもテクニカルが取れないままシーズンが終わる…

焦る気持ちに急かされては研究、焦っては研究の繰り返しの日々でした。


一見散々な日々ですが、それでも研究が辞められなかったのは、やはりスキーへの向上心が残っていて、何より嫌いになれなかったからです。

ついに見つけた、突破口…?

さすがにその怒りも長くは続かず、ぼんやりと通学中にYouTubeで動画を眺めたりしていました。

そんな日々が続いていたその時、僕はあまり意識してなかった、ある事を思い出します。


「そういや俺、小回り75(合格)出てたな....」


ほんと今さらです(笑)

そう、1級とは段違いの合格基準とはいえ、小回りは合格だったのです。


なんでテンポが違うだけで、同じターンでもこんなにも結果が違うのだろうか?

そこの違いが分かったら、変わるのか…?


ふと帰り道を歩きながら思ったのでした。

原点回帰

まずは小回りのどこが評価されて合格点が出たのかを考えてみることにしました。

が、さっぱり分かりません(笑)

言えそうなことは、大回りより見た目がマシなことくらい。

では、視点を変えて...


どうやって小回りが上達したのか?


この切り口で考えてみることにしました。


私が、「上手い小回りができるようになりたい!」
と考えるようになったのは、

苦悩日記②↓でも書きましたが、

第51回スキー全日本技術選手権 柏木義之デモが287点を叩き出し、後に伝説となった小回りを見て、衝撃を受けたからでした。

ここから、ひとつずつ原点回帰していきました。

(回想)

まずは何度もこのビデオを見て、どうすればこんなカッコよく小回りができるか考えました。

細かな技術はサッパリだったので、


「形から入ってみよう!」


と、いうことで、

スタートの仕方から、微細は動きまで完コピできるくらい動きを真似してみました。


とはいえ、

足元の技術は見えてこない部分も多く、まだ知識も全然なかったので、すぐに真似できることと言えば腕の構えだけでした。

柏木義之のストックワークを完コピだ!


ということで、鏡の前でキモいくらい何度もやりました(笑)


結果的に、この改善されたストックワークが補助動作となり、ポジションや重心移動もドンドン改善されたのでした。

めでたいめでたし。


(回想終わり)


....そうだ!

ストックワークから始めたんだった!!


鍵はストックワーク!!

「大回りもストックワークを中心に組み立てていけばいいんだ!」

そう考えるようになってから、腕の動きを注意して自分のビデオを見直してみると、基本の構えすらキープ出来ていなかったのです。

(よくこれで1級合格したなw)


とりあえず、

小回りでは当然のように作っていた基本の構えを崩さないように滑るようにしました。

何度もビデオを撮って見ていると、まずは見た目が変わったのですが、変に動かさないことで無駄の少ない動きへと変わってきたのです。


動かさないくらいの意識でようやく「普通」になるのか。

レッスン中によく言われた、


「指摘されたことは大げさにやれ!」
「でないと、対して違いは生まれない!」


その意味をようやく実感した気がしました。


そして徐々に柏木デモの脚部の動きも真似してみました。

トップ選手はみんな、脚がギュンと伸びてターンに入っていました。


『コレも真似しよう!』


ということで、
やってみたのですが、

これまた上手くできない…


当時は全く分かってませんでしたが、


正確な重心移動


が、意識から抜け落ちていました。

これもいつの記事か忘れてしまいましたが、スキージャーナル誌を読んでいて思い出しました。

こうした試行錯誤の末、私の大回りは生まれ変わりました。

その鍵は、


①ストックワーク
②重心移動
③ポジション移動

この3つでした。

脚部の伸びたシルエットも、
「自分から伸ばしていこう!」
という意識を無くして練習していると、

逆にドンドン出るようになってきたのです。


ポジションも、やはりストックワークを改善したせいか、ドンドン良くなりました。

そして今まではセンターポジションをキープして外力に耐えていたのですが、ポジションをターンの中で細かく調整することができるようになり、ターンが一つの流れになる実感ができました。


ストックワーク、重心移動、ポジション移動


この3つが全て噛み合った瞬間に、
劇的な進化を遂げたのでした!


3シーズン目には、

「大回りはいいんだけど、小回りがなぁ~(ちょっと微妙だな)」

と、言われるほどに得意種目が逆転してしまったのです!


これには僕自身が1番驚きました。

最後に

そしてこの後、僕のスキー人生で最大の転機が訪れるのです!


その出来事はこれまでの苦悩や、僕の人生観までも全部ひっくり返ることになります。

そういう意味では、
「人生が変わった出来事」
と言っても過言ではないかもしれません。


苦悩日記は今回で最終回になります。

これまで、僕の苦悩日記ではどんな挫折を味わい、そこから何を学んだか

ということを書いてきました。


次回からは苦悩日記から、
新しい日記へと変わっていきます。

(名前はまだ決めてませんがw)

これからも引き続き、
よろしくお願いいたします!


最後まで見ていただき、
ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?