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子どもから表現のよろこびをうばわないために

片岸なお子です。岩手県盛岡市を拠点に、子どもアトリエの主宰や東北地方の震災被災地での子ども支援活動などを通じ、三十年以上にわたって子どもたちの造形表現の育みに携わってきました。また、知的な障がいや精神の障がいとともに生きる人たちの表現活動のサポートにも長く関わって来ました。(タイトル画像の後列真ん中、赤い服を着ているのが私。)

子どもたちをはじめとする沢山の心に触れて来た年月の中で感じた様々ことを記していきたいと思い、noteを始めます。

表現が子どもにとって「楽しさ、よろこび」でなくなるのは、評価をつけられるようになったときです。さらに、周りと比べる目を自分が持ったとき。

自分の表現にあからさまにがっかりされたり、価値のない扱いを受けたとき、あるいは違うものに変えられたとき、あんなに喜びだった体験は苦手に変わってしまいます。

なぜ表現する機会を大人たちはうながすのか。
競争させるためでも、優劣をつけるためでもなかったはずです。表現することによって、子どもたちに幸せを感じてもらいたいから、そうではなかったですか。その喜びを重ねてほしいから、心も身体も健やかでいてほしいから。

決して教養や技能の向上が目的なのではありません。ましてや子どもの表現が教育者や指導者の手柄になるものでもなく、あるいは大人の大義名分を掲げた目論見に利用されていいものでもありません。

あの子の表現はあの子のものです。


片岸なお子オフィシャルサイト



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