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とりとめないものを差し出したい

「不意に立ち現れる」ものに触れることが好きだ。
人の心の機微だったり、小さな季節の移り変わり、鼓動のように聴こえるベースの音。うつろい とか言っちゃう方が言い当てている気がする。

そういうものに再現性とか、見える化を求めるのって、野暮だなあとは思いつつ、心が揺さぶられたり、それをどうにか言葉やかたちにとどめて人に伝えたいって思ってしまう。
なかなか欲張り。

私が美術を好きになったこと、デザインを仕事の手段として選んだことは、
こういう情動というか衝動を、大人になった時もずっとポケットに忍ばせておきたかったからだ。そして願わくば多くの人とともにする時間を心揺さぶられる時間にしたかったからである。

当時はなんて言ったらよいかよくわからなかったけど、今なら説明ができる。

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