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「まち」で始まるプロジェクト考〜デザインとソーシャルデザイン雑記〜

「まち」でなにか新しいことや、新しい人との出会いをつくりたい。
はじめたい。そんな思いを持った人と共に学びの場や実践の場を運営してきた。

前職のgreenz.jpでの地域の創業支援・自主事業である学びの場づくり
そして現在関わっているTeiP SchooL 。
(もっと前もボランティア活動支援とかなど)
 

まちで始まるプロジェクトは私が見えている限りだと
・(スモール)ビジネスベース(経済性)
・コミュニティベース(地域性)
・コンテンツベース(嗜好性)
・マインドベース(精神性)

大まかにスタートとしてはこの4つに分かれている。
特に「特定の地域」に根ざしたものは
コミュニティベース、マインドベースのものがスタートとして選ばれることが多い。現在1期を開催しているTeiP SchooLがまさにそう。
テーマは「メディア」「イベント」を考える なので、コンテンツベースになるかと思いきや結構「マインド」重視なところもあるので、興味深く見ている。

この10年ぐらい、ソーシャル界隈では「自分らしく」「好きなことを」「違和感をなくす」「らしさ」みたいな文言が「マインド」の周囲を踊り続けている。自己啓発と社会貢献は表裏一体であり乖離しているような、そんな感覚を覚える。

一見まるで地域に課題が無さそうな「利便性」「(物質的な)豊かさ」「オンオフのメリハリ」が特徴と見られている多摩エリアで、よくよく聴いていくと「とはいえ居場所が見つからない」「とはいえ物足りない(なにか)」が見える化されてきつつある。地域を基点としたコミュニティの創発や、ゆるやかな場を求める人達がつながる仕組み。上の「自分らしく」「好きなことを」みたいなことを率直に伝える環境は、まあそんなにないよな…というか、ワークショップ的な形式をもってして実は初めて出ることが多いので、はじめの一歩としては地域でのチャレンジをするにおいて、心理的安全性を求める(つながる)ニーズがあるんだな…という個人的。

(その一方で、ビジネスベースとコミュニティベースを上手くつなげて事業を生み出すリノベーションスクールがあって、また違うアプローチだけど本当にすごい…。)

それぞれのモデルが経年してどんな変化が起こっていくか、引き続きウォッチしながら現場を大事にしていきたい。

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