見出し画像

フラッシュバックを軽減するセラピー(目にしたくないもの、聴きたくない音、通りたくない場所を軽減します)

(※最後尾に、今回のセラピーの解説を追記させていただきました)

夫の不倫が終ったとしても、そこから妻はあらゆる苦しみを伴うことになります。

苦しみの中で、最後まで残ってしまうのが、不倫関係にまつわる

「見たくない場所」

「通りたくない場所」

「聞きたくない音」

「嗅ぎたくない香り」

などです。

例えば、

夫が不倫相手と行った場所

不倫が発覚したときに聴いていた音や音楽

夫が不倫をしていたときの匂い(香水)など

これらは全て五感(視覚、聴覚、身体感覚、嗅覚、味覚)にまつわるものです。

なぜ、これらが最後まで残ってしまうのでしょうか。

人は強い感情(苦しみや恐怖)と同時に、見えていたもの、触っていたもの、聞こえていたものが結びついて、強い記憶として残ってしまう性質があります。

逆に、強い感情(喜びや安らぎ)と同時に、見えていたもの、触っていたもの、聞こえていたものも強く記憶します。

快か痛みか、どちらでもインパクトが強いほど記憶(無意識のプログラム)に残るのです。

例えば、AさんとBさんがいるとします。

Aさんはちょうど辛い想いを抱えているときに、綺麗な夕焼けを見ました。

どんどん沈み行く夕焼けを目にして、辺りも暗くなっていき、なんだか寂しい気持ちになりました。

寂しい気持ちと同時に胸が締め付けられるような感覚になるのです。

Bさんは、前向きな気持ちや心がワクワクしている状態で夕焼けを見ました。

「なんて綺麗なんだろう」と、沈み行く夕焼けに感動をしていました。

胸が高鳴る感覚になりました。

同じものを目にしても、心の状態によって、「見ている景色」と「感じている感覚」が全く違うのです。

きっと、この二人が次に夕焼けを見ても、同じ感覚になるでしょう。

寂しい夕焼けと感動する夕焼けと。

夫の不倫が発覚したときに、見えていたもの、聞こえていたもの、触っていたものも同じです。

きっと、胸が締め付けられて強い動悸がしたり、手が震えたり、足に力が入らなかったでしょう。

そのときだけではなく、もう一度同じものを見たり、聞いたりしたときに、動悸がしたり、手が震えたり、足に力が入らなくなりますよね。

実は、この強く記憶されてしまったものは、「変えることが可能」です。

強い感情は身体感覚に現れるので、強い感情をやわらげてあげることで、動悸などの身体感覚もやわらぎます。

この動悸や震えは、無意識に強くインプットされてしまうのですが、五感を変えることによって、無意識を変えることも可能なのです。

必要なのは、しっかりイメージすること。

人はイメージしたことを、「現実に起こっていること」と認識します。

わかりやすいのが、梅干しやレモンを食べたときのことを想像してください。

口の中がすっぱくなりますよね?

イメージ=現実に起こっていると認識しているのです。

これから行うイメージ療法も原理は同じです。

大丈夫です。変な宗教的なものではありませんから(^^;

人の脳のしくみに基づいた安心できるものです。

一つ一つの作業には全ての意味があります。

では、始めていきましょう。

これから行うセラピーは、いつ聞きたくないものを聞いても、目にしたくないものを見ても、嗅ぎたくない匂いを嗅いでも、その場で対処できるようにしておくものです。

事前準備のようなものですね。

いつ何時、嫌な思いに襲われるかわからないですからね。

続きをみるには

残り 3,375字
この記事のみ ¥ 700
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?