日本到着後はどうなるの? (12月11日時点)

2021年12月4日から様々な事が変わりました。
日本からの出発にも48時間前以内のPCR検査結果が必要となりました。

そして帰国後についても自主隔離期間の10日への短縮(元々これはフリーランスには「使えません」とはっきり返答されるシステムだったのですが)は停止され、フランスからの場合は3日間の帰国後の強制隔離施設への入所が義務付けられました。(命名にすでに囚人感が…)

昨日になって成田空港から福岡まで移送されたケースが報道されていますし、実際福岡では今回のケース以外のホテルも厚生省に提供されているそうなので、今後はそうしたケースも増えるという想定なのでしょう。
そこはもうどうにも防げないのが辛いところです。

そんな中、絶対にもっていった方がいいのは下記。
1.クリアファイル、もしくは、透明の取っ手付きの袋
 (少し前まで劇場チラシが入っていたようなもの)
     大量のペーパーを渡され、通過ポイントで見せなくてはならなか       
     ったり渡さなければならなかったり訳が分からなくなるので。ク  
     リアファイルをそのまま渡して必要な書類を係の人に出してもら  
     う方がスムースでした。

2.飲み物
     PCR検査の検体採取30分前は飲まないでね、ということもあるの
     でしょうが本当にないです。飛行機でもらうミニボトルをもって
     くるか空港で買っておくのがお勧め。(私はパリの空港で買いま
     した。)

3.待ち時間用の何か
     本、PC、スマートフォン、子供のいらっしゃる方はゲーム等々

まず到着後延々歩かされます。
ほとんどの動く歩道が止まっているのにその上を歩くしかない動線も何とも嫌な気持ちになります。帰って来るなと言われているような気分に・・。
誰かが言った「強制連行」の言葉が良く分かります。

ようやく一つ目の通過ポイントに到着すると緑のタグをつけろと渡されます。気分は囚人・・・になるので私はこれもケースに入れ必要そうなときは手に持っていました。
こんなところで「札付き」にされたくないものですよね。

そしていくつかの通過ポイントを越え(全5行程)、アプリを強制的に入れさせられ(上陸要件になっているので)ようやくPCR検査検体採取です。すでに喉はカラカラで苦労するケースが多く見受けられました。

そしてまた移動し、いつ呼ばれるか分からない状態でPCR検査の結果を待ちます。
ここが一番長い待ち時間になります。

私は14:30着陸でホテル到着は20:30でした。

近くに座っていた留学戻りのバイリンガルの仲良し女学生2人は私より100人分前の番号でそう遠くない時間に呼ばれていましたのでもっと待つケースもあるようです。

アナウンスがあったりなかったりですが、軽食が出ることもあります。
1回見ましたがファミリーマートのサンドウィッチと🍙から2個まで+お水(山梨産)でした。次に通りがかった時にはお総菜パンも加わっていました。どちらも好きではないのでいただきませんでしたが、お腹が空いている場合は食べておいた方がいいのかもしれません。

また、買えるのは待機場所にある自動販売機だけですが、何も持たずに帰国した場合はここで買えるものを買っておかないとその後は買える場所は一切ないので、ここで買ってしまうしかありません!

そして運命の(⁈)ホテル割り振り。
これは公式には発表されていませんが、たまたまPCR検査待機場所での書類受付をしていた時に隣の男性が「ホテルにTVがなくてもいいですか? それなら早く案内できます。」「TVはなくてもいいですがWifiはないと困ります」「それはあります」というやり取りをしていた事、駐在員の家族はまとめて数家族同じバスになっていた事などから想像すると下記のような状況だと思われます。

PCR検査結果自体は一斉に出ている。
結果が出た中でバス(現状1台20名でピストン輸送)の人数分ずつホテルを割り振って運んでいる。(そのために番号がだいぶ飛んで呼ばれる、3300番台の最初と3500番台終わりほどに開きがありました。検査結果だけ伝えるのならそうはならないなぁと…)
その際男性一人で比較的カジュアルな恰好の人などに上記のようなアサインをしている。つまりPCR検査待ちの受付でホテルのタイプがどこかにメモされたりしているのではないかという事です。
実際家族連れでAPAはスペース的に厳しいですし。(それでもお子さんが複数名の家族は部屋割りが別になることが待機時点で判明しており、ぐずり始めた子供に「まだだよ、ホテルについてからだからまだいられるよ」となだめていました。どうにかならないものなのでしょうかね・・)

つまり、検査結果の告知とその後の動線がホテルへのピストン輸送の車の割り振りのために遅れているのではないか、というのはどこかで事前にちらっと目にしましたが、事実なのではないかなと状況から判断しました。

私は結果から言えばヴィラフォンテーヌ羽田空港、という空港ホテルになりました。開業未定で隔離施設化されているところです。
ですが行く前はおろか、出発しても到着してもどこなのかの案内がないので、到着時にはさすがに疲れでぼんやりしていた頭でヴィラフォンテーヌと文字があって窓から夜景が見えたので有明だと思っていました。
翌日Uber Eatsを頼もうとして初めてそこが羽田空港だと知ったのです。。
(ちなみにヴィラフォンテーヌ羽田空港はお部屋も広く、リネン類も悪くありませんし、ソファーもあって今回の隔離ホテルの中では「アタリ」のホテルのようです。ただ、1つだけ!開業前のためかUber Eatsは配達圏外、出前館もがっつりごはん系しかほとんどありません。)

このホテル、空港1分、フロントまででも4分と書かれていますが、バスで運ばれます。もちろん荷物、子供、天候といった諸条件があるので理解はできますが、効率は悪いです。

バスがホテルに到着してからも前のバスの乗客のチェックイン手続き中とのことで大分待たされましたが、この時点ではもはや時間の感覚がおかしくなっているのでまたか・・という気分でした。

到着してからはとても豊富な若いスタッフが荷物を運んだりとても丁寧で細やかなサービス。チェックインも6台ほどの机で進行しましたが、ここも待ち時間があり20:30に到着した時にはまずシャワーを!となりました。

今回シャルルドゴール空港でもシャワー室がなく(ラウンジ内にお手洗いがない事が国際線でもあるのは体験したことがないような気が・・)12時間のフライト+ホテルまでの待機時間でさすがに限界でした。

事前情報では「APA横浜や両国」との事で覚悟していたので予想よりは広く見晴らしのいいお部屋だったのは幸せな事でした。

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ただし、これらの情報はあくまで12月11日帰国の話ですので変更される可能性があります。
すでに公開されている記事からの変更として
1.以前は3日目の検査陰性の場合の退所バスが当日16時、翌日10時の両方から選べたそうですが、今は14時~16時の一択です。(時間は状況次第、14:00には出られるようにして待機せよとの指示が出ています)
→さらなる変更事項として、19時近くになるケースもあると言われましたしそのような例が出ているのがSNS上で確認できます。これはもうどうにもなりそうがありません。お迎えを依頼されている方はその会社と事前に相談された方が良いと思います。ご家族のケースでも最長5時間ほどの待ち時間はさすがに厳しいですよね…。空港まで行かないと開放されないのでこのような事になっています。もしかしたら今後お迎えありならホテルで解散…にはならないのでしょうか?

2.強制インストールソフトはMy SOSだけとなり、COCOAについては何も触れられませんでした。(あのソフトは何だったんでしょう?)

12月4日帰国の下記の手記からもすでに変わっている点があります。

3.同じANA利用ですが、「各自のスーツケースがカートに載せられ、さらに名前と便名が印刷された紙が貼りつけられていた」というのは廃止されており、ターンテーブルでも少し回っている(最初こちらを見てしまい、ないかも、と一瞬血の気がひきました)並べて置かれてもいる状態の中から自分のスーツケースを見つけてカートに自分で乗せるという方式でした。

日々変わり、現場はすでにパンクしているといっていい状況とお見受けしました。

ですが、スタッフは豊富。
彼らの歩きながらの会話からどうも同じ学校単位で駆り出されているケースもあるよう。
また、外国語を母国語とする人達も多く、こちらは研修生なのか良く分かりません。ただ、アプリのインストールで(もしかしたら本来は外国語対応のための要員だったのかもしれませんが)日本語が少し不自由なのはちょっと困る人もいそうです。

またそもそも論としてリスクが高い場所での仕事に納得してそれだけのギャランティが払われているのかな、と心配にもなりました。
→その後陽性者が出ていて、スタッフをどう守るかはもう少し丁寧にしないと気の毒だなと思います。
そして帰国者もあの空間が一番怖かったです…。改善されますように。

そういえば、お一人だけイギリスから帰国された高齢女性がどうしても家に帰りたい、隔離は無理、食事もお弁当は食べられないと(別に声高だったりするわけではありませんがお声が通るタイプだったので聞こえてしまいました)ほとんどすべてのポイントで何かしら言われていて、隔離措置を知らずに帰国されるケースももしかしらあるのかもしれないなと思いました。
どうにもできませんが気の毒でした。

車椅子で帰国された方と本当の乳幼児を連れた方は無事こうしたステップを踏まずに入国されたようで(到着後はお見掛けしなかったので)本当に良かったと思いましたが、就学前の複数の子供連れにもそうした措置をされないのは気の毒だなと思いました。大人しくされている子供が多かったですけれど、両親は疲弊しそうです。

国が1日3500人程度の帰国を決めてからだいぶたっていますが、この効率の悪さはどうしてなのか、紙の多さはどうしてなのか、それなのに最初に作るQRコードは何なのか(しかも確認は目視です、次回もこれで通れてしまうということでは‥)疑問ばかりが浮かぶ日本到着後でした。

まだ、隔離は続きます。

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