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TENがどう最高かという話

THE JET BOY BANGERZの『TEN』のDance Performance 動画が先日公開されました。

これがまあ最高でして、初見の際に油断して見始めたらあまりにも最高なので何故か無駄に慌ててしまったくらいです。
本当にどこを切り取っても強くかっこよく、隙間にメンバーの遊びやいきいきした表情なども交じっていて、パフォーマンスで触れることのできるTJBBの良さがこれでもかと詰まっています。よくぞこれをこの曲でこの熱量でお出しいただいたなあと感謝の気持ちでいっぱいですし、いろんな人に見てもらえたらいいなあと思っていました。

そんな折りに、TJBBの好きメンバーこと桑原巧光さんがライブ配信で「『TEN』のDance Performanceはかなりこだわりがあるので広めたい」という話をされていまして、ですよねー!となりまして。じゃあ私みたいなもんにも何かできることがあるかなと考え、ブログを書くくらいしかないなということで、書きました。
微力以下ではありますが、『TEN』のDance Performanceをちょっとでも見てみたいと思ってもらえたらラッキーです。


『TEN』は、先日発売されたTHE JET BOY BANGERZ(以下TJBB)のEP『PHOTOGENIC』に収録されている4曲のうちの1曲になります。表題曲の『PHOTOGENIC』もかっこよい曲で、MVがこれまた最高です。

『TEN』は表題曲ではありませんが、TJBBというグループが持つ熱量と色気を根こそぎあらわしたような曲で、曲中でリズムや曲調が変わったりと展開の多い凝った構成の、聴き応えのある曲でもあります。iCONZグループのプロデューサーでもあるEXILE SHOKICHさんが作曲に携わってくれていて、製作にあたってSHOKICHIさんとTJBBとのディスカッションの場も設けられていたとか。
このあたりの話は「OUT of MUSIC Vol.84」の記事に詳しいです。

このTJBBのインタビュー、普通の記事やSNSなどで1行でまとめられてるようなことが数十行にわたって詳細に書かれてたりするので、細かいエビデンスが好きなおたくにはかなり嬉しいです。

対話を経て作られた曲というのもあり、かなりTJBBというグループの自我が良い意味で強めの歌詞になっているように感じています。
同じEPに収録されている『Banger』もそうですが、『TEN』の方がより熱量を感じる、EXILE直系グループらしい曲だなと思います。ここから与えられた運命そのものさえぶち壊して自分たちらしく暴れ回って自分たちの歴史は自らの力で作っていくんだよ!という気概に痺れ倒します。
あと、十人十色というフレーズは『Banger』にも出てくるもので、多分作り手としても大事なフレーズなのかもなと勝手に感じています。生まれも育ちも経歴も性質も性能も、あまりにも個性的な10人がひとつの塊となって殴り込んでいく、という彼らだからこそのパワーを、確かにうまく端的に言い表すフレーズかもしれないなあと思って、『TEN』『Banger』に触れて以降お気に入りです。

『TEN』のパフォーマンスが実際に披露されたのは現時点でまだ3回くらいです。初披露が2023年12月の京セラドームでのD.U.N.K.でした。あの時はまだ音源も出ておらず、そんな中であの大きな舞台で初披露をぶっかましてきたのは見ている側ももびっくりしたのですが、それだけTJBBにはこの曲に自信も思い入れもあって、多くの人に見てほしいという心意気もあったのかなと想像します。あとはリリースイベントJET ENGINEで披露された2回かな。なのでこのDance Performanceは実のところ凄くありがたく貴重なものです。しかもEXILEさんから継承された衣装で、めちゃくちゃしっかり作り込んだ映像で出てきてくれて、ひたすらありがたいです。

以下はこのDance Performanceで特別に好きなところのタイムスタンプを貼って喋っています。ざっくり話そうとしたけど無理だったのでこの粘着仕様になりました。私が楽しいだけのやつだなこれ。
基本全部好きなんですけど全部喋るとえらいことになるのでこれでも一応心を鬼にしました。

冒頭

逆三角形の隊列から、一番後ろの滝くんがすっと出てきて周囲を指さしていくの、冒頭のインパクトとして相当強くて大好きです。滝くんもさすがにセンターが似合う。あと逆三角形のところで一番前ののすけくん、オラつき加減が最高すぎる。
全員がラップのユニゾンでの歌い出し、というのはTJBBでは初めてだったそうで、気合いの入り方がなるほどという強さ。

00:13

TJBBの歌い出し is 宇原雄飛様。第一声の「限界」のエッジのききかたがもう優勝。あとすぐ後ろでLegit組にも目がいってしまう。

00:25

石川晃多さんの抑えめトーンの声本当に良すぎ。「PressureやTrouble」のところの振り、声をなぞるような柔らかさで緩急に痺れるのと、ここの桑原巧光さんの視線の角度最高なので本当にここにしか目がいかなくて困る。「結果が材料」のところの佐藤陽さんもめちゃくちゃ良い。

00:35

滝くんのパッションそのままの反り!滝くんが自分のインスタのストーリーズでも自分でいじってて面白すぎました。これがこれほど絵になるの、滝くんのオーラあってこそだなあ。

00:45

この1サビ、サビの頭から滝くんが出てくるまでが桑原巧光さん担当コレオだそうです。先日(2024/3/4)のインスタライブでかなりしっかり話してくれたのですが、それを踏まえて見るとめちゃくちゃ興味深いし、意図を知った上で見る演出はかなり目が喜びます。
「晃多のところからみんながシャッターして音が抜けるところで急に雄飛が現れる、という演出にしたかった、なのでこの映像でそれがしっかり見られる形になっていたことが嬉しかった」と。
2月頭のインスタライブでも『TEN』のコレオの話はしていて、その時は「サビの雄飛の声がヤバすぎて、雄飛がめちゃくちゃかっこいい振り付けにしたくて、"雄飛様"にしたかった」という話をしてました。
コレオの話、どういう意図や流れがあってどうしたくてこうなった、という話が聞けるの、おたくにとってこれほどご褒美な話題はないです。『PHOTOGENIC』の間奏DTの振りの話も、X(旧Twitter)でのすけくんと二人で作った、ということを話してくれたことがあるので、多分ですが桑原巧光さんはかなり意識してこういう話を都度語ってくれているのではと勝手にありがたく思っています。
以前世界さん(EXILE/FANTASTICS)が、MVなどが公開された際にコレオを作成した人をクレジットするように言うようになった、という話をしてくれたことがあって、コレオを生み出すという作業の価値の話だよなあと思った記憶があるのですが、それと同じような意図があるのかもです。ものを生み出す側の頭の中を垣間見られるような話題、本当にありがたいです。
情けない話なんですけど、作った側の意図を知った上で見て初めてこの場面の見方が分かって、本当に雄飛が急に画角ど真ん中に現れる、君臨する様子が伝わってくるのがめちゃくちゃかっこいい。桑原巧光さんはDリーグの方でディレクションした作品を見ていても本当に演出力が爆裂強いのが分かるのですが、こういうところでもそれを感じて嬉しくなります。
その上で、サビでセンターに現れ他のメンバーを背後に引き連れる宇原雄飛さんのどでかい存在感、本当に雄飛様で絵になりすぎる。桑原巧光さんのはちゃめちゃな期待が乗りまくった演出にまったく負けないのが凄い。
あと、「それぞれの意志と定義や理想」のところの指の動きが印象的な振り、これで曲の中にあるあの細かい音の存在が形になっている、これ凄いなあと思うと同時にこれぞ桑原巧光さんのお仕事!と思ってしまった。あの人が踊ったり作ったりすることで気付く音があるんですよね。曲の奥深さ、新たな魅力を振りで気づかせてくれる。凄すぎ。
「The rediance of ten」のところで宇原雄飛さん、一瞬ニヤリと笑うんですけどあまりにも最高。

00:59

「遥か彼方でScream」のところのロンくんの上向き横顔、本当に絵になるしとてつもなく目に焼き付く。ロンくんがふと見せるちょっとした仕草って一瞬なのに永久に瞼に焼き付くので凄いです。
「確かなPassion」のところ、手の甲で口元を隠す振りが色っぽくて好きです、ここののすけくんと陽くんがめちゃくちゃ素敵。

この細かさで全部喋ると本当にえらいことになる。巻きます。

1:14

リズムと曲調が変わる部分。強い表情でセンターを張る滝くんの横で、陽くんはやんちゃな笑顔なのが、どちらもよすぎ。「付けられないほど」の碧くんの声が瑞々しくて好き、「呼吸と音がOverlap」のところの石川晃多さんの声も艶やかで好き。
このあたりで歌っている人以外のメンバーがみんなアイコンタクトしたり笑い合ったりしているのが楽しそうで良すぎる。左側ののすけくんと碧くんもだし、右側でしげちゃんに雄飛が指差ししているのとか。その直後のすけくんと雄飛のところなんてもうめちゃくちゃ楽しそうで最高。このあたりのことはFCのDiaryかな?でしげちゃんも言及してました。
この最後、陽くんがラップをかまして視線で見る側を巧光くんに誘導するところ、カメラワークもひっくるめて大好きです。陽くんのわんぱくさとさらりと出てくる巧光くんの対比も楽しい。
この直後にリズムと曲調がもとに戻るところ、全員ばらけて一気にぶち上がって、緩急もひっくるめて最高!

2:09

みんな大好きメンバー一列横並び!!

2:11

みんな大好きTJBBのDT!
『TEN』のDTの振りは彰さんと滝くんが担当しているそうです、前述のOUT of MUSICより。ここの振りについてマイケル・ジャクソンの『ゴースト』からインスパイアされている、という話ががっつり語られているので、未読の方で気になっていらっしゃったら是非とも読んでほしい。
一発目のドンのところの彰さんの表情が本当に素晴らしくてどうしたって目が行ってしまいます。その両脇が滝くんと碧くんというのも色気重視ぶりを感じられて抜群の配置。メロディがなくリズム音だけの間奏でその音を本当に爽快なくらい細かく取って踊ってくれるので本当に気持ち良すぎる。当たり前みたいに複数人で飛びシャチかましてるのも、音がシンプルなものなので、余計に見栄えが物凄い。ここも演出力だなあ。

2:44

ラスサビ、振りがそれまでとまた違ったアプローチで凄くかっこいい。ここの「定義や理想」のところのしげちゃんの表情が熱くて強いので目線を奪われます。
「遥か彼方でScream」のところからまたさらに振りのギアが上がるので、ここでまだ上がるのか!と終盤なのにワクワクが増します。センターの彰さんが、サビでセクシーな表情をされていたのがここでは激しさも見せてくれるのが良すぎ。その上で指先まで美しく踊っているのが、彰さんだなあ!となります。

ラスト

センターの石川晃多さんの余韻が本当に素敵、晃多の伏し目で見据えるような表情はいつだって抜群です。
晃多以外の全員のポーズがまた印象的。どこまでも見る側の目を喜ばせてくれたまま終わる。最初と最後のインパクトが同じくらい凄い。


こんな感じです。見る人によって刺さる場所はそれぞれあるはずで、私の場合はこれというだけのものです。心を鬼にしなければ全部!と言いたかった。
これを書くのにまた馬鹿みたいにこのDance Performanceを見返しましたけど、何度見ても新鮮に良すぎてまた自然と繰り返し見てしまいます。本当に良いなあ。
あと、これは本当に今更というか、わざわざ言うのも失礼だなと思うのですが、このグループちょっとあまりにもダンスが上手すぎますよね。これもまた、彼らのパフォーマンスを見るたびに新鮮に感じます。めちゃくちゃ上手いよー全体を見ても一人ひとりを見ても一生目が喜ぶよー最高。

とにもかくにもこのDance Performance動画が素晴らしいということと、『TEN』のコレオについてのメンバーの言及が本当にありがたく、それを知った上で見るこのDance Performanceがさらに最高だということです。何も知らずに見ても最高なのだからそれはそう!
そんなことを好き勝手に語れて満足です。いろんな人がこのDance Performance動画を見てくれたら何より最高です。


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