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屋根上で作業を行う際の最低限の注意点

台風15号により被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます 。強風により多くの家屋の屋根が損傷を受け、ブルーシートなどによる早急な応急処置を必要としています。屋根の上での作業は大きな危険を伴うため、専門家による作業が望ましいものの、住人やボランティアなどの一般の方が応急処置作業を行うケースが多く見られます。プロの瓦職人へのヒアリングに基づき、屋根で作業を行う上での注意点を以下に挙げています。特に一般の方が作業を行う場合は、以下のことを十分に注意し安全の確保を行ってください。


【屋根の上での作業】
・屋根を上るとき / 降りるとき、体の向きは棟方向(上方向)を向くこと。
 *絶対に下を向いて降りないこと。(転倒の際に手が出づらいため)
・割れた屋根材の上に乗らない(滑りやすい)
・瓦は谷部分(下に凹んだ部分)を踏むこと
・軒先一番目の瓦は(一番下の瓦)踏まない。

【以下の状況では、屋根が濡れていることによって滑る危険があります】
・屋根材が雨や朝露で濡れている時。
・屋根の上の土が濡れている時。
・瓦などの屋根材を踏んだ時に重なりの部分から水が流れた時。
・屋根が乾いていても、地面が濡れている時。
   (→靴の裏が濡れいる可能性があり、滑る)
以上の場合、できる限り乾くのを待って作業すること。

【服装】
・長ズボンの裾を靴下に入れる。またはテープなどで締める。
(裾が物を引っ掛ける可能性があるため)
・靴底がゴム系のものを使う。靴底がウレタン系のものは使わない。
・ヘルメット着用。
・両手で物を持たない(滑ったり転倒した時に、手をかけられる様)

【周辺環境】
・一人で作業しない(万が一の際に救助を呼べるため)
・作業場所から直下の軒下に人がいないこと。
・複数人屋根に登る場合は、同じ縦ライン(直下)に立って作業を行わない。
・脚立を固定すること。例えば樋の金具に縛るなど。
(風が吹いて脚立が倒れることもある)

2019/9/15加筆
・ウレタン系の靴底とは、クロックスなどのウレタンサンダルなどのことです。滑りやすいため屋根の上では使用しないこと。
・割れた瓦は手を切りやすいので、軍手などを着用する。


*19/9/14 22時時点での情報です。今後も加筆修正の可能性があります。

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