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[hey]いまさら2018年のEX振り返り

hey! 2019年あけて2週間経ってしまいました。年末に1年の総レビュー会やったり、年明けて会社で餅パーティやったり。2018年振り返ると、事業規模は昨年の年始に比べて3倍に、仲間は2倍に増えました。増えた仲間の成果は今年出ていくと思うのでとても楽しみです。増えたペースでいうとこんな感じ。

昨年から採用を本格的にはじめたということもあって、最近、近しいスタートアップから、採用について聞かれることが増えていて、それは、数百人や数千人規模でちゃんと数年かけて採用をしている会社と比べて、スモールチームでも参考にできそうという部分もあるのかなという風に捉えています。

ということで、以下つらつらと。

個人的に、採用はマーケティングであり、営業であり、プロダクトマネジメントでもあると考えています。が、何からやろうと考えたときに、まず最初にやるべきことは、何はともあれ、現状把握なのかなと思います。それは自分たちの会社への理解という意味も含みますし、それがどう外から見られているのかというのもありますし、そもそもどんな人がほしいのか、その人はどこにいるのか、みたいなものだったりします。そして、これらの解像度を上げるのは、ベタベタな基礎に則って考えるのがわかりやすいのではと最近思って、チームに伝えています。

3C
自分たちはどんな会社なのか。採用市場における競合はどんな会社なのか。自分たちが採用したい人たちはどんな人なのか。
4P
自分たちは採用候補者に対してどんな価値が提供できるのか。年収レンジはどんな感じなのか。採用候補者に対してどんな経路でアクセスしていくのか。そして、それをどんな手法で認知してもらうのか。
SWOT
自分たちの組織の  / プロダクトの / 対面している市場の強みは何なのか。逆に、弱みや課題とはとは何なのか。どんな機会が起こり得るのか。どんな脅威が発生しうるのか。
カスタマージャーニーマップ
以前、noteの記事で採用UX(≒カスタマージャーニーマップ)の可視化というのを書きましたが、3C / 4P / SWOT等でクリアになったことをベースにユーザー理解を深め、手段を洗い出す。

振り返ると、採用において解像度が浅いと、どうしてもツールやチャネルの話が上がることが多くなります。スカウトがいいのかリファラルがいいのか。あるいは、Watendlyがいいのか、BizReachがいいのか。どこのエージェントがいいのか。どの担当がいいのか。

でも、これらの話はすべて、あくまで採用候補者に対するリーチ方法にすぎず、そして、その最適解はトレンドこそあれど、ケースによって異なるでしょうし、それを決めて導入すれば、採用が劇的に進むわけでもありません。

というわけで、やっぱり大事なものはユーザー理解・自社理解にまとめられ、その結果、ポジショニングとメッセージングに絞られてくるのではないかと思っています。そして、これなしには、継続していかないのではと。

ただ、これを決めたら、すべてうまくいくなんてこともなくて、その後は、徹底した数値管理、ファネル管理という運用力になるので、そういう意味では、実際は企画力・運用力・継続力みたいなPM要素が相当重要になるという認識でいます。

つまりは、なにか表面をなぞってうまくいくなんてことはなく、結局自分たちと、そして自分たちの将来の仲間となるべき人と深く向き合って、愚直にやってしか答えはないなあという元も子もない結論に…。

ちなみに、事例として2018年のheyの取り組みで考えていたことをまとめてみました。上記のフレームワークとはまた全然違った形ではありますが、まず、昨年4月中旬に採用を考えはじめたとき、最初に決めたのはこれでした。

やること
・heyで採用ブランドをつくる
・認知度を強化する
・接触点を増やす

やらないこと
・Coiney / STORES.jpの個社は出さない
・内部の組織構築は後回しにする
・社内への各種指針の言語は最小限にする

当時の状況でいくと、Coiney / STORES.jpともに採用市場においての認知度が皆無でした。本当に皆無。また、EXとして採用チームを発足させるのも初めて。かつ、リソースにも限界があるので、やることを絞る必要がありました。なので、とりあえず、採用ブランドはheyのみで個社は出さない。社内の組織構築は後回し。いろんな指針の明示化も、もっとシャープに言語が定まってからで後回し。としました。次にポジショニングとメッセージ。

ポジショニング
・ミッションである「Just for Fun」を活かした楽しそうなイメージ
・数十人程度の組織ならではの裁量権の大きさ
・洗練されたコミュニケーション・クリエイティブ

メッセージ

・Just for Funを体現してる組織でホント楽しい
・ライジングセラーをターゲットにしていでみんなユーザーが大好き

まあ、一言でいうと、ライジングセラーに向かってるよ、という1点以外は具体的なことに触れず、「なんか楽しそう」というだけの期待感だけを最大限レバレッジさせて、足を運んでもらい、その楽しそうな空気に飲まれて入ってもらおうというやつです。その結果、1年を振り返るとこんな形になったかなと思います。

できたこと
・WEB系スタートアップ採用市場での認知後向上
・接触点強化における定期運用のノウハウ向上
・一定の採用数の確保(でも、まだまだ足りてない!!)

できなかったこと
・個社の採用ブランディングの構築
・ターゲットチャネル別の個別PDCA運用
・内部組織構築における言語化の明文化 

できなかったことに関しては、すべて切り捨てたので、想定通りできなかったわけですが、やはりここから先においてはその部分が課題にあがっており、その認識は日に日に増えているので、今期は逆にできなかったことをやることに置き換えて、早速年明けから動き始めました。

そうすると、heyとしての共通部分はありつつも、改めて個社ベースで見直す必要がなるので、、改めて基礎からつくりなおすというのが現状です。

昨年の肌感をもとにすると、結果がでるのは数ヶ月後かなあという認識はありますが、おそらく今年の12月くらいには、heyだけでなく、Coineyが、あるいはSTORES.jpがという主語を置き換えても新しいイメージがいい方向でなりたつような、いろんな取り組みをどんどん仕掛けていきたいと思います。

ということで、1年振り返ると、どんどん仲間が増えてるけど、空気感は全然変わらず、すごく今楽しいよ、といった感じです。Just for Fun!


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