見出し画像

[hey]カジュアル面談で話すこと(2019/10編)

カジュアル面談で、会社のことを説明する機会がとても多いので、こんな話をしてますっていうのを文章化してみました。ざっと書いたので、いろいろ抜け漏れはあるかと思いますが、これを読んで、いまのheyってそんな感じねーってざっくり思っていただけると。

はじまり
heyは2018年2月にできた新しい会社です。オフラインのお店向けに決済サービスを展開しているCoineyとオンラインのお店向けにECプラットフォームを展開しているSTORES.jp(以下STORES)の2社を経営統合してできました。

CoineyとSTORESに共通していたのは、2つあって。1つはスモールチームを主なお客さんとすることで、彼らのできることを増やしてエンパワメントするようなサービスを提供していること。もう1つは、それをお商売の前面に立って行うのではなく、あくまで黒子に徹してお商売の主役はそのお店だという思想で展開していたことでした。

そんな共通項もあって、積み上げてきたものはお互いにあったものの、目指したい世界観が同じでできたのがheyという会社です。

何をしたいのか
私たちはスモールチームでお商売をしている人に向けてサービスを提供しています。そして、ソーシャル、モバイル、クラウドを駆使してお商売をしている彼らを、ライジングセラーと呼んでいます。

そんな彼らがお商売をする際に、小さいことが不利にならない世界をつくりたいと思っています。大きな会社しか手にできなかったようなことを、スモールチームでも、安価で、手軽にできることによって、自分たちのお商売のケーパビリティが上がるようなサービスの提供。個がエンパワメントされるインターネットならではの思想みたいなものを信じています。

世界は、文化は、ソーシャルの波によってどんどん細分化していっています。はじめてSTORESと一緒になったときに驚いたのは、私自身が全く知らない人たちがSTORESのトップセラーで、そしてそこには多くのファンがいたことでした。個人の趣味嗜好が多岐にわたっていく中で、インターネットを通してお商売自体はどんどん進化していっていますが、heyをつかうとお商売がうまくいく、ラクになる、たのしくなる、そんな存在になっていきたいと思います。

このお商売の好きなところ
まず、なんてったって、向き合っているお客さんがユニークで、チャーミングで最高です。そして、heyの最も良いところの1つは、本当にお客さんを愛しているところだと思います。みんな、自分たちのサービスが好きで、そして、自分たちのサービスを使っているお客さんが大好きです。そういうお客さんのために、よりよいサービスを提供したいと思える人が、本当に向いているなと思います。

そして、その前提にあるのは、自分たちの提供するサービスが、お客さんの役にたっている、と自信をもって言えることがあります。スモールチームのみなさんのお商売が伸びることは、生活を豊かにします。画一的な大規模生産された商品だけでなく、いろんな想いがのったいろんな商品やサービス、作品がたくさん世の中に生み出されていくこと、それそのものがたのしいのです。

また、heyの売上収益の大半は、お客さんのお商売に比例して伸びていきます。このモデルは、お客さんのお商売の成長に貢献することに集中できる、という良い点があります。ライジングセラーのみなさんのお商売に私たちのサービスが、テクノロジーが、デザインが貢献し、彼らのビジネスが伸びることで私たちのビジネスも成長する、というモデルはとても気持ちが良いです。ユーザーの利便性を、といいながら、ビジネスモデルはクライアントを向く、みたいな齟齬がありません。さらに、一度使い始めたら、チャーンしづらい、つまり長くそのお客さんのお商売に貢献し続けられるという点もまた、とても好きなところです。

最後に、市場がとても大きい、という点も特徴かと思います。日本の民間支出(GDP)は300兆円ありますが、やるからにはGDP寄与できるくらいの流通規模で貢献をするようなサービスにしたいと思っていますし、そうできるような市場にいると思っています。スモールチームの方々へ向けてサービスを提供することで、結果的にhey自体は大きな価値を提供していきたいというのが強く思っていることです。

どんな人と働きたいのか
heyは、「Just for Fun」という言葉を掲げています。これは、単にたのしければいいという意味ではありません。でも、heyは「たのしい」という感情がもつ、大きなパワーを信じています。お商売をする上で、お客さんによろこんでもらうこと、喜んでもらうようなものを突き詰めていくことを、たのしいと思うこと。そういう「たのしい」という気持ちをとても大切にしています。

そのために、たのしみを発見するのがうまく、たのしみをエンジンに自律的に創意工夫し突き進むような人と一緒にはたらきたいと思っています。また、なにかあってもこの人なら、と寛容になれるようなチャーミングな人たちと。

私たちが向き合っている個人やスモールチームのオーナーは、とても個性的でユニークな人たちです。なんせ全員が自分でお商売をはじめるような起業家なわけなので。そして、そんな人たちと向き合っていくには、パリっとしたプロ集団みたいな状態よりも、もっとおおらかで良いのではないかなと。昔、「heyの居心地の良さは当たりのクラスにあたったときの感覚」って表現されたことがあるけど、そういうチャーミングな人で溢れている良さをどんな規模になっても貫いていきたいと思っています。

また、heyでは「友だちとはたらきたい」と思っています。たのしいとか、友だちと、とか、甘えんなよって思われるかもしれないけど、heyでは本当にそう思っています。別に仲良しこよしでいたいわけではありません。甘えたいわけでも、馴れ合いたいわけでもありません。

友だち同士って、率直なコミュニケーションができます。言いたいことを言えます。友だちだから、そもそも前提として相手に対する敬意がある。あと、相手の成功を願ってサポートもします。なんせ友だちなんで。

友だちから何か指摘されても、「これは自分を攻撃しようとしている。」とは思いません。時に耳の痛いことを言われることもあるし、意見が違うこともあります。実際に経営陣同士でもそういう場面はあります。でも、それでも、さっきの前提が揃っていると、良い議論や良い指摘になります。そういう前提を揃えられるような人たちでheyが満たされて、仲間のための成功を信じて引っ張っていく、そういう環境でしごとをしたいと思っています。

どんな組織観なのか
組織はプロダクトだと思っています。ソフトウェアのプロダクト。つまり、組織開発というのは、ソフトウェアのプロダクトを開発していくことにとても似ているのではないかと考えています。言い換えると、組織開発の先端のナレッジは大規模なソフトウェアプロダクトの開発にあるのではないか、と。

ソフトウェアを開発する際は、みんなそれぞれ違うコードを書いていると思います。そして、それをマージして、1つのプロダクトをつくりあげていく。それと同じように、heyではたらく人は、それぞれ異なる大事な役割と責任をもって、重なることなく働きたいと考えています。全員違う役割を全うし、その1人1人の成果がマージされて、いいサービスが作れるんだという思想です。で、そうなると、みんな違うわけなので、自分と異なる人たちへのリスペクトが必要です。多様性を尊重し、寛容であることも求められます。

私たちのお客さんたちは本当に多様で、いろんなことが得意な人たち、多彩な偏執、こだわり、才能、専門性を持つ方々が私たちのプラットフォームをつかってくれています。そういう人たちにサービスを提供する私たちもまた、同質性の高い、似たような人たちがたくさん集うというよりも、全然違う人たちが、同じ目標を追いかけるようなチームになるといいなと思っています。

いま組織はどんな感じか
heyは、1年半前の開始時は約50名程度の組織でしたが、2019年10月現在は190名弱(派遣・業務委託等含)まで拡大し、引き続き10名前後毎月増えています。このペースはしばらく減らさない、いやむしろ加速させていくことを想定しています。

全体としては40%強がエンジニア、10%程度がデザイナー(デザイナーもコードを書きます。)、PMが数%と、直接的にプロダクトを作る人が過半の組織です。この1年半で最も増えたのもエンジニアでした。そして、将来的にもこの比率は大きく変えることなく、拡大していきたいと思います。

ちなみにカスタマーサポートもセールスもオペレーションもチームの人たちはSQLを書きますし、元エンジニアの経理もいますし、CFOはPythonを書きます。SQL勉強会は、各所自主的に頻繁に行われていて、データを自分で見ることを是とする文化があります。もっともっと強化したいですが。

また、新しいプロダクトをつくる、新しいプロジェクトの立ち上がりも徐々に増えてきました。初めてチームを持つ、初めてプロジェクトを、プロダクトをリードする、そんな人たちもどんどん増えてきています。いまのheyは、何かをやりたい人、にとってはいろんなチャンスがそこら中に転がっています。成長しているからこそ、手にできるチャンス、というものを掴みたいと思うのであれば、とても良い環境ではないかと思います。経営陣も近く、大体その辺にみんないるので、壁は比較的少ないのではないかと。

どんな制度があるのか
働き方としては、12:00-16:00がコアタイムのフレックス。それに加えて、週1回リモートが可能、です。これはSlackで今日はリモートだよっていうだけで使うことができます。

また、PCやディスプレイなどは自由に選ぶことができます。みんな好きなスペック・カラーのPC、好きな数・スペックのディスプレイを使っています。チェアは全員アーロンです。まあ、アーロンには好き嫌いがあるかとは思いますが!

社内では、Coineyを使って飲み物やお菓子を買うことができ、その運営自体はEXがしています。アルコールは無料なので、夜になるとお酒片手にチーム横断して飲んでいたりすることはよくあります。お酒のラインナップはビール、日本酒、ワイン、チューハイ、ハイボールなどなどとても充実していると思っています。

その他、子育て系のものや福利厚生の指針はこのあたりにあります。

で、細かい福利厚生の内容は別途書くとして、さらに1つ取り上げるなら、heyには、STORE Visitという、月に5,000円誰でも使える福利厚生があって、STORESなりCoineyなり、自分たちのお客さんのお店で使うことができます。以前書いたnoteはこちら

STORE Visitは利用するにあたって、フォーム申請すると、Slackに通知がされるんですが、その感想コメントがめちゃくちゃ熱くて良いのです。このお店のこういう対応が良かった。このお店のここが素敵だった。そういう文章が溢れていて、制度の利用率は全く落ちず、みんな本当にお客さんのことが好きなんだなあと思えるこの取組自体、私自身がとても好きだったりします。

最後に
プロダクト毎の技術面などの詳細な点は一旦おいておいて、ざっくりいまのheyがどんな感じかという点にフォーカスを当ててみましたが、もちろん、課題はたくさんあります。できていることの方が少ないかもしれません。成長痛みたいなひずみもたくさんあります。

ただ、幸いにしてみんなが当事者意識を持って、いろんな組織課題にも直接的に関わってくれているおかげで、とても健全な痛みの中で成長している気はしています。いや、課題は山積みなんですが。この課題については、別途赤裸々にまとめてみたいと思います。

あと、この文章は「他社のようにきちんと採用向けに会社概要資料を書く」というタスクをこなせないままいるのを代替するために書いています。近いうちにきちんと資料を仕上げるように頑張る。ここに書いたからには、やる…やる…ぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?