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[hey] 不確実な未来へ向けて

これは、先日Welcome to heyという新入社員向けのイベントで、ほんのちょっとだけ触れただけで、社内に全く伝えていないので、99%の人が「初耳だぜ!」って思うはずなんですが、Qiitaに書くよりも幅広に伝えられていいかなあと思ってnoteに書いてます。

heyでは、新しくコーチというかカウンセラーを募集しようと考えています。真剣です。私達の組織に入ってもらって、仲間として一緒に働きたいと思っています。まだ、募集要項もきちんと書ききれてないんだけど、そういう人を探しはじめました。でも、じゃあ、なんでそんなこと思ってるんだっけというのをつらつらと書いてみます。

heyで最近まとめたことばの1つがこれで。

たのしみを
くっつけて
よろこびに

これは一般的には、行動指針とか呼ばれるのかもしれませんが、行動指針という言葉がしっくりきてなくて。いうなれば、私たちがもっていたい価値観なのですが、まだ名前はありません。と、同時にheyでは「Just for Fun」というものも創業時からうたっていて、先週、ここに共通する「たのしい」って一体どういうことだろうという話になりました。

たのしいというエンジンが、とても大きな役割を果たすと信じています。同時に、たのしいを燃料として前進していくことのきびしさや難しさも当然に認識しています。

特にお商売という相手があってこと成り立つもの。つまり趣味ではなくて、あくまで価値を見出し大切なお金を支払ってくださる方がいて、供給側と需要側、相互の利得があって成立するプロセスに限っていえば、「たのしい」というのは「よろこばれる」ことだと考えています。

「たのしい」が常に先にある必要はないわけです。よろこばれるから、たのしくなる。むしろこの順序がケースとしては多いのではないでしょうか。ただ「よろこばれる」ために、なんでも我慢するというのは違います。それでは続かないからです。続かないことは、よろこばれません。

お商売の究極というのは、お客さんがとてもよろこんでくれて、その価値はその提供者からしか買えない、というものです。そのためには独自性が必要です。これを、自分の好き勝手なワガママ、求められていない作家性を独自性と捉えるから、失敗が起こります。よろこばれるユニークな価値を提供しなければなりません。

hey ではそれを「くっつけて」と表現しています。チームの中にある多様な考えや価値観や経験、スキルを丁寧に糊付けし、ひとりでは生み出せなかった、よろこばれる独特な価値を提供するのです。

たのしみを
くっつけて
よろこびに

には、そんな決意を込めています。お商売における「たのしい」は、簡単ではないし、個人のものではありません。だからこそ挑戦しがいのあるテーマだと思います。

で、そんなheyではたらく人たちにとって、大事になるだろうものの一つに、「エフェクチュエーション」というものがあります。エフェクチュエーションとは、優れた起業家が実践している意思決定プロセスや思考を体系化した理論というか概念ではありますが、詳しくは『誰もが「起業家」たりうつ時代の、道の切り開き方について』というnoteにあるのがまさにといったものなので、ぜひ読んでもらえたらと思います。

前提は、未来は予測不可能であるということです。その上で、自分が、チームが、会社ができることは何か、という客観的な目線を持って、たくさんの人によろこんでもらえる正しいと信じる方向へ操作可能なレバーを握り、多くのトライ & エラーを繰り返しながら前に進んでいく力、とでもいうのでしょうか。

そういう力をみんなが持っていけるように、そこのスキル開発に向き合ってくれるコーチという役割の人が仲間に加わってほしいと思っています。そして、これは別に社員だけの話ではありません。経営陣もまた、すでにコーチングを受けていたりします。それもあってか、最近 @usksato との1on1は「自己認識」についてだったりして、赤裸々に自分を開示するみたいなことが増えてきました。

また、個人的に、このあたりは、ある意味ソフトウェア開発にも似ていると思っていて。対象は異なれど、まとめてしまうと不確実性のマネジメントだと捉えれば、ここにもまた学ぶべき先端的な要素が多々あると考えています。

そういう意味で、ソフトウェアの開発を通して顧客に価値を届けているheyは、こういうエフェクチュエーションが浸透しやすい土壌がそもそもあるのではないかと。もちろん、どのようにすると、その土壌がこれからうまく耕されるのかというのは、それこそ信じる方向にレバーを持って修正しながら正しい方向に持っていくしかないわけですが。

heyでは、これからますます多くの新しい取り組みがはじまって、この暗闇の中でレバーをどうコントロールしていくかが問われてくることが増えていくるでしょう。

そんな中でも、よろこんでもらうこと、できることがふえること、わかっていることがひろがること、くっつけること。これらをたのしいと思い、その中にさらなるたのしみを見つけ、そして、またよろこびをつくりだし、というのを繰り返せるようなそんなチームでありたい。

たのしみを
くっつけて
よろこびに

heyは、そんな価値観を大事にしていきたいと思います。

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