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高校での常勤講師としての日々(5):教員採用試験

4月から高等学校の常勤講師として働き始めた私。
現在の雇用形態は"常勤講師"という講師なので、企業で言う"契約社員"となります。よって、翌年同じ学校で働けるかはどうかは分かりません。さらに言うなれば、翌年働ける学校があるかどうかはわかりません。

...が、現在日本では深刻な教員不足であるため(都道府県差はありますが)、よっぽど教員としての資質がないと判断されない場合は、講師として翌年も働ける場所はあります。

よって、あとは"常勤講師"という働き方に自分自身が納得しているかどうか。という問題になります。

私としては、教師として働く中で「この仕事を続けたい」と考え始めました。
それは、"常勤講師"という働き方ではなく"教諭"として。
「来年もどこかの学校で採用されるかな?」という一抹の不安というのは、長い目で見て、教育現場で何かを達成するにあたり余計な憂になると思いました。
また、この教師としう仕事にやりがいも感じ始め、英語を教えること、生徒と関わり人間としての成長を見届ける仕事に従事したいと思うようになりました。

そして、教員採用試験を受験することにしたのです。

当時働いていた高等学校には、教科の異なる常勤講師が数名いたため、彼らと情報交換しながら、勤務時間が終わってから勉強会を開いたり、先輩教諭に面接指導をしてもらったり...と、日々の業務に加えて採用試験の勉強をしました。

教員採用試験の内容はざっくり言って、筆記試験と面接(個人面接とグループディスカッション)、そして模擬授業があります。

筆記試験は自分が教える教科だけではないので、音楽や美術なども勉強しなければいけません。また、法規に関する勉強も必要になります。
とにかく暗記が多く、法規に関してはある程度ポイントはあるものの、なかなか覚えるのが大変でした。

面接では志望動機や「こういった状況、あなたならどう対応する?」といったような教育現場での対応の仕方を質問されたりもします。グループディスカッションではあるお題が出され、それについてグループで討論する。という感じです。

模擬授業では教科指導をどのように行うか。ということが問われます。事前に内容は知らされていなかったと思うのですが、私の場合は"仮定法"の授業をどのように展開するか...というのを、面接官を生徒だと仮定して15分程度で模擬授業を行いました。

そして、採用試験の結果は合格。
翌4月からは"教育公務員"として働くことが決定したのでした。

また、採用試験とは関係ありませんが、実は今の彼、要するに"現在の結婚相手"と、私はこの講師時代に出会っています。お互い付き合う中で結婚を視野に入れていたため、当時の校長にはそういった旨を伝えました。

よって、来年度から別々の勤務先になる。ということは確定していました。
彼は大学在籍中に採用試験を受験し、4月から教諭として働いていたため、彼が残留することは明らだったので、あとは来年度の4月から私の勤務校がどこになるか...というところです。

私自身は別にどこでも良かったので、あまり気にはしていませんでしたが。

こうして私は、起業を目指すフリーターから公務員へと変化していくのでした。



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