見出し画像

ヘレボルスの古葉切り、するかしないか?

日本だと、ヘレボルス全般をクリスマスローズと呼んでいるけど、本当はヘレボルス ニゲルという原種のみをガーデニングの本場イギリスではクリスマスローズと呼んでいる。春先に咲くとても馴染みのあるヘレボルスは、ガーデンハイブリッドとかレンテンローズなんて呼ばれている。

ところで、ヘレボルスの花が咲く頃になると古い葉っぱがだんだん開いて地面側にベタんと倒れてくる。その古葉を切った方が良いとか、切らなくても良いなど諸説ある。イギリスのお庭では葉を全部切って花だけになった姿をよく見る。というか、色々なガーデン関係の本や写真集などでもそんな姿を見かける。

この葉を切る理由は、中心の新しく伸びてくる新芽により光が当たるようにという理由と、それから古い葉が病気にかかっていたりして、それがまた新しい葉に蔓延しないように、とか色々理由はあると思う。古い葉はすでに光合成しない!などという人もいるが、そのあたりの詳しいところは正直なところ分からない。

ニュージーランドは基本的にイギリスからの園芸文化から始まっているはずなのだが、私の住んでいるクライストチャーチのボタニックガーデンでも、街中で見かけるガーデンでも、この古葉が結構残った状態のヘレボルスを見かける。冬がそんなに極寒でないためか、葉も比較的綺麗な状態だ。それに夏は日本みたいな高温多湿じゃないから、病害虫被害もやっぱり少ないんじゃないかなと予想している。(まだ私はニュージーランドで夏を超えていないので、これはこれから分かる事なんだけど)

イギリスでは寒さもあって、冬になると結構葉が茶色く汚い状態なる。病害虫予防、陽を確保するという意味ももちろんあるけど、古い葉を切る事で見栄えを良くするというのも、理由の中で大きな割合を占めているように思える。

で、私の見解としては、汚い葉はとった方がいいけど、比較的綺麗だったらそのままでもいいんじゃないかという結果に落ち着いた。ちなみに、葉を切るとやはり霜などに新芽をやられてしまうからか、マルチングを推奨する人が多い。けれども、葉があれば霜や凍結からの保護は多少なりとも意味がある。だから古い葉も意味があってあるのではないかなと。でも黒いスポットがあったりするような病気の葉は新しい葉にうつるといけないから切った方がいい。

ちなみに、古葉切りは無茎種のみが推奨されている。有茎種や中間種(ニゲル)は汚い葉のみとされている。

日本と季節が正反対のこちらでは、今がヘレボルスの一番綺麗な季節。で、花を見かけるたびに、古い葉あるかな?ないかな?なんて余計なところばかり気になっている私がいる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?