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『京都で月夜の茶会…蝋燭の灯りで楽しむ“芋名月”。幽玄の世界に足を踏み入れました。』



中秋の名月。

今年は珍しく
関西のあちこちで
まん丸のひときわ明るいお月様を
見ることが出来ました。

京都のあちこちで
観月茶会が行われていましたが…

私は、
大徳寺の北側にある
『陶々舎』で“芋名月”を楽しみました♫


お茶をこよなく愛する若者が
古民家に住み込んで、
お茶の基本や哲学を守りつつ
色々なお茶の試みを繰り広げる『陶々舎』。

以前は、
お客様がそれぞれ好みの“神様”になって
お茶会に参加したり…

亥の月(旧暦10月)の亥の日、亥の刻に食すと
無病息災に過ごせると言われ、
平安時代に宮廷の禁裏で行われた亥の子餅を
お茶席で歌いながら目の前で作ったり…

攻めるお茶の道を実践する彼らは
まさに“守破離”を体現しているかのようです。




そんな『陶々舎』で
蝋燭の灯りの下、
秋の収穫を祝う“芋名月”を楽しみました。

木々の間から覗く名月の下には
ススキと里芋が飾られ…

お菓子には
優しいお出汁で
柔らかくクタクタ煮込んだ里芋と…

“雲隠れ”と言う名の
オリジナルレシピが…



月の光に守られ
ここだけ違う時間が流れるかのような
静かなひととき。

お茶を頂く前に
皆で近くの今宮神社へ
観月のお散歩へ…

暗闇に浮かぶ今宮神社。

神社の灯りにも負けない月の明るさと、
街灯りを映す雲で
なんとも“ほの明るい”空が幻想的です。

今宮神社に夜に訪れるのは初めてですが、
幽玄な世界に足を踏み入れてしまったようでした。

そんな感覚をまといながら頂くお茶も
格別。

静かに浮かぶ菊の花も
いつもと異なる妖艶な美しさを漂わせます。

蝋燭の灯りの下、
名月は今よりひときわ明るく…
心にくっきりと輪郭を残したのではないかと
平安の昔に想いを馳せる中秋の名月。


お月様に守られながら
楽しむ秋のひとときを楽しみました。






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