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【驚異の再生医療~培養上清が世界を救う~】⑧

見て頂き有難うございます。⑧は米軍が研究している切断された指が再生するお話でした。
【驚異の再生医療~培養上清が世界を救う~】上田実さんの医者としての病と向き合う姿や戦い、そして奇跡の薬 幹細胞培養上清との出会い、たくさんの実験の様子が書かれているこちらの本に大変感動いたしました。本当にたくさんの病気が治る日を私も感じることが出来、世界中から病気がなくなる日を信じて幹細胞培養上清を応援する気持ちでいっぱいです。そんなこの本を私なりに要約してみました。よかったら読んでみてください。

第4章 培養上清


妖精の粉で切断された指が爪まで元通りに再生された


この症例は、私が行ったものではなく
米軍が開発を進めている妖精の粉と呼ばれる 豚の膀胱から抽出した
細胞外マトリックスとサイトカインを使った再生医療です。

2010年3月28日放送[NHKスペシャル、人体 ”製造” を再生医療の衝撃]
で放送された。

妖精の粉は、酵素を使って細胞化処理を行い、細胞と細胞をつないでいたマトリックスは残った状態を抽出したもの。

つまり、細胞は含まれずに培養上清にも含まれているサイトカインや成長因子が大量に付着しているものです。

妖精の粉を使った再生医療の中で、最も興味を引いたのが切断された指を元通りに再生する治療です。切断した指の断面にパウダー状にした妖精の粉を包帯で包んでおきます。何日かすると爪まで再生されているのです。

これはさすがの私もびっくりしました。まだ培養上清が発表される前でしたので、米軍も同じアイディアを持っていたことになります
この事実は、再生医療が正当性を持っていることを示しており大変勇気づけられた。

幹細胞が再生現象の主役であると言う考えに疑問を抱いていた


バカンティ理論に疑問を持つようになり、幹細胞移植に関する論文を片っ端から読み直すと、生理活性物質が自己再生力を助けると言う論文がたくさん出てきました。現在ではその考えが主流です。

次の私が考えたのは、生理活性物質だけを回収して患者さんに投与し、臓器や組織が再生するのかという問いであった。

ちょうどその時期、アメリカサンディエゴ
皮膚の繊維芽細胞を培養し人工真皮のベンチャーを訪問した。
皮膚は商品化されており、ディスカッションの時にもったいなく気になっていた捨てられてる培養液の効力について質問した
すると、治癒効果は変わらないことを説明されのちの培養上清のヒントになった。

培養上清が再生医療の主役という仮説をたてる


培養上清液の発見には先程話したようなエピソードがたくさんあった。

生理活性物質が再生現象の重要なファクターである事は、研究者に知られているところであったが、臨床経験がほとんど行われなかったため、その発想には辿りつかなかったといえる。

その理由は、膨大な費用と時間がかかるからであり、我々は、当時1つの研究室が統計的に行った再生医療(幹細胞移植)としては世界最大級だったと思う。

肝硬変はきれいに治ってしまった


私は幹細胞移植に頼らない新しい再生医療の技術を探さなくてはならないと懸命に考え続けていました。そして、生理活性物質だけでも、組織や臓器を再生できるのではないかという仮説にたどり着いた。

培養上清を使った動物実験目を見張る結果を得る。肝硬変のマウスに幹細胞培養上清を投入した。今までのロジックならば、ならないはずだがマウスの肝硬変はきれいに治ってしまった。

私はこの実験結果を聞いたときの感動を今でも覚えています。本来ならば2週間以内に死んでしまうはずの肝硬変のモデルマウスが全て元気に生きていたのですから。

さらに、驚くべきことに糖尿病や関節リウマチのモデルマウスでも劇的な効果を示しました。なんと幹細胞培養情勢は、難病を治す薬だったのです。

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