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【資金調達の理由】人生の1/3地点(27歳の意味)

皆さんは、男性の平均寿命ってご存知ですか?

81.64歳

これを長いと捉えるか短いと捉えるかはお任せしますが、少なくとも僕は短いと感じています。

81.64を3で割ると27.21
つまり誕生から27年2.5ヶ月がちょうど人生の1/3地点になります。

そして、僕が生まれてから27年7ヶ月の月日が経ちました。
これを後2回繰り返せば終わるのかと思うとやっぱり人生って短いなと思うんです。

潜在的に感じてた人生の岐路

僕は高校生の時から起業をすると決めて北海道から上京しました。
そして、初めてインターンをしたスタートアップの代表が27歳で起業したというのもあって、なぜか僕の中には27歳が人生の大きな岐路になるという意識がありました。

それから6年立ち、27歳を目前にした時、大きな焦燥感に襲われました。
それは、もうすぐ人生の分岐点(自分が勝手に決めてた笑)なのにまだ何も成し遂げられていないことへの焦りから生まれるものでした。

設立から3年、卒業から5年経った今自分は何を成し遂げた?

自分で言うのもなんですが、僕は人よりも波瀾万丈でなかなか面白い人生を生きてきたと思います。
人一倍大変な思いをしてきたけど、一方で人よりも自由に生きてきたと思うし、稼いでもきました。
恵まれた仲間に囲まれて、幸せな時間を過ごしてきました。
詳細はこのnoteに書いてます。

にも関わらず、何に焦りを感じているのか?
それはビジョンの実現スケールの大きなビジネスの両立が全くできていないと言うことです。

これまで、好きなことに仲間と挑戦できる世界をつくると言うビジョンを掲げて、サービス開発もしたし、コンテンツ制作やSNSの企画・運営も行ってきました。

そう言う中で、今この瞬間に、意味のあることを成し遂げているという感覚は勿論あったのですが、それでもすごく小さなことしかできていないという感覚がありました。

やっぱり僕は、人生をかけて大きな仕組みをつくっていきたいと思っていて、今のペースで生きていては一生かかっても成し遂げられないという感覚がありました。
それと同時に、これまでの活動を通して、なんとなくあった、ぼやけた課題感が、少しずつクリアになり解像度の高い課題へと変わっていて、ビジョンの具体度も高まっていました。

今ある理不尽を無くして、挑戦をする人が本質的な幸せを掴み取れる仕組みをつくりたい。

そのためには、大きく変わらなければいけないと思ったのです。

解決したい社会課題と欲求ベースのニーズが噛み合った

僕はいつもビジョンが強い一方で、マーケットのニーズがあるもの=欲求や課題に深く刺さるものを考えるのが苦手でした。

これまで考えてきたサービスのほとんどが、作り手側の課題を解決したいという想いからスタートするも、消費者側の欲求や課題へのアプローチが思いつかず、ほとんどが大きなビジネスにはならないものでした。

しかし、ここに来て、初めてビジョンとビジネスの両立ができるモデルを思いついたのです。

それがBUMPです。
詳しくはこちらのnoteに書いていますが、

とにかく長年やりたくてもできないという感覚があったものがブレイクスルーしたような感覚でした。

この状況で踏み出さずにいられる人間ではありませんでした。

資金調達=悪魔の実

そんなわけで、未来の時間を圧縮し加速度的な事業成長を遂げるために今回第三者割当増資による資金調達を行いました。

僕は元々、資金調達はしたくない派でした。

なぜか?
それは、あらゆる意味で自由を失うからです。

世の中、大きなメリットを得るには相応のリスクや代償が伴うものだと思っています。
それは、資金調達も同じです。
「返済義務のない大きな資金を手に入れた、ラッキー!」なんてものでは全くないです。
むしろ、返済義務を伴う融資よりも大きな負荷がかかると思っています。

そもそもなぜ投資家はスタートアップという成功確率が限りなく低いところに、大金を注ぎ込むのでしょうか?

それは短期間に大きなリターンを得られる可能性があるからです。
*もちろん「社会をより良く変革しようとする企業に対して支援をしたい」という想いもあることは前提ですが、それだけでは動きません。

本来、企業は売上をコツコツと上げ、そこから発生する利益を次の投資に回し成長していきます。
しかし、資金調達をすると本来数年間、あるいは十数年間かけて得られる資金を瞬間的に手にすることができます。
それも返済義務のない資金です。

その代わりに、資金を得た企業は通常の活動をしていては絶対に稼げないほど莫大な利益を短期間で生み出し、これを投資家に還元することを約束して資金を調達するのです。

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つまり、資金調達で得られる資金は時間の圧縮なのです。
当然、通常の企業活動では得られないほどの大きな利益を生み出すということを絶対的な目標として定めるため、すべての活動がハードなものになります。

その上、第三者割当増資による資金調達は、株の放出を伴います。
企業における株は、人間でいう血のようなものです。

企業が取る意識決定権を中心としたあらゆる権利を、少しずつ外部に放出していくとういうことになります。
つまり、様々な意思決定に対して外部の方々が絡んできますし、利益に直結することを説明できない意思決定も取りにくくなっていきます。

そんなものには手を出さずに、自己資本で自分の好きなようにお金を使って自由に生きていきたいと僕は思ってる派でした。

では、なぜ今回資金調達をしたのか?

それは、先述したように成し遂げたいと思っていることを本気で生きているうちに成し遂げるには時間が足りないと感じたからです。

そして、自由に数年生きてきて、その自由を多少犠牲にしてでもやっぱり夢の実現のために自分の命を使いたいと思ったからです。

スタートアップは、崖から飛び降りながら飛行機をつくるようなもの

LinkedInの創業者 リード・ホフマンの言葉です。

スタートアップは通常資金調達によって得た資金での寿命がたったの13〜16ヶ月しかないと言われています。

これは、スタートアップが将来大きな利益を出す代わりに今は赤字を垂れ流しながらプロダクトの開発を行うためです。
利益が出ていないのにも関わらず、人やものにお金を使い続ければ当たり前のように倒産に近づいていきます。

そのため、資金が尽きるまでの期間に次の資金調達を達成するための目標値を達成する必要があります。

そして、上場までにおよそ4〜7回ほどこの乱高下を繰り返します。

つまり、スタートアップするというのは死と隣り合わせであるということを意味します。

そして、実際に3年以内に失敗するスタートアップが92%であると言われており、その中でもスタートアップとして大成功と捉えられるユニコーン(時価総額1000億円以上の未上場企業)になれるのは、たったの1%と言われています。

正直、今考えてるビジネスの実現もかなりハードルが高く、客観視すればうまくいかないだろうと捉える人の方が多いかと思います。
特に、業界に詳しい人ほどそう思うでしょう。

では、なぜそこまでしてスタートアップするのか?
それは、スタートアップにしか変えることのできない世界の歪みを変革するためです。
誰もうまくいくと思っていないからこそ、誰も成し遂げられていないわけで、だからこそやる意味があるんです。

今回の資金調達を皮切りに、僕らはまた大きな崖から飛び降りています。
そして、落下するまで(=資金が尽きるまで)に上昇する飛行機(=次の資金調達 or 利益を生み出す)をつくらなければなりません。

経営学の世界では、スタートアップのイノベーションを阻む3つの関門があると言われています。

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まるで漫画みたいな例えですが、まさに命をかけた冒険です。

だからこそ、刺激中毒の僕はワクワクするし、そして大きなプレッシャーも抱えています🤣🫀

そしてこれが、僕の生きたかった人生だと実感しています。

これからの僕らの行先とその過程を一つのドラマを見るような感覚で楽しんでもらえたらと思います!

投資家は強力な仲間

先ほど、資金調達のマイナス面を少し記述しましたが、資金調達には資金を得ること以外にも大きなメリットがあります。

それは、ちゃんとビジョンに共感してくださる投資家の方々に味方をしてもらえることができるのならば、強力な支えになるということです。

今回の資金調達では、BUMPがつくる世界に共感してくださり、これからの可能性に賭けてくださる投資家の方々が入ってくださりました。

和の国みたいになっていますが、たまたまそうなりました笑
(調達活動を始めた時は全く想定していなかった形となり、改めていろんな方と直接お話ししてみることが大切だなと実感した期間でもありました。)

既に、たくさんのアイディアや指摘をくださり、いろんな方を繋いでいただいています。

そして、この後もすぐ次のラウンドに向けて資金調達活動を行なっていく予定です。
もし、BUMPに興味を持ってくださりそうな投資家の方がいらっしゃったらぜひお話ししてみたいです。

余談(「27」という曲)

めちゃくちゃ関係ない話なんですけど、僕が大好きなアーティスト『スーパービーバー』が『27』という曲を出しています。

日本では、これまで『20』になると大人だ、今だと『18』になると大人だ、大学を卒業し社会人になる『22』で大人になる、など大人の定義はバラバラなものの、割と20歳前後が大人への境界線と捉えられがちです。

しかし、この曲では、27歳になった今、過去の困難や出会ってきた人々、支えてくれた人々、そして未来への希望など色んなことを踏まえ、27歳である今「大人になったんだ」と表現するんです。

自分にもなぜか、すごい似た感覚があって、この歳になってすごく時間の流れや過去の出来事、そして、これからの人生について考えることが増えました。

この曲を聞くとなんだか、温かくて、希望が沸くような感情が芽生えます。

27という人生の分岐点。
『今』感じることを大切にしながら、これからの人生に悔いを残さないように生きていきたいと思うのでした。

94・95年生まれの方は方はぜひ聴いてみてください😊

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