なんだかんだ言ってもトレーシングレポートは役に立つ

昨年のお盆あけに大きな出来事がありまして~
なかなか、noteを更新できず・・・というかサボっておりました!
このnoteにも書きましたが、そんなこんなで異動になってしまい・・・
さぁこれからがんばろうって思ってたのだけど・・・
こりゃまた新たな壁が( 一一) しかもやっかい!!
なんてこった・・・ 私がいったい何をしったっていうの⁈
単純に患者さんの健康被害へのリスクを少しでも回避したいって思ってるだけなのに。それがそんなに悪い事?
そもそも薬剤師のお仕事って、患者さんに安心と安全を提供して治療効果を出す事だと思ってる。薬の番人だ。
医師は当然、薬の治療効果を最大限に活用したいわけだから、その意思に沿いたいとは思ってる。でも、時として減量を検討して頂かないと、むしろベネフィットよりリスクの方が大きくなることもある。
だからこその、添付文書やインタビューフォームのはずなんだけど・・・
疑義照会はあくまでも薬剤師としての見解って事で、最終判断は当然医師である。ただ、薬剤師としては、無視するわけにはいかない。
結果、投与量や投薬の変更に至らなかったとしても、その処方内容に対してスルーしたわけではなく、疑義を唱えたのだから、薬剤師としてのお仕事はしたわけです。
いやらしい言い方だけど・・・ 
患者さんだけではなく自分自身の身を守るためにも、疑義は重要だ。
あっ・・・
トレーシングレポートの話じゃなかったですね・・・
今回も、なが~くなりそうです。ごめんなさい。
この疑義の話はいったんおいといて~
トレーシングレポートの話をしましょう~
とある下肢静脈瘤のCKDG3bA3患者さんが、下肢静脈専門クリニックにて治療をされ現在も通院中なんだけど・・・ 
定期受診の際、エコー検査で血栓できかけてるとのことで、DOAC投与となった。
そのDOACは門前薬局でもらわれたのだけど、必ず、他で薬をもらわれる場合は連絡いただくようお伝えしているので、お約束通り連絡下さって・・・
ほんとに助かった!
その門前では何も言われてはない?っぽい。
ちなみに、腎専門病院でお薬手帳にCKDシールを貼ってもらってるんだけどね・・・ 有り難いことにその腎専門病院薬剤部の薬剤師さんの配慮で!
でも~ それを確認しても門前薬局では疑問に思ってくれなかったのよね。思っても行動しにくい内容ではあるけど。確かに・・・
患者さんご本人も、その投与量のまま服用しても良いのか不安な様子で・・・
処方元医師がやはりDOAC投与量で悩んでらしたからだ。
添付文書からすると、そのDOACは減量すべき・・・
だけど~血栓治療を優先すべき案件だとも考える。
これはとてもじゃないけど・・・私一人ではかかえきれない。
私が処方元に減量提案する事ができたとしても、それが正しいのかどうか悩みまして・・・ しかも週末という事もあり。色々その時点での判断をせまられたのです。さぁどうする・・・
添付文書からすると確かに投与量は多い。
減量すべきではあるけど、その理由は出血リスクが高くなるからであって、休み明けまではその投与量で問題ないと考え、処方通りで服用して頂いて、トレーシングレポートはCKD治療をされてる腎専門病院担当医師あてに提出した。専門医師の意見を聞くべき案件だ!
その結果、休み明けに直接医師(腎専門医師)から連絡頂いて、DOACは減量すべきであるという見解で、処方元医師に腎専門医師が連絡して下さる事になり、患者さんへは私が連絡することになりました。
いやぁ~ほんとに助かりました。
だけど、まずは患者さんの行動がなければそのままスルーだったわけですし。患者さんのCKDに対する意識がすごく変わったんですよね。
主治医(腎専門医)が変わってから~ 
薬については私に一任して下さっているので、助かってます。
でもその分責任重大!悩みまくりですけども~頼りになる主治医がいらっしゃるので心強いわけです。
ってな感じで、薬剤師の役割って大きいなって改めて思ったわけです。
治療を妨げず有害事象から患者さんを守るためにどうするのか・・・
日々考えるのがお仕事なんですよね。
でもって~
また最初の話に戻るのですが・・・
とある新患さんがCKDだと確認し、過去に急性腎障害で救急搬送され、その後慢性へと移行し現在も治療継続中。
服用中の薬は確認できたのだけど、採血データやCKDステージまではわからない・・・なんとなくCcrが15未満?このままだと透析と言われた記憶だけはあった。だけどその数値は救急搬送された時の数値なのか最近なのか不明。
おそらくeGFR30くらいで急性腎障害の時に15未満になった?かもと推測。
いずれにしても、処方されていた薬剤は明らかな腎排泄薬(尿中未変化体排泄率80%以上)なので、腎排泄ではない薬剤か減量をして頂くべきと考えて、疑義により患者さんから伺った経緯をお伝えしたのだけど・・・
処方元医師はお怒りになり、わざわざ来局され「患者が言ってるだけなんだから信用できない」と患者さんのいらっしゃる前でおっしゃったんですよね。
いやいや・・・ 問診では、患者さんのおっしゃってる事から推測するしかないですよね。リスク回避のためにお伝えしたのだけど・・・
結局、何の変更も無く、そのまま投薬となり・・・ 
不安しかない・・・
でも、翌朝連絡して~ 症状が軽快しないなら通院されてる病院に連絡するようお伝えしました。
もともとCKDで、下痢されていて~しかもARB+利尿剤投与。
ってなると、脱水により、さらに腎排泄薬剤の排泄遅延となるリスクがあるわけですよね。循環血漿量を維持する事しかないので、その旨ご本人にお伝えして~
電解質補給も怠らないよう説明いたしました。
んでもって~
その、怒ってきた医師からは、トレーシングレポートなんか見たこと無いし、今後いらないからと言われる始末。
残薬だけの報告ではないですよ。主に副作用疑いの報告です。
かと思うと~
近隣の整形外科医師にも、最近トレーシングレポートを提出しておりましたが、すぐに対応して頂けましたし。
おんなじ仕事をしても、これだけ差があるわけです・・・
これからも、色々模索していかないといけませんが・・・
できる事からコツコツと~
なんでもかんでも情報提供すればよいとは思いませんが、目の前の患者さんを薬の有害事象から守るためには、有益であるって信じてます!
今回は、実際のトレーシングレポートは示しませんでしたが・・・
正月早々の内容としてはどうかとも思うけど・・・
今後ともゆる~い感じで読んでいただけたら嬉しいです。

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