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day30 終わり良ければ。

今日は、わたしが制作してきたリトルプレス『はぐみ』の最終号発送日だった。

昨日印刷会社から届いた段ボールをそのまま車に積み込み、事務所で開梱する。一冊ずつ袋に入れて、予め宛名シールを貼っておいたスマートレターに詰め込む、、、

と、段取りを追っていたら、大変なことに気づいた。その肝心なスマートレターを自宅に忘れて来たのだ。もはや笑うしかない。自宅まで車で片道25分、しかも今日は凍結路面。あっさり諦める。

それでも集まってくれた4人で、袋に入れる作業をして、販売店さんに届けるところまでをおこなった。そして自宅に戻って、やっと封入作業を終えた。

終わりよければすべてよし、なんて言うけれど、最後の最後がいちばんグダグダだ。予定していた日程に間に合わなくて入稿は遅れるし、今日は今日でこんな終わり方。

でもなんだか、これがわたしの本来の姿のような気もしていて、ちょっとホッとしているところもある。

いいじゃん、間に合わなくても。
いいじゃん、忘れ物しても。


わたしが届けたいことは、
自分への赦しだった。

完璧じゃなくていいよ。
無理しなくていいよ。
それでもすべてが上手くいくから。
世の中は思うより優しいから。


時間や約束に追われて、本来楽しむべきことを忘れてしまっては本末転倒だ。いつまでにやります、なんて追い込むことも時には必要かもしれないけれど、大概は失敗に終わる。

やりたいことが義務感に変わってしまった瞬間、途端に興醒めしてしまうことがある。本当にやりたいことなら毎日でも苦ではないのかもしれないけれど、どうも毎日やるとか定期的にやるとか決めた瞬間、クソつまらないと感じるのだ。


とはいえ習慣づけるまでには、ある程度の日数は必要だろう。このnoteだって、どうにか習慣づいて毎日書き続けられている。

あぁ、そういうことか。
と、書きながら結論が見えてきた。

約束は、他人とするものではないのだ。自分との約束なのだ。毎日書くよ、と誰かに宣言するより先に、毎日書き続けてみようと自分に約束する。

そしてそれはきっと、終わらせるときも同じだ。誰かに宣言するより先に、自分に誓いを立てる。そして決断は他人に委ねない。


はぐみを終わらせて、わたしはどこか心地よい気持ちになっている。たくさんの人との繋がりや関わり合い、出会いや別れも含めて、すべてが善い経験でしかない。
もういやだ、なんて投げ出したような終わり方だって選べたかもしれない。でもそれができない自分も、よく知っている。

大好きな仲間たちと終焉を迎えられたこと、とても嬉しく思う。あとはラストイベントを来年開催して、楽しい気持ちで手を振りたい。


さもすべてが終わったような書き方をしているけれど、実は明日の朝に投函するまで、まだ終わっていないのである。読者の皆さまのお手元に届くまでがお仕事です。


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